日常を素敵に撮りたい!普段使いに最適な『お散歩レンズ』はどれ?


カメラを持って撮りたい写真は人それぞれ。

私ははじめはとにかく風景や夜景写真ばかり撮っていたんですが、最近そういった誰が見ても素敵だと感じるものではなく、何気ない日常を素敵に撮りたいと考え始めるようになりました。

ただ、私が持っているレンズはどれも大きいものばかりで、日常的にカメラを持ち出したくなるようなレンズが1本もなかったんです。

というわけで、普段使いにピッタリな理想のお散歩レンズを探すことにしました(*’▽’)

日常を素敵に写す、私の理想の『お散歩レンズ』ってどんなもの?

小さくて軽い
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今まで私が標準レンズとして使っていたレンズはAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDというズームレンズ。

上のレンズなんですが、24mmから70mmという幅は普段使いにピッタリですし、描写力はピカイチ。でもとにかくデカい。このデカさでは『ちょっとカメラ持っていくかー』とはなかなかなりません。

日常的に持ち出すレンズは、小さくて軽いことが必要不可欠です。
愛着が持てる外観
Camera
今手元にあるレンズに愛着が無いわけでは全くないのですが、街をふらりと散歩するときに、ひとつのアクセサリーのような感覚で持ち出せる外観も大事かなと思うんです。

というのも、一応こう見えて私も女子大生なので、女の子っぽい服装をしているときにさっきのようなデカいレンズを着けたカメラって持ち出したいと思えなかったんですね(;・∀・)

小さくて軽いだけでなく、私が心から『好き!』と思える見た目も、私がお散歩レンズ選びでこだわりたいポイントです。
50mm単焦点である
Lens
レンズを決めるときにズームか単焦点どちらにするかを決めなければいけませんが、これに関しては私ははじめから単焦点レンズにすると決めていました。

日常の何気ない風景って、たぶん普通に歩いているだけでは素敵なポイントが見つけられないと思いますし、じっくり見る、自分自身がカメラになって歩くことで初めて素敵に切り取れると思うんですね。

以前35mmか50mm、どちらが『標準』として適しているかという記事を書いたんですが、そこでも書いていたように50mmは人が普段見ている(見つめている)視野に限りなく近くて、かつ自分の意思でその風景の一部を切り取るという性格の強い焦点距離。

日常を『切り取る』なら、間違いなく50mm近辺が良いなぁと考えていました。
できればF1.4の明るさが欲しい
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日常の素敵なひとコマを切り取る時、やはりボケの表現は必要不可欠。

F1.8でも十分なんですが、F1.4まで明るい方がよりボケますし、その盛大なボケを扱うことで日常を非日常のように魅せることができるかなと考えました。

50mm F1.4レンズは高い!

今まで述べてきた4つのポイントをまとめると、私にとっての理想のお散歩レンズは小さくて軽い50mm近辺のf1.4単焦点ということになります。

で、早速この理想に沿ってレンズ調べていくじゃないですか。50mmもしくは58mmのF1.4ってめっちゃ高いんですよ(;・∀・)

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純正58mm F1.4178000円純正50mm f1.456000円シグマ50mm f1.458000円。(2016年8月現在)純正58mm f1.4は憧れのレンズでもあるんですが、値段的に『お散歩』ではない。

かといって後2つの選択肢にはビビッと来なくて、どうしようかなぁ…と悩んでいた時に目に留まったのが、マニュアルフォーカスのレンズ、Ai Nikkor 50mm F1.4Sでした。
マニュアルレンズのF1.4が想像以上に安かった!
今までは三脚を使って撮る時以外はオートフォーカスでしか撮影したことはありませんでしたし、マニュアルレンズは考えたことすらありませんでした。

でも調べていくと、マニュアルレンズだとf1.4でも手の届きやすいお値段で揃っていることに気が付いたんです。
お散歩レンズならマニュアルレンズの方がいいかもしれない
いくら安いといっても、マニュアルフォーカスって不便そうと思って少し躊躇していたんですが、レビューなどを見ていると意外と使い勝手がよさそう

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それに自分の手でフォーカスを合わせていく過程で、じっくりと被写体と向き合うことができる。マニュアルレンズで撮ることによって、日常のひとコマをより大事にできる気がしてきたんです。

日々使うレンズだからこそ、あえてマニュアルレンズを選択することで、写真そして日常をより好きになれるんじゃないかなと思い始めました。

理想のお散歩レンズの候補に挙がったのはこの3本!

