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水の季節に気になる一眼レフの防塵防滴、防水対策をまとめてみた!

雨や水はカメラの大敵。でもそれらがあるからこそ撮れる写真がある。そういった一枚を撮りに行くときに考えなければならないのが、カメラを水から守る方法です。

というわけで!今回はカメラの防塵・防滴・防水について、そして具体的なカメラの水対策を一気にまとめたいと思います(*’▽’)

カメラの防塵・防滴・防水対策をまとめてみる!

防塵・防滴・防水ってどういう意味?

対策を考える前に、まずは敵を知る。つまり用語の意味をしっかりと整理しておきましょう(*’▽’)

  • 防塵チリやホコリが入ることを防ぐこと
  • 防滴カメラを水から守ること
  • 防水カメラを水から守ること
ここで気になるのが防滴と防水の違いについて。上の説明だと同じような意味にも見えますが、実はちゃんと違いがあります。

防滴と防水の違いはJIS規格という数字での基準が設けられていて、0から8という数字でランク付けされています。そのうち1-3が防滴4-8が防水と呼ばれるのだとか。

数字で表されてもいまいちピンとこないかもしれないんですが、

  • 防水全方向からの水の攻撃に耐えられる
  • 防滴一方向からの水の攻撃には耐えられる
という認識で大丈夫みたいです(*’▽’)

防水とされているカメラであれば、水中などでカメラがまるっと水に入っても大丈夫。対して防滴とされているものは、空から一方向に降ってくる程度なら問題ないというイメージ。

つまり、『防塵防滴』と書かれているボディやレンズであっても『防水』ではなく、どんな水攻撃にさらされても平気というわけではないという点は最初にしっかりと押さえておく必要があります。

一眼レフの防塵防滴事情ってどんな感じ?

一眼レフにも様々なメーカー・モデルのものがありますが、その全てが防塵防滴に対応しているというわけではありません。

また、ボディが防塵防滴仕様でもレンズが防塵防滴非対応の場合、防塵防滴でないカメラ同様の水対策が必要になることも。

このあたりについては結構知らなかったりすることも多いと思うので、ボディとレンズそれぞれの防塵防滴事情についてちょっと見てみましょう(*’▽’)

ボディ

ボディに関しては、多くのメーカーでエントリーモデルは防塵防滴非対応上位機種は防塵防滴対応である場合が多いです。

例えばCanonの場合、EOS kissシリーズは防塵防滴非対応。EOS 80D・5D Markⅲ・1Dx等の中級機や上級機は防塵防滴仕様になっています。

ちなみに、70Dや80Dの公式ページを見ると『…グリップラバーの密着構造などを採用することで、雨滴やホコリに強い防塵・防滴性能を実現』と書かれており、ここからもメラの『防滴』は雨を対象としていることが分かります。

Nikonの一眼レフも、D3000・5000シリーズは防塵防滴ではなく、D7000シリーズおよびD750・D810・D5などの中級機および上級機は防塵防滴に対応しています。

レンズ

Canon

お次はレンズ。まずCanonの場合、EF-Sレンズ(APS-C専用)は防塵防滴非対応で、Lレンズの多くは防塵防滴に対応しています。

ただ、EF50mm F1.2L USMは防塵防滴対応ですが、EF85mm F1.2L USMは同じLレンズかつF1.2でも防塵防滴ではなかったり。

また、F2.8通しのいわゆる大三元レンズおよびF4通しの小三元レンズはほぼ全てが防塵防滴なのに、EF70-200mm F2.8L USMだけは防塵防滴非対応だったりと、Lレンズすべてが防塵防滴に対応しているわけではないことは注意が必要です。

Unsplash / Pixabay

Canonのレンズに比べると、Nikonは公式が防塵防滴を謳っているレンズはかなり少なめ

例えば、Canonでは大三元・小三元のほとんどが防塵防滴対応だったのに対し、NikonはAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR以外の大三元および小三元レンズは防塵防滴対応とは書かれていません。

また、その他レンズにおいても一部の最新モデルを除いては防塵防滴と書かれているものはないのが現状。

Nikonのレンズは作りがしっかりしたものが多いですし、実際AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDなんかは、雨の中そのまま持ち歩いていても実際なんてことなかったりするんですが、公式が防塵防滴と言っていないとやっぱり不安。防塵防滴のボディも多いですし、早くレンズも追いついてほしいものです。

なお、ボディ・レンズが防塵防滴仕様であるかどうかは各メーカー公式の商品紹介ページに記載されているので、気になる方はぜひ一度チェックしてみてください(*’▽’)

どうする?カメラの水対策

防塵防滴でないカメラを使っている場合はもちろん、防塵防滴仕様のカメラを使っていても、激しい雨や水を伴う場面での撮影ではカメラの水対策は必須。

ちなみに私が撮りたいのは、夏のディズニーの散水ショー

参加したことがない方にとってはどれくらい水がかかるのかイメージしづらいと思うので、わかりやすい参考写真をご覧いただくとしましょう。

 

・・・

 

は い こ ん な 感 じ \(^o^)/ゲリラ豪雨かな?

服は上下ともに絞れるほど濡れ、メイクはほとんど落ち、隣にいたはずの彼女がショー開始前と終了後で全く別人の顔になっていた。そんなことがあったりなかったりするほど激しいのが夏のディズニーの散水ショーです。

ここまで激しい水攻撃の場にカメラを持っていくなという話なんですが、そうは言われても持っていきたいのがオトメゴコロってやつなんです。

というわけで!ここからは具体的なカメラの水対策について考えていきたいと思います(*’▽’)

対策①レジ袋で防水カバーを自作する

DSC_6116

最も安く、最も手軽なのがレジ袋などでレインカバーを自作する方法。実際に作ってみましょう。

まず、カメラが収まる大きさのビニール袋を用意し、底の部分を上写真の赤い線で示している感じで切り取ります。

この時少し小さめに切り取るのがコツです。

カメラを袋の中に入れ、先ほど少し小さめに切り取った部分にレンズを差し込みながら、レンズの太さに合うよう穴を少しずつ広げます。

必要に応じてレンズと袋をゴムまたは防水テープで固定し、最後にレンズフードを装着すれば、はい完成(*’▽’)

DSC_6120

裏から見るとこんな感じ。

このお手軽レジ袋カバーの場合、ファインダーやモニターを使って撮影するためには上の写真のように袋をめくり上げることになるので、水の浸入を完全に防ぐことはできません

また、袋の大きさによっては本体やレンズのズームリングなどの操作がしづらくなることもあります。

操作性と安全性を考えると、自信をもって勧められる水対策ではありませんが、急な雨に降られた時の応急措置として知っておいて損はないと思います(*’▽’)

対策②市販のレインカバーを使う

先に紹介した自作カバーよりも確実にかつ快適にカメラを水から守れるアイテムが、市販のカメラ用レインカバー

レインカバーには大きく分けてビニール製布製があり、どちらも使ってたことがあるので詳しく書いてみますね(*’▽’)

ビニール製レインカバー

まずはビニール製。私が初めて使ったのがエツミというメーカーのビニール製レインカバーでした。

ビニール製のメリットは、低価格で手に入ること。

また、畳むとぺったんこになってコンパクトなので、万が一の雨に備えてカメラバッグに忍ばせておくのにも適しています。

ただ、ビニールには伸縮性や柔軟性がないため、ゴワゴワして操作がしづらいのがデメリットです。

布製レインカバー

お次は布製。

布製のメリットは、ビニールに比べてカバーを装着した状態での操作がしやすいこと。

私は今Nikon純正の布製レインカバーを使っているんですが、ゴワゴワ感が少なくかなり快適に撮ることができています。

また、ベルボンというメーカーが出しているこの布製レインカバーのように、レンズ部分のカバーを伸縮させて標準レンズから望遠レンズまで幅広く対応できたり、レンズがカバー内部でズレないように固定ベルトが付いていたりと、機能性が優れたカバーがあるのも布製の特徴。

加えて、ビニールに比べて破れる心配も少ないので長く使えるという点もメリットのひとつといえますね(*’▽’)

デメリットはビニール製に比べてお値段が高いこと。ビニール製は1000円〜1500円でしたが、布製は3000円以上するカバーが多いです。

カメラが水濡れしてしまった場合の修理費を考えると3000円くらい安いものだとも言えますが、一回限りの使用だったりするとちょっと高く感じられるかもしれません。

ビニール製と布製の両方のレインカバーを使いましたが、どちらが優れているというわけではなく、機材の大きさやレインカバーの用途によって適したレインカバーは異なる思います。

個人的には、レインカバーを持ち出す機会が多い・繰り返し使う方は布製の方が適しているかなと思いますが、ビニール製でもカメラをしっかりと水から守れたので、このあたりは予算や好み・用途によって決めて問題ないと思います。

私としては、レインカバー選びにおいては素材よりもカバーのサイズ感の方が大事だと感じていて。

よく『大は小を兼ねる』と言いますが、レインカバーに関しては必ずしもそうは言えず、大きすぎたり小さすぎたりすると操作性が悪くなったり、カバーをしていても水が浸入してしまう可能性もあります。実際私自身水が入ってきてパニックになったことが以前ありました。

今回紹介したもの以外にもいろんなレインカバーがあるので、とにかく自分の機材の大きさに合うカバーにこだわって選ぶことをオススメします(*’▽’)

カメラを水から守ろう!Nikon『レインカバーハンディータイプⅡ』を紹介してみる!

レンズ前面の水対策

カメラの水対策はレインカバーだけでなくレンズ前面の水対策も大切。

レンズ前面に水滴が付いてしまうと、写真のクオリティに影響するだけでなくレンズの故障の原因にもなりかねないので、この部分もしっかり対策を考えましょう(*’▽’)

レンズフード

フレアやゴーストを防いだり、万が一カメラを落下させてしまった時にダメージを和らげる役割も持つレンズフード。実はこれ雨よけにもなるんです。

レンズフードの使用を前提とした作りのレインカバーも多いので、カメラの水対策において必須アイテムと言っていいと思います(*’▽’)

プロテクターを着けることのメリットとデメリット

レンズフードは雨避けとしてある程度効果がありますが、それでも完全にレンズ表面に水滴が付くことを防いでくれるわけではありません。

また、水滴が付いてしまった場合、レンズ表面を直接拭くのはキズの原因にもなるため、できる限り避けたい。そんな悩みを解決してくれるのがプロテクター

ただ、レインカバーに大量の冷たい水がかかると、レンズとの温度差でプロテクターが曇ってしまう場合があるのがめちゃくちゃ悩ましい問題なんです。

特に私が撮りたいと考えているディズニーの散水ショーの場合、気温が高い中で冷たい水がじゃんじゃんレインカバーにかかるので、しょっちゅうプロテクターが曇ります。

一度そうなってしまうと写真が白っぽくなったり、ピントやオートフォーカスが合わなくなりますし、レンズにも悪影響を及ぼす可能性も否定はできません。

そんなこんなで、レンズの前面対策としてプロテクターを着けるべきか否かはずっと悩んでいたんですが、今は長さのあるフードを使う場合はプロテクターをつけない・短いフードのレンズを使う場合はつけるようにしています。

レンズが長いと、レンズ前面にまで水滴が飛んでくる可能性はかなり低いですし、ただ、それ以外のレンズの場合はモロに水がかかる可能性が高いことが理由。心配な場合はつけておくようにしています。

ちなみにプロテクターに曇り止めを塗ると良いという情報もありますし、安価なプロテクタで試してみるのもアリかもしれません。

また、ディズニーの散水ショーの撮影にあたっては、水が真正面からかかってきそうだと思ったらレンズを下に向けるなどして、できる限りレンズ前面に水がつかないように心がけています。

いずれにしても、レンズフードかプロテクタを用いてレンズ前面の水対策も忘れずに行うようにしてくださいね(*’▽’)

レインカバー内の湿気にご用心!

最後に忘れてはならないのがレインカバー内の湿気問題

今まで何度もレインカバーを使っての撮影に臨みましたが、撮影しているうちにレインカバー内の湿度はめちゃくちゃ高くなります。

ただ、カメラは湿気に非常に弱いもの。

カメラを使わないときは防湿庫やドライボックスで保管されている方がほとんどだと思うんですが、私たちが普段生活している部屋の湿気でもカビが生える可能性があるのに、レインカバー内部の湿気にカメラがダメージを受けないはずがありません。

湿度の高いレインカバーに長時間入れられていたら、レインカバーで水濡れを防いだ意味がなくなってしまいますし、故障の原因になりかねません。

なので、レインカバーを使っての撮影が終わったら、そのまま長時間放置せず、すぐにカメラをカバーから出してあげるようにしましょう。

なお、ディズニーの散水ショーの撮影をお考えの場合、夏は雨が降っていなくても湿度が高い日も多いため、ショーが始まるずっと前からレインカバーに密封するのは避けた方が無難。レインカバーはショー開始直前に装着するのがベターだと思います。

また、帰宅後すぐにカメラをドライボックスにしまってあげること、乾燥剤の期限が切れていないかのチェックも忘れないでくださいね!

おわりに

カメラの天敵である雨や水。でもそれがあるからこそ撮れる一枚がある。

水対策ができたら撮れる写真の幅はグッと広がります。この記事がみなさんのカメラライフの少しでもお手伝いになれば幸いです。

なお、カメラの防塵防滴は完全なものではありませんし、今回紹介したレインカバー等の水対策も絶対にカメラを水から守れるというものではありません。カメラの水対策は自己責任でお願いします(*’▽’)

最後まで読んでいただきありがとうございました! 

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