初めての花火撮影で気付いたこと・反省点を全部まとめてみた!

DSC_8360-5
先日みなとこうべ海上花火大会で花火撮影に初挑戦してみたワタクシ。

実際にやってみて気付いた発見や反省点が沢山ありましたし、こう撮ればもっと綺麗に写せたはず!というポイントも見えてきたので、ちょっとまとめてみようと思います(*’▽’)

初めての花火撮影で気付いたことをまとめてみる!

本題に入る前に:花火撮影の設定・必要な機材
Camera
反省に入る前に、まずは花火撮影に必要な機材と、撮影の設定についておさらい。

まず必要なものは頑丈な三脚とレリーズの2つ。設定はISO100F9からF16くらい(後に詳しく述べます)・シャッタースピードはレリーズを使ってバルブで撮影します。

また使うレンズに関しては、よほど打ち上げ場所から近い、もしくは打ち上げ場所から遠い・かなり上から見下ろす場合を除いては、普通のキットレンズ(18-55mm)で問題ありません。

今回私は24-70mmというズームレンズを使用しましたが、広角が必要だと思う場面もなければ望遠が必要になると思う場面もありませんでした(*’▽’)

花火撮影のここが難しい!

シャッタースピードの長さが1枚1枚違うのが難しい
一般的に三脚を使って夜景を撮る場合、マニュアルに設定して『F8・SS20秒・ISO100』などあらかじめ設定してからシャッターを切るという方が多いはず。

花火の場合は花火が開くタイミングなどを考慮した上で、撮影者自身でレリーズを押し続け、もういいかなと思ったらレリーズを離す、つまりシャッターを閉じます。花火撮影の場合は、コレといった決まったシャッタースピードがないことが難しい部分の一つ。

DSC_8278-4
例えば上の1枚。連続ではなく同時にたくさんの花火が開く場面だったのですが、この時はシャッタースピード(以下SS)8秒でした。

DSC_8330-2
対してこの1枚を撮影した場面では、これらの花火は同時には上がらず、下から順に連続で上がったもの。これはSS37秒で撮影していました。

一番短いもので8秒、長いものは37秒までシャッタースピードにかなり幅があるんですね。
レリーズを離すタイミングが難しい!
花火を撮っててひしひしと感じたのが、レリーズを離すタイミングの難しさ。押すより話す方が難しい。

花火は絶え間なくどんどん上がりますし、あれも写したいこれも写したいと考えているとレリーズを離すタイミングを失ってしまいます。するとこんな写真が出来上がります。

DSC_8307
大  爆  発  \(^o^)/

判断を見誤ると光が強すぎて白飛びが起きてしまいます。白飛びを防ぐには欲張らずに早めにレリーズを離すことが必要なんですが、かといって離すのが早すぎると花火が全然写らないんですね。

シャッターを長く押し続けてもダメだし、少し短いのもまたダメ。うーん難しいですね…。
絞りはF13くらいがちょうどよかった
Photograph
『花火 撮影 設定』と調べると定期的に『F8からF22の間で~』という記述を見かけるんですが、花火撮影初心者の私としては『その8と22の間ってなんやねん!』って感じなわけです。

F値は絞ると隅々までピントが合って写る、画質が上がるとか言いますが、F値は上げ過ぎると今度は画質劣化を起こします。

この劣化現象を回折(かいせつ)現象と呼ぶんですが、レンズによっても異なりますがF16くらいからこの現象がかなり目に見えて現れる傾向があります。

でも絞ると長い時間露光しても白飛びが起きにくくなりますし、出来る限り絞りたい。でも画質劣化は避けたい。

色々試してみましたが、1番バランスが良かったのはF13くらいでした。

DSC_8361-3
上の1枚は花火大会のフィナーレを収めたものなんですが、F13・SS17秒・ISO100で撮影。

締めによくある白っぽいゴールドの花火がこれでもかと打ち上げられるシーンだったので、F8-9では恐らく白飛び大爆発を起こしていたはず。

少し絞り込むと白飛びを気にすることなく、長い時間シャッターを開けて花火を写すことが出来るように感じました。

そんなリスクを負わなくても、比較明合成という手がある

ここまで読むと、いかにも難易度とリスクが高そうな花火撮影。でも、年に数回しかない機会でヘマしたくない。分かりますその気持ち。

これまで私が述べてきた『花火大会の難しいと思う部分』は、全て一発撮りという撮影の仕方においての話で、花火撮影にはこの一発撮りだけでなく比較明合成という手法があります。
比較明合成って何?
比較明合成とは、複数枚の写真の明るい部分だけを合成していくこと。…と文字で書いていても分からないので、実際にやってみましょう(*’▽’)

