思いがけない落とし穴!Nikonユーザーなら知っておきたい『AFモーター』の話。


ニッコールレンズ沼へ足を踏み入れようとしているみなさん、どうもこんにちは。

エントリー機を手に入れて少し写真に慣れ写真が楽しくなってきて、新しいレンズが気になってきた初心者に立ちはだかる第一の壁が35mmフルサイズ換算ですよね。

私自身、初めてレンズを選ぶときはこの意味がさっぱりわからず、1本目の交換レンズを買った後ももうこれは1.5倍しておくという自然の法則!みたいな感じで片づけてました(笑)

いくつもの難関を乗り越えて35mm換算を理解した後、もう私に選べないレンズはない(`・∀・´)という顔をしながら写真を楽しんでいたのですが、ある日私の前に第二の壁が立ちはだかりました。それがAFモーターです。

正直なところ、35mm換算とは違い、Nikonのエントリー機を使っている人全員がこの『AFモーターの壁』にぶつかるとは限りません。

ただ、カメラやレンズを知る・選ぶ上で知っていて損はないことですし、実際にぶつかる人もいるかもしれません。ぶつかった初心者が実際ここにもいますので(笑)

今回はもしかしたらぶつかるかもしれない、AFモーターの壁について書いていきたいと思います(*’▽’)

Nikonのエントリー機って何?

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Nikonからは本当にたくさんの一眼レフが発売されていますが、この記事で注目したいのがD7000・D5000・D3000のこの3シリーズ。

同じAPS-Cというセンサーサイズを搭載し、細かい機能によって3つに区分されているのですが、この3つのうちD5000シリーズD3000シリーズはお値段の手ごろさもあってエントリーモデルと呼ばれています。ちなみに私が最初に買った一眼レフはD5500でした。

初心者の最初の落とし穴!『35mmフルサイズ換算』

qiye / Pixabay
この記事の本題に入る前に、まずは軽く『第一の壁』である35mmフルサイズ換算の話。

『35mm』って書いてあるくせに35mmで使えない。なんで52.5mmやねんという事態が発生するアレです。

35mm換算に関しては、既に色んな方が素晴らしく分かりやすい記事を書いてらっしゃるのと、私のつたない文章能力で書いてもかえって分かりにくくなる気がしますし、本題になかなか入れなくなりそうなので、ここでの解説は省略します。ごめんなさい。

35mm換算の先にある『第二の壁』

APS-Cというセンサーサイズを持つNikonのエントリー機を使う初心者がまず注意すべきは、レンズを選ぶときに焦点距離を35mm換算(たいていは1.5倍)すること。

そして実は隠れた壁はもう一つあるんです。それがボディ内AFモーター・レンズ内蔵AFモーターです。
ボディ内AFモーター・レンズ内蔵AFモーターって何?

写真を撮る時に欠かせない要素であるオートフォーカス(AF)。

オートフォーカスはピント環というリングが動くことで働きます。みなさんの持っておられるキットレンズにもピントリングがあるはずです。『マニュアルフォーカス(MF)』を選択すればピンとリングは手で動かせますし、『オートフォーカス(AF)』を選択すれば、シャッターボタンを半押しにすることでクルっと動きますよね。

この『クルっと動く』を可能にするには、ピント環を動かすモーターが必要。これをAFカプラーと言います。

※なお、『カプラー』という単語に馴染みがなくイマイチしっくりこないので、この記事では『AFモーター』と書いています

そしてそのモーターには、カメラ本体(ボディ)内にある場合と、レンズ内にある場合の2パターンあります。

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カメラ本体にAFモーターがある場合、どのAFレンズであってもカメラに搭載するモーターを使ってオートフォーカスを作動させ撮影することができるのですが、

カメラ本体にAFモーターが無い場合、レンズの中にモーターがあるものでないとオートフォーカスが使えないんです。
D5000・D3000シリーズはボディ内にAFモーターが無い!
エントリー機の利点のひとつが軽くて小型であること。

そしてその軽さと小型化が実現できている理由のひとつが、ボディ内にAFモーターを持っていないからなんですね。

ちなみに同じNikonのAPS-C機でも、入門(エントリー)機でなく中級機に属するD7000シリーズはボディ内にモーターがあるんです。ここが7000シリーズが他2つに比べて少し大きい理由かもしれませんね。

D7000よりさらに上位機種、フルサイズ機と呼ばれるD750やD810にももちろんボディ内にモーターがあります。


また、さっきからやたらと『Nikonの』エントリー機と強調しているのですが、実はCanonはエントリー機でも上位機種でも全てボディ内にモーターがありません

その代わり、全てのレンズがレンズ内にAFモーターを搭載しているので、Canonの場合はどのAFレンズをどのボディで使ってもオートフォーカスでの撮影が出来るんですね。

こっちの方が分かりやすいのでNikonもそうなればいいのに…と思っちゃいますが(´・ω・)

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ボディ内にモーターがないということは、レンズ内にモーターがあるレンズでしかオートフォーカスを使っての撮影ができない。