というわけで、50mm近辺のF1.4のマニュアルレンズの中で、私の候補に挙がったのは
  • Ai Nikkor 50mm F1.4S
  • Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF.2
  • Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SLⅡ N
の3本。1本ずつ見ていくことにします(*’▽’)
Ai Nikkor 50mm F1.4S
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1981年発売のNikon純正の単焦点レンズ。まるで新品で買えるオールドレンズのような存在。

このレンズのメリットは、まず長さ4cmに重さ250gという小さくて軽いサイズ感。そしてもう一つのメリットが、中古での在庫が潤沢なこと。

新品で買うと48000円なのですが、16000円くらいで中古品がわんさか出てくるんですね。美品でも2万円を切るくらいでした。

今まで手にしてきた純正レンズとは一味違うメカニックで、レトロな外観もおしゃれ。古いレンズだからといって侮れない写りも評判が良いですし、中古で2万円弱でF1.4が楽しめるのは魅力的すぎる。

古いことやマニュアルという不便さは、見方を変えればメリットになることを私に教えてくれたレンズです。
Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF.2
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Carl Zeiss(カールツァイス)とは、写真を愛するものなら一度は憧れるという銘玉の数々を世に送り出しているというドイツのメーカー。

今までいろんなレンズを紹介してきた本ブログですが、カールツァイスの登場は初めて。ついにここまで来たって感じですね。また覚えなくていいことを覚えてしまった気がします。

カールツァイスはフィルム時代に『暗室で浮かび上がってくる画像を見ただけで、ツァイスレンズで撮影したか否かが分かる』と言われたほど、立体感・実在感の再現は素晴らしいものなのだとか。

『お散歩レンズ』として手にするには、お値段の面でもハードルが高い気もしますが、このレンズを日常生活に溶け込ませられたらすごく幸せになれそう。

高いとはいってもカールツァイスのレンズの中ではかなりのお値打ち品です。うーん悩みますね…(´・ω・)
Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SLⅡ N
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Voigtlander(フォクトレンダー)とは、オーストリア・ウィーン発のレンズブランド。

58mm F1.4の世界を、純正なら17万円のところを、5万円を切るお値段(私の購入当時)で味わわせてくれる1本。

なんで58mmっていう中途半端な数字?と思う方もいると思うのですが、かつては50mm F1.4というレンズは技術的に無理があり、作れなかったそうなんです。

で、この58mmだとF1.4という明るさを無理なく実現できたのだとか。

ゆとりを持って設計されているレンズなので、描写も無理なく高いものが実現されている様子。外観に関しても、純正レンズに比べて金属感の強い黒で好印象です(*’▽’)

この3本から私が選ぶ『お散歩レンズ』はどれ?

お散歩レンズはクセのあるレンズの方が面白い
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何気ない日常を素敵に切り取るのは、絶景を見たまま素晴らしく撮るよりも難しい。

絶景は元から素晴らしいものですが、日常の何気ない一コマは少し見方を工夫しないと、そこにある『味』を写し出すことは難しいと思うんです。

上手い人はどんなレンズを使っていても日常の中にある『味』を上手く引き出した1枚が撮れるのだと思うんですが、私のようなヒヨッコはまだまだレンズの力に頼る必要があります。

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お散歩レンズに必要な『レンズの力』ってなんだろうなと考えた時に、爆速のオートフォーカスとかバキバキの解像感とかそっち方面に優れた力は必要なくて、むしろクセがある、ちょっと思い通りにはいかないけれど、予想外の1枚が撮れるという力の方が大事かなと思ったんですね。

あえてマニュアルフォーカスやF1.4にこだわったのなら、せっかくだからレンズのメーカーも一癖ありそうなものにしてみよう!ということで、ここで純正Ai Nikkor 50mm F1.4Sが候補から外れました。
カールツァイスか、フォクトレンダーか
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残るはカールツァイスとフォクトレンダーの2つ。

値段差が約3万円、どちらもレビューでは絶賛されているので、そう考えると安い方を…と思わなくもないのですが、やっぱり写真を愛するものとして一度候補に入れてしまうと簡単に捨てきれないカールツァイスという選択肢