DSC_8332-2
DSC_8333-2
同じ画角で連続で撮った2枚の写真。これを比較明合成してみます。

hikakumei-2
背景の暗い部分はそのままに、1枚の写真に花火が詰め込まれ、より華やかになりましたよね(*’▽’)

『明るい部分が足されていく合成』と書きましたが、よーく見ると合成後の写真には船の光の軌跡も繋げられているのが分かるはず。
比較明合成のメリット
これはなんといっても、白飛びなどの失敗を防げることです。

先程のF13まで絞ってシャッタースピードをその場で調整して…というやり方ではなく、F8,9くらいで、10秒前後の短いシャッタースピードで一輪一輪確実に捉えていく

これなら余程の花火でなければ白飛びが起こりませんし、あとは比較明合成すれば、自分が花火大会で見た花火をギュッと1枚に詰め込み、華やかな1枚に仕上げられます。

DSC_8345-3
『合成』と聞いてマイナスなイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、欲張って白飛びした写真ばかり量産するよりも、この手法を使って確実に美しい1枚に仕上げる方が絶対に良いですし、この方法が花火写真のスタンダードです。

初めての花火撮影なら、比較明合成を視野に入れて、まずは花火を1つずつ確実に綺麗に撮ることから始めるのがオススメ。

私自身今回比較明合成する気満々で撮っていたんですが、撮っているうちになんとなくコツがわかってきて『一発撮りでもいけるぞ?』と思い始めた感じでした(*’▽’)
比較明合成のデメリット
DSC_8330-2
比較明合成は同じ画角で複数枚の写真を用意する必要があります。ゆえに、一度決めたらしばらくズームリングを動かすことが出来ないんですね。

毎年見ていて、どのくらいのサイズの大玉がどのあたりで花開くかが分かっていれば、焦点距離を決めるのは容易ですが、風向きやその年のプログラムによって異なることも考えられますし、なかなか予想は難しい

ずっとその画角で撮り続けていたのに、大玉が来た時に『ヒュ~』という音と共にフレームアウトしてしまうと残念な結果になってしまいます(´・ω・)

予想以上の大きさ・高さのある花火が来た時に、即座に反応できないのが比較明合成のデメリットかなと思います。

DSC_8270-3
とはいえ、初めからフレームを広めに取っておけば問題はありませんし、同じ画角で数枚撮ったら焦点距離変えて…また変えて…ということもできます。(比較明合成に必要な枚数はせいぜい10枚程度ですし)

私みたいなせっかちにはデメリットに感じられますが、それを踏まえても比較明合成で撮る方が安全かつより美しい写真が撮れると思います(*’▽’)

もっと素敵に花火写真を撮りたい私の反省点

ここまでは撮影手法や絞り、シャッタースピードなどの花火撮影の基礎部分について書いてきましたが、花火を美しく撮るには構図などもっと細かい部分にも気を配る必要があります。

ここからは私が初めての花火撮影で気付いた、花火写真をよりよくする細かいポイントをまとめていこうと思います(*’▽’)
花火は中心から花開いた姿が美しい
DSC_8308
この1枚の上の赤い花火、中心から花開いたように写っていないですよね。対して写真中央の沢山の小さな花火たちは、しっかり中心から広がっています。

この中心から開いていない花火、個人的には少し中途半端というか、華やかさに欠けます(´・ω・)

DSC_8360-5
比べてみると、やっぱり中心から色とりどりの光の線が密度高く広がっている方が、インパクトがありますよね。

中心からしっかり開かせるには、花火が開く前からシャッターを開けておく必要があります。『花火が開いた!』と同時にシャッターを押すと、先程の1枚のように中途半端な姿に仕上がってしまうんですね(´・ω・)
『ヒュ~』のところだけ写すとあまりカッコよくない
DSC_8351
見出しに言う『ヒュ~のところ』とは、花火の球が打ち上げられて開くまでのあいだの光跡のこと。

光跡がまだ見えているのにシャッターを離してしまうと、上のように光跡だけが写ったなんとも微妙な1枚になってしまいます。

ただ、勿論花火はひっきりなしに打ちあがりますし、一発撮りの場合、あまりこれを気にしすぎると、露光時間を伸ばし過ぎて白飛びを起こしてしまう恐れがあるので注意が必要です。

また、比較明合成で仕上げることを考えている場合は、一度シャッターを閉じたらすぐにまた同じように撮り始めれば、私の失敗例のようにならずに済むと思います(*’▽’)
花火全体をしっかり収めるのは基本中の基本
小さな花火が来たと思ったら突然大きな花火が来て…という不規則なリズムは、花火大会をより楽しくさせてくれるもの。