そしてレンズ内にモーターが無いレンズはNikonには何本かあるんですね。

つまり、D5000シリーズ・D3000シリーズといったNikonのエントリー機では、オートフォーカスが使えると書いてあるのにオートフォーカスが使えないレンズがあるということです。ややこしや、ややこしや。
大体のレンズは内蔵AFモーターがあるから問題ない
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D5000・D3000シリーズを買った時に付属していたキットレンズ、買い足しを検討する時に候補に入れるレンズのほとんどはレンズの中にAFモーターがあります。

よって、ボディ内にモーターがないこれらエントリー機でも問題なくオートフォーカスでの撮影が可能です。

レンズ内にAFモーターを搭載すると部品が1個増えるので、レンズが重く大きくなる・コストがかかるとして端折られることがあったようなのですが、最近はそうでなくなったようです。技術の進歩ですね。

今あるレンズで、レンズ内蔵AFモーターが無いレンズというのは、主に古いレンズ安いレンズに多いようなんです。

そして私が最初に出会ったレンズ内蔵AFモーターが無いレンズは、Nikon純正のDX機専用の魚眼レンズでした。DX機専用ってことはエントリー機でも使えるんじゃないかって、てっきり思っちゃいませんか?どうも、思っちゃった人です。

このレンズはD3000シリーズやD5000シリーズユーザーが魚眼を楽しみたいと思って手に入れても、オートフォーカスでの撮影はできませんので注意が必要な1本です。



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ちなみに私が購入を決めた、フルサイズ対応のSIGMAの魚眼レンズ。これもレンズ内にモーターがありません。よって、購入当時メインで使っていたD5500ではオートフォーカスでの撮影はできませんでした。知らずに買ったのでちょっとビックリでしたよマジで(笑)

魚眼レンズ自体あまりメジャーなものではないから、エントリー機を使う人はこのレンズは使わないという考えなのかもしれませんが、私みたいに知らずにこういったレンズを買って、届いて使ってあらビックリという人がいないように、もう少し具体的に書いていきたいと思います。

レンズ内蔵モーターがあるかどうか、どこで判断すればいいの?

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Nikonの純正レンズの場合、AF-S』『AF-Iと表記されているものはレンズ内にモーターがあるので、エントリー機でも問題なくオートフォーカス撮影が可能です。そしてほとんどの製品は『AF-S』です。

逆にAi AF』『AFと表記されているものはレンズ内にモーターがありません。具体例を挙げてみると、先ほど『純正DXレンズだけどエントリー機でオートフォーカス使えなかった!』と書いた魚眼レンズ。確かに『AF-S』ではなく『AF』表記。なるほど。
純正以外のレンズの見分け方
サードパーティのレンズにおいても、ほとんどはレンズ内にモーターを持っているそうですが、一部例外があります。

SIGMAに関しては『HSM』の表記があるものは、レンズ内にモーターを内蔵しています。

さっき挙げたSIGMAの魚眼レンズ。確かに『HSM』の文字がありません。よってこれはモーター非内蔵レンズ。D5000・D3000シリーズでオートフォーカスは使えません。

また、私がD750で使う望遠レンズとして選んだSIGMAの70-200mm F2.8

商品名の最後に『HSM』の文字がありますよね。これはレンズ内蔵モーターがあるので、エントリー機でもオートフォーカスが使えます。

また、タムロンについてはこれがちょっとややこしい。

昔はNIIという表記がレンズ内蔵モーターの目印だったそうですが、タムロン公式がこの表記をやめてしまったのだとか。ややこしやー。例えば、私がD5500時代に愛用していた、タムロンのAPS-C機専用の超広角ズーム。

商品名の一番最後の7桁の英数字『B001NII』、これの下3ケタがNIIですよね。よってこれはレンズ内モーター搭載。D5500でもオートフォーカスでの撮影が問題なく可能でした。

今はUSDという表記があるものが、TAMRON独自の超音波モーター搭載だそう。この表記があるものを選べばエントリー機でもオートフォーカス可能と思われます。

ちなみにボディ内にもAFモーターがある、レンズ内にもAFモーターがあるという場合は自動的にどちらかのモーターしか動かないことになっているようです。技術の進歩ってすごい。

おわりに:AFモーター内蔵でないエントリー機を使っているのなら知っていて損のない『AFモーター』の世界


実際ほとんどのレンズはレンズ内にモーターを持っています

なので、私のように『買ってからレンズモーターの存在を知る』というのは比較的少数派だと思いますし、

D5000・D3000シリーズというボディ内にAFモーターを持たないカメラでも、それが無いことによって困ることってそんなにないとは思うのです。

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ただ実際にD5500を使っていながらAFモーターのことを知らず、レンズ内にAFモーターを持たないレンズを買ってしまった身として、一人でも多くのエントリー機ユーザーにこのことを伝えられたらいいなと思い、今回一つの記事にしてみました。

Nikonのエントリー機を使う者として、AFモーターの有無について知っておいて損はないと思いますし、なによりオートフォーカスはとっても便利で、写真をとっても楽しくしてくれるもの。

35mmフルサイズ換算と合わせて、頭の片隅にAFモーターのことを留めておいて、焦点距離も性能も自分に合う最高の1本に巡り合ってください(*’▽’)

これからのレンズ選びにこの記事が少しでも役立ちますように!

最後まで読んでいただきありがとうございました!