ただ一応純正50mm F1.8は持っているので、カールツァイスだと持っているレンズと完全に焦点距離が被ってしまう点は少し引っかかる。

そして何より作例を見ているとOtus 1.4/55の作例の方がすごくグッときたんですね。そりゃお値段も約40万円ですし、グッとくるのは当たり前。

でも私の中でカールツァイスを買う時は、思い切って1.4/55のようなレンズを買えるタイミングになった時の方が良さげかなと感じたんですね。

最終的には『58mmという使ったことのない単焦点であること』『評判がいいこと』『いつかOtus 1.4/55が欲しいこと』から、フォクトレンダーを選びました。

選ばれたのは、Voigtlander NOKTON 58mm F1.4でした!

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そんなこんなで私にとっての理想のお散歩レンズとして我が家にやってきたVoigtlander NOKTON 58mm F1.4

重さは320gで、高さ(長さ)は47.5cmとコンパクト。レンズ中央にある太い帯のようなものがピントリングです。

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D750に着けてみると本当におしゃれ。これならちょっと首から提げて出かけるのも、アクセサリー感覚で気軽にできますね(*’▽’)
Voigtlander 58mm F1.4を使い始めての感想
詳しいレンズ紹介・作例紹介記事を書くのは、もっとこのレンズを使い込んでからにしようと思っています(*’▽’)

が、ここで『このレンズ買いました!ちゃんちゃん♪』と終わらせるのも味気ないので、使い始めの感想として3点程書き留めておこうと思います。
マニュアルでのピント合わせは意外と難しくなかった!
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三脚を立ててライブビューで拡大しつつピント合わせをするのと、カメラを手で持ちつつファインダー内でピント合わせをするのとでは難しさが違いますし、実際買ってから本当に使いこなせるのか不安でした。

でも実際使ってみると、いくつかのレビューにも書いてあった通りこのレンズにはピントの山があって、ピントが合っている状態が非常に分かりやすい。

ピントが合わないと苛立つことがほとんどなく、むしろあえて自分の手でピントを合わせたくなるレンズのように感じています。
50mmより使い勝手がいい58mm
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以前『50mmは標準と呼ばれているけど、私は結構狭く感じる』と書いたことがありました。

58mmはそれよりも8mm長いですし、使ったことがないからと飛びついたものの、やっぱり狭くて使い勝手が悪かったらどうしよう…と、これも届く前から不安でした。

でも使ってみると、不思議なことに私にとっては50mmよりも58mmの方が使いやすいんです。全然狭く感じませんし、目の前の風景を自然に切り取れます。

前に使っていた50mm単焦点はD5500とDX用35mm F1.8(換算52.5mm)だったのですが、52.5mmは私の中ではお世辞にも『着けっぱなしにしておけるレンズ』ではありませんでした。

なぜ約6mm長いはずなのにこっちの方が自然に感じられるのか、まだ私自身理由が分かってないんですが、このレンズは間違いなく着けっぱなしにできるレンズだと感じています。
絞りによる写りの変化が素敵
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お散歩写真は出来る限り開放で撮りたいと考えていたんですが、F1.4のとろけるようなボケと、ピントの合った部分のビシっと感は見事。

またこういうレンズならではの絞り具合による写りの変化も撮っていてすごく楽しい。私のような初心者でも分かるくらいの変化があるので、いい意味でクセを感じられるレンズ。

普段上のような看板とかにカメラを向けることはない私。でもこのレンズがだと、ついこういった何気ないものも撮りたくなる。それはやっぱりこのレンズが撮っていて楽しい、そして撮れる絵が素晴らしいからこそ。

日常を素敵に楽しくしてくれる、コストパフォーマンスに優れた1本だと感じています(*’▽’)
終わりに
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マニュアルフォーカスでじっくり被写体と向き合いながら、明るいレンズで絞りによる変化を楽しみながら日常の一コマを切り取る。

そんなちょっと贅沢な時間を日々にもたらしてくれるレンズと出会えたように思います。

初めてのフォクトレンダー、初めてのマニュアルレンズ、初めてのF1.4、初めての58mmと『初めて尽くし』のレンズですが、これから仲良くなれるように、沢山色んな所にお散歩しに行こうと思います(*’▽’)

最後まで読んでいただきありがとうございました!