でもその不規則さが、撮る側としてはどのくらいズームして撮ればいいか分からなくなる悩みでもありますよね。

そして『ずっと小さい花火ばっかりだし、このままで大丈夫だろう』と油断しているとこうなります。

DSC_8282-2
思いっきりはみ出ちゃった\(^o^)/

これはこれで花火の大きさ伝わっていいじゃん!と後付けで正当化することもできるんですが、でもやっぱり大玉はしっかり全体を収めて、背景との対比でその迫力を表現した方がクールじゃないですか。

DSC_8345-3
このすぐ後の話とも繋がってきますが、ちゃんとした1枚の写真に仕上げようと思うと、花火は意外としっかり構図を考える必要がある被写体。その基本中の基本が、しっかりと花火全体を写すことだと感じます。
構図をイメージして撮ろう!【①花火】
ただひたすらにシャッターを切り続けていくのもいいんですが、もう一歩先に進んで、花火そのものの配置・構図を意識しながら撮るのも大事なように思います。

DSC_8341
例えば上の1枚。横に花火が広がっているんですが、ちょっと上が寂しいですよね。スカスカといいますか。

勿論花火がどう打ちあがる完全に予測するのは困難ですが、『こういう配置で撮れたらいいな!』という明確なイメージを持って撮るのが大事だと感じました。

DSC_8360-5
例えば、下はたくさんの花火が埋め尽くして、真ん中は中くらいの数輪の花火、そして頂点は大玉という構成。

出来る限り余白が無くて、かつバランスよく夜空に花開いているのが迫力があっていいなぁと感じます。

DSC_8272-5
また、個人的には背景と絡めてあえて一輪だけにするのもスタイリッシュで素敵かもしれません。

人によって理想の1枚のイメージはそれぞれですが、花火だけに限らず、『ただ闇雲に撮ってみたもの』と『理想を持ち、それにできる限り近づけたもの』は全然撮った時の印象が変わるもの。

写真の中での花火の配置も大事なポイントなんですね(*’▽’)
構図をイメージして撮ろう!【②背景】
DSC_8255
花火は花火だけ写しとけば綺麗になる…とは言えません。やっぱりカッコいい花火写真を撮るには、背景副題が必要。

正直今回初めて花火を真面目に撮ってみて思ったのは、花火撮影で一番大事なのは撮影テクニックではなく場所取りです。

DSC_8278-4
私は予定との関係上、早くからの場所取りが困難だったので、比較的余裕のある撮影エリアで撮っていたのですが、水上花火の場合は水面をしっかり写すだけでも、ちょっとクオリティ高いように見えますよね。

ただ、私が撮影した場所でも3時間くらいは待機しましたし、そこまではできないけれど、でも印象的な花火写真を撮りたい…という場合は、花火を見ている人を副題として取り入れるのも良さげかなと感じました。

DSC_8291
そこにいる人みんなが上を向いて花火に夢中になっている光景って、それもまた夏ならではのもの。

今回私がいた場所からは少し人を絡めにくかったんですが、魚眼や超広角を使ったりして花火と『花火を観る人』を印象的に切り取るのもまた素敵だろうなぁと思います(*’▽’)

花火を撮る時は、花火だけでなく花火と一緒に写すものにも力を入れるとよさそうです。
花火撮影で大事な3つの『力』
ここまで色々書いてみましたが、まとめてみると花火撮影には3つの力が必要だと感じます。

DSC_8304
まず一つ目は、瞬発力。これは大きい花火等にいち早く反応して、画角を変える判断力は花火撮影でかなり重要になってくるように思います。

二つ目は決断力。白飛びだったり、次の花火に備えるべく『今撮ってるのは没にして、一旦シャッターを切り直す』という決断を思い切ってすることも花火撮影ではすごく大事なように感じました。

次々と花火は打ちあがりますし、後に続く花火を逃さないためにも切り替えがすごく大事でした。

IMG_3995
そして最後、三つめは忍耐力。これは場所取りの話です。

先ほども書きましたが、パッと目を引く花火写真は場所が全て。人気の場所になると前日の夜から待ち始める人もいるとかいないとか。

さすがにそこまでする人は少数派ですが、それでもせっかく撮るなら少しでもいい場所で撮りたいはず。夏の暑い中花火を待ち続ける忍耐力も花火撮影に欠かせない『力』といえますね。
おわりに
DSC_8361-3
初めての花火撮影、思っていたよりはなんとかカタチになったようには思うんですが、沢山の課題が見つかりました。

『花火を撮ってみたい!』と考えている方の少しでも参考になれば幸いです(*’▽’)

最後まで読んでいただきありがとうございました!