突然ですが、私は今非常にモヤっています。なぜなら、ミラーレスと言っても色んな種類があるにも関わらず、そのあたりをごちゃまぜにして『女子にはミラーレスがおすすめ!』と勧めているのを本当によく見るからです。
一応現役カメラ女子(仮)の端くれとして、初めてのカメラ選びで失敗する人が少しでも減るように、『正しい女子向けカメラの選び方』についてまとめてみたいと思います(*’▽’)
ミラーレス?一眼レフ?現役カメラ女子が考える『女子のカメラの選び方』
『女子にはミラーレス』は本当だと思う
- 小さくて軽いものが多いから
- デザインがおしゃれなものが多いから
これらの2つの理由から女子にはミラーレスがお勧めされることが多いですが、私も同じ意見です。
このブログを立ち上げた頃は、ミラーレスがまだ発展途上だったことから『一眼レフかミラーレスか』というテーマをよく取り上げていたのですが、今はすっかりミラーレスが主流に。
ミラーレス化による小型軽量化の恩恵は大きいので、女子に限らず『こだわりがなければミラーレスを選ぶ』時代だとまで感じているくらいです。
一眼レフとミラーレスの違いを正しく理解しよう
『一眼レフは大きくて重く、それゆえ凄い写真が撮れそう』というイメージが強いのか、『ミラーレスは一眼レフより性能は劣るけど小さくて軽いカメラ』と思っている方も多くて。
過去の私もその一人だったのですが、大きな間違い。この認識でいるとカメラ選びはかなりの確率で失敗します。
一眼レフとミラーレスの違いはファインダーだけ
ミラーレス一眼とは、その名の通り『ミラー』という部品を省くことで小型軽量化に成功したカメラのこと。
このミラーという部品は、ファインダーを作るためのもの。よって、一眼レフとミラーレスではファインダーの作りが違います。具体的には、
- 一眼レフ(ミラー有):肉眼で見るのとほぼ同じ
- ミラーレス(ミラー無):映像を見るので肉眼とは少し違う
というイメージ。ミラーがあるファインダーでは、実際の景色が鏡で反射されたものを見るので、肉眼で見るのとほとんど変わりません。
少し前までは、ミラーレスのファインダーでは映像特有のチカチカした感じや、タイムラグが気になる機種も少なくなかったのですが、今は多くのカメラで自然な見え方を実現できるようになりました。
ちなみに、ミラーを用いたファインダーを光学ファインダー・ミラーレスのファインダーを電子ファインダーと言います。
先程『こだわりがなければミラーレスを選ぶ時代』と言いましたが、光学ファインダーにこだわるのであれば一眼レフです。どれだけ自然になったといえども、映像であることに変わりないので、肉眼と100%一致させたい人は一眼レフを選ぶ場合が多いですね。
撮れる写真はセンサーサイズで変わる
ここまでの話を言い換えると、『一眼レフかミラーレスか』で画質の違いはありません。ファインダーの違いだけです。
じゃあ画質は何で変わるのか、というとセンサーのサイズが大きく影響します。センサーというのは、カメラが光を感じ取る場所のことです。
で、世の中のミラーレスが採用しているセンサーサイズはモデルやメーカーによって異なります。ここが最大のポイントで、メジャーなものは次の3つです。
- フルサイズ
- APS-C
- マイクロフォーサーズ
上からサイズが大きい順に並んでいます。先に言ってしまうと、私がオススメするのはAPS-Cを採用しているミラーレスです。
どうしてAPS-Cがオススメなのか
センサーサイズが大きくなると、より高画質が期待できるのですが、カメラが重くて大きくなり、値段もびっくりするほど高くなります。例えば、さっき挙げた中で一番大きなフルサイズだと、ボディだけで20万以上なんてザラです。
センサーサイズが小さくなると、カメラは小さく軽く、お値段も手が届くラインに。
画質を決める要素は様々なので、『センサーサイズが小さい=画質が悪い』というわけでもなく、マイクロフォーサーズは『画質と小型化どちらかというと後者追求』なイメージです。
ただ、現代においてスマホほど小型軽量で綺麗に撮れる身近なカメラってなくて。
スマホとの違いを思いっきり感じたいことも考えると、小さいセンサーサイズを手放しでお勧めできるかと言われると何とも言えないのが正直なところです。
実を言うと、私はOLYMPUS E-PL6(マイクロフォーサーズ)でカメラデビューした後、『もう少し画質を求めたい』という理由でNikon D5500(APS-C)に乗り換えまして。これがこの記事を書くことにしたきっかけでした。
ここまで述べてきたことを総合的に考えると、私の考えるカメラ女子におすすめのカメラは『ミラーレスの中でも、小型軽量も頑張りつつセンサーサイズがしっかり大きいAPS-Cのミラーレス』という結論になります。
カメラ女子(仮)が選ぶオススメの『女子カメラ』
さて、『APS-Cのミラーレスを選ぼう!』と言われても、初めてのカメラ選びにおいては、どのメーカー・どのモデルがどのセンサーサイズを採用しているかなんて分からないですよね。
というわけで、ここからは私の独断と偏見と好みで選んだオススメの女子向けミラーレスをピックアップしていこうと思います(*’▽’)
sony α6400
APS-Cミラーレスの大本命こと、SONY αシリーズ。
よくエントリーモデルのα6100と比較されているのですが、一度カメラを買ったら長く使いたいはずなので、個人的にはα6400を選んだ方がいいと思ってます。
その最大の理由は、防塵防滴仕様であること。カメラは精密機器なので、びっくりするほどお値段が変わらないのであれば、防塵防滴仕様を全力で推します。本当に撮影の快適度が違うんですよね。
上位機種のα6600との違いは、主にボディ内に手ブレ補正があるかないか。手ブレ補正もあると写真の幅は大きく広がるのですが、お値段が『はじめての女子カメラ』には適さない感が強いので、候補からは外しました。
先程『センサーサイズが大きくなるとカメラが重くなる』と述べましたが、α6400はわずか403g。
グラムで言われてもピンと来ないかもしれないのですが、これよりもセンサーサイズがOLYMPUS PEN E-PL9が380gであることを踏まえると、その軽さが伝わる分かるかなと思います。
FUJIFILM X-A7
言い忘れていたのですが、ミラーレスは一眼レフに比べてお値段が高い傾向にあります。
予算重視でAPS-C採用のミラーレスを選ぶならFUJIFILMのX-Aシリーズ。
最大の魅力はフィルムシミュレーション。これまでフィルムを作ってきたノウハウを活かした色づくりと絵づくりにはファンが多く、これ目当てにFUJIFILMを選んだ方が私の周りに何人もいます。
小難しい撮影知識がなくても簡単に雰囲気ある写真が撮れるのは、写真を趣味にする上で最高のメリット。見た目が可愛いのも良いですね。
Nikon Z50
色んなメーカーが色んなミラーレスを出す中で、一番『一眼レフみたいなミラーレス』であるNikon Zマウント。
最大のメリットは、使用感を重視した適度な小型軽量化だと思っていて。
他のAPS-Cミラーレスと比較するとかなり大きく重いのですが、カメラを小さくするとボタンが小さく浅くなったりと操作性に影響があって。一眼レフの操作性を保つことを最優先にした軽量化は、長く一眼レフにこだわってきたメーカーならではだなと感じます。
Nikon D5600(一眼レフ)
最後は一眼レフですみません。せっかくなので、私が愛してやまないNikon D5500の後継機・Nikon D5600も紹介させてください。
D5500は黒と赤の2色展開だったので、『ワインレッドの一眼レフってかっこよくない?』と見た目から入ったのですが、このカメラに出会っていなければ今の自分はいないと思っています。
『なんだかんだ一眼レフも見ておきたい』という方には全力で推したい、大好きな一台です。
おわりに
右も左も分からない初めてのカメラ選び。でも、今振り返るとどれを買おうか悩んでいた時期ってすごく楽しかったなと思います。
この記事がみなさんのカメラ選びにとって、少しでも参考になれば幸いです(*’▽’)
最後まで読んでいただきありがとうございました!