印象的な1枚を撮るためのアイディアは本当にいろいろありますが、小道具を使うというのもアイディアのひとつ。
小道具の中でも私がよく使うのがスマートフォン。上のようにスマホを額縁に見立てて撮るとより印象的になるんですよね。
簡単なのにちょっと凝ったように見えるのと、SNS等で『この写真好きです!』と言ってもらえる機会が多くてお気に入りなこの撮り方。
今回はこの『スマホの画面越し写真』の撮り方とポイントをまとめてみたいと思います(*’▽’)
いつもと違う1枚に!私の『iPhone越しの写真』の撮り方をまとめてみる!
用意するもの・カメラの設定
早速ですが、設定・撮り方のポイントを全部書き出してみます。どん!
- 超広角レンズが圧倒的にオススメ
- シャッタースピードは1/100秒前後に
- F値は一番小さな数字か、少しだけ絞る
- ピント合わせをとにかくこまめに!
こんな感じ。ここからはこの設定の中身を簡単に解説していこうと思います(*’▽’)
超広角レンズの方が撮りやすい
私は普段左手にiPhone、右手にカメラを持って上のような写真を撮っているんですが、これ標準ズームを使って取ろうと思うと、スマホがちょっと近すぎるんです。
そこで活躍するのがそう、超広角レンズなんです。
『超広角=広い景色を写すレンズ』というイメージが強いと思うんですが、人間の視野よりも広い範囲が写る分、ひとつひとつの被写体が小さく写るので、カメラのすぐ近くにあるものが小さく適度な距離感があるように写すことができるんです。
ちなみに、私はスマホ越し写真を撮るときはいつもAF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDを使っています(*’▽’)
もし誰かiPhoneを持ってくれる人がいるのであれば、標準域のズームレンズや単焦点を使うとより大きな玉ボケを作ることができます。
上の写真は70mmで撮影したんですが、今まで見てきた作例とはまた違った華やかな印象の1枚になりました(*’▽’)
明るいレンズを使う場合は少し絞ると◎
キットレンズよりも背景がボカしやすい単焦点レンズ。
スマホの画面越し写真とも相性抜群なんですが、とにかく背景をボカそうとF値を一番小さくするよりも、気持ち絞る(F値を大きく)方が綺麗に撮れることが多いです。
というのも、少し絞った方が玉ボケの形が綺麗な丸になるから。ちなみに、上の写真はF1.8の単焦点レンズでF2.5に設定して撮影しています(*’▽’)
『2つの手ブレ』に気を付ける
スマホの画面越し写真を撮る上で、設定でとにかく気を付けなければならないのが手ブレ。実はこの手ブレには2種類あるんです。
ひとつは、カメラを持つ手がブレること。
一般的に手ブレと呼ばれるのはこのタイプで、夜間において手持ちで撮影するためには、手ブレしないシャッタースピードを確保する必要があります。
この『手ブレしないシャッタースピード』には分かりやすい基準があって、それが1/焦点距離秒。
つまり、50mmで撮ろうとしている場合、シャッタースピード1/50秒以下になると手ブレするリスクが高くなるということ。
この基準は本当に色んな場面で使えるものなので、知らなかった方は是非この機会に覚えちゃってください(*’▽’)
ただ、スマホの画面越し写真においては、この手ブレよりもスマホを持つ手のブレの方が気になることが多くて。
自分でスマホを持つ場合でも、誰かに持ってもらう場合でも、どう頑張ってもiPhoneを持つ手は揺れてしまうもの。
こうした小さなブレが写真のクオリティに大きな影響を及ぼすことは本当に多いので、しっかり気を付けたいポイントなんですね。
上のような理由を踏まえて、私がスマホの画面越し写真を撮るときは1/125-160秒程度に設定することが多いです(*’▽’)
また、撮影モードについては、シャッタースピードを撮影者が決める必要があるので、絞り優先は不向き。シャッタースピード優先もしくはマニュアルモードがおすすめです。
設定の手順としては、シャッタースピード優先の場合は
- シャッタースピードを1/125-160秒くらいに
- 明るく写るようになるまでISO感度を上げる
- ISO感度が上がりすぎてノイズが目立つ・明るくならない場合はシャッタースピードをちょっと遅くしてみる
マニュアルの場合は
- シャッタースピードを1/125-160秒くらいに
- F値を一番小さく、もしくは少し絞った値に
- 良い明るさに写るまでISO感度を上げていく
という感じ。
もし分からない部分があれば、カメラの設定全般について詳しく説明した記事も書いているので、そちらも参考にしていただければと思います(*’▽’)
なお、ただでさえピンポイントな内容なのに、さらにピンポイントな話になってしまうんですが、エレクトリカルパレードなどの動く被写体をiPhone越しにボカしたい場合、iPhoneがブレていなくても、その被写体が動いてしまって結果として写真はブレてしまいます。
エレクトリカルパレードの場合は1/160-1/200秒程度に設定すると、フロートがブレるリスクはかなり小さくなると思います(*’▽’)
ピント合わせはこまめに!
iPhoneを持つ手がどう頑張ってもブレてしまうことから、ピントを合わせたと思ってもすぐにズレてしまい、帰って見返してみたらピントがズレていてぼやけた写真しか撮れてなかった…となることも。
なので、こまめにピントを合わせ直す、オートフォーカスで『ピピッ』とピントが合ったらすぐシャッターを押すようにするのがポイントです(*’▽’)
もっと自分好みの『iPhone越しの写真』を撮るためのポイント!
さてさて、撮り方や設定についての説明は以上なんですが、さらにちょっとだけ工夫することで、よりおしゃれで印象的な『スマホの画面越し写真』になるんです。
というわけで、ここからは私が考えるもっと自分好みの『スマホの画面越し写真』を撮るためのポイントを4つ紹介してみたいと思います(*’▽’)
1.画面の輝度は明るめに!
バッテリー節約のためや、夜暗い中でスマホを見ても眩しくないように画面の明るさを落としておられる方も多いと思うんですが、スマホ越し写真を撮るときは画面の輝度をしっかり明るくする方が綺麗に撮れることが多いです。
画面を明るくすることでピント合わせもスムーズになりやすいですし、先程述べたピントのズレによる失敗も防ぐことができます。
ただ、周りがかなり暗いのにiPhoneだけ極端に明るくしてしまうと、背景がうまく写ってくれないことも考えられるので、そのあたりは試し撮りをしつつ調整してくださいね(*’▽’)
2.言語設定を変えると写真の雰囲気が変わる!
ここから『細かいわ!』とツッコまれそうな内容が続くんですが、iPhoneの言語設定を変えると写真の雰囲気・印象がちょっと変わります。
iPhoneの場合、『設定』→『一般』→『言語と地域』→『iPhoneの使用言語』から変更することが可能。
これを変えるだけでも写真がスタイリッシュになったり、統一感が出ることもあるので、変えてみるのもアイディアのひとつです(*’▽’)
3.左下に写真が表示されるのを隠す
iPhoneの場合、カメラを起動すると画面左下(縦向きの時)に直近に撮った写真が表示されると思います。
ただ、私はiPhoneは額縁・フレームのように使いたいので、この表示されるのがちょっと邪魔に感じられることも。
撮影後Photoshopなどの編集ツールで隠してもいいんですが、Google等で『黒』と画像検索すると、真っ黒な画像がずらっと表示されるのでそれを保存すると、画面左下には何も写っていないように見せることができますよ(*’▽’)
4.iPhoneケースによっても写真の印象が変わる!
最後に紹介するのがスマホケース。ケースの色や厚みによっても、微妙に印象が変わったりするんです。
例えば上の写真だとかなり太枠のケースを装着していると、写真の中でのiPhoneの存在感が強くなるように感じられますよね。
一方、こっちの1枚ではシリコン製の柔らかいケースを装着した知人のiPhone(黒)を使って撮影。
縁が透明になっているので、iