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RAW現像で桜のピンクを再現する方法と、この春撮った桜の話

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桜撮影、それは開花・天気・休みの3つの要素が全て揃わないと勝てない運ゲー。

ただ、今年はその運ゲーには挑まず、昨年桜を見にいくことすら出来なかった分、近場で1枚でも春らしい写真が撮れれば合格という気持ちで桜の季節を迎えました。

よって桜を撮るのは2年ぶり。その間RAW現像・レタッチのアプローチが結構変わったので、今回は私の桜のRAW現像プロセスを解説しながら、この春撮った写真を振り返っていきたいと思います(*’▽’)

目次

桜のRAW現像のやり方解説と、今年撮った桜写真の振り返り

桜は意外と難しい

写真を始めて間もない頃から桜って本当に撮るの難しいなと感じていて。肉眼では淡いピンクに見えているのに、いざ撮ってみると白っぽく写ってしまうんですよね。

桜のピンクは見るから『ピンクゥ!』というわけではなく、淡い『ピンクゥ…』なので、RAW現像で色味を再現するのもまた難しい。

桜の色味基準でホワイトバランスをピンクに寄せたら、写真全体がピンクになってしまった経験がある方も多いと思います。

部分補正で桜の部分だけWBを変える・HSLなどを駆使して彩度を調整するなど、色々試行錯誤してきたのですが、今年はカラーグレーディングであっさりいい感じに仕上げることができました。

カラーグレーディングとは

このブログでは何度も紹介しているカラーグレーディング。初めて聞いたという方のために簡単に説明すると、写真の部分別に色を足すことが出来るLightroomの機能です。

詳しい説明は下の記事に委ねますが、ホワイトバランスでよくある『このままでいい色まで変わってしまう』といったことがないので、色の演出に適しています。

桜のRAW現像手順

①基本補正

百聞は一見に如かず。早速やってみましょう。

明るさやシャドウ諸々はいつも通りに調整。ホワイトバランス(以下WB)は、桜の色は一旦頭の片隅に避けて、全体の色味が肉眼で見た時と同じようになるように整えます。

今回はWBオートで撮影した色味がかなりいい感じだったので、あまり手を加えていないのですが、写真右の標識の白い部分を基準に微調整しました。

春の柔らかい日差しを演出するために、上のスクリーンショットのように、トーンカーブでフェードをしっかりめにかけています。

②白飛びと色収差に注意して補正する

私が桜写真のRAW現像で気をつけているポイントが、白飛び色収差補正

『白飛び・黒潰れは写真の繊細感を損なうので注意』と定期的に述べていますが、桜に関しては少し白飛びしているくらいの方が良い場合も。普段『白飛びさせないように』と意識している人は『どれだけ白飛びさせてもいいか』で考えるとやりやすいかもしれません。

また、桜に限った話ではないのですが、幹や枝は色収差が特に目立ちやすいように感じるので、『色収差を除去』にチェックを入れるのを忘れずに。

③カラーグレーディング

今回の写真は桜の部分が最も明るいので、ハイライト部分にピンクを足します。個人的には少し青寄りのピンクが肉眼で見た時の『桜色』に近いように感じます。

適用範囲を調整すると必要な色の強さが変わってくるので、ここではひとまず加える色味を決めるだけでOKです。

次に、カラーホイールの下にあるブレンド・バランスを使って、カラーグレーディングの適用範囲を調整します。

ブレンドとは、シャドウ・中間層・ハイライトに加えた3つの色味をどれだけ区別するかを決める項目。

右に振ると境界が曖昧になり、ハイライトに指定した色が中間層・シャドウ部にもほんのり加えられます。左に振ると、逆のことが起こるというわけですね。

バランスは、シャドウ・中間層・ハイライトの比率を決める項目。右に振るとハイライトの比率が多くなり、左に振るとシャドウの比率が大きくなります。

今回は、花の部分+桜越しの光だけに色を加えたいので、極力ブレンドさせず、ハイライトの適用範囲を必要最低限にします。ということで、ブレンド・バランスともに左寄せにしてみましょう。

完成!

カラーグレーディング前
カラーグレーディング後

というわけで、カラーグレーディングのビフォーアフターがこちら。

違いが分かりやすいよう強めに仕上げていますが、すごく『ピンクゥ!』ではない淡い『ピンクゥ…』がいい感じに再現できたのではないでしょうか。

WBだけでピンクを再現したものと見比べるとこんな感じ。桜以外のところも著しくピンクになっていないですね。

好みは分かれると思いますが、カラーグレーディングで作れる色はWBとは全く違うので、どちらも活用できるようになっておくと桜の色表現がグッとやりやすくなると思います。

今年撮った桜写真まとめ

横浜・みなとみらい

てなわけで、ここからオマケ的に今年の桜写真を振り返ります。

横浜の『横浜らしい要素』が全部詰まったみなとみらいエリア。夜景の印象が強いのですが、実は桜の名所だったりします。一度来てみたかったんですよね。

開花具合としては5,6分咲きくらい。インターコンチネンタルホテルと桜並木を絡めた構図が撮れなかったので、来年リベンジしたいですね。

渋谷・桜丘(さくら坂)

インスタでよく見かけていて気になっていた桜坂。望遠で撮ると圧縮効果でくねくね道がいい感じになると評判の撮影スポットです。

渋谷に桜スポットがあるというイメージが全くなかったので正直期待していなかったのですが、想像の何倍も綺麗でした。密度がすごい。

坂の上から見える景色はこんな感じ。実は下からの構図よりこっちの方がお気に入りだったりします。

奥に見えるのは、渋谷スカイに夜景を撮りに行った時に『渋谷ビル界の吉沢亮と呼びたいイケメン』と言っていたGoogle本社ビル(渋谷ストリーム)です。

車が数台停まっていたのが少し惜しかったので、来年リベンジしたいと思っています。

あとこの構図は反対車線から撮る必要があるのですが、朝8時を過ぎたあたりから交通量が増え、シャッターチャンスがかなり限られてしまいます。撮影目的で行くのであれば早朝を狙うのがよさそうです。

二子玉川・多摩川沿い河川敷

さくら坂の後に向かったのが、二子玉川駅から歩いて10分くらいのところにある多摩川の河川敷。

この手の写真を撮るのが本当に下手なのですが、桜と菜の花のコラボレーションが絵に描いたような春の景色を作り上げていて本当に綺麗でした。こちらも残念ながら咲いていない木が多かったので、次はお弁当を持ってピクニックがてらリベンジしたいです(*’▽’)

おわりに

撮れ高としては、正直100%満足の行く結果ではありませんでしたが、久々にカメラ片手に四季を感じられてとても幸せでした。

来年こそは開花・天気・休みの3要素を揃えて優勝できるよう、徳を積んでいこうと思います(*’▽’)

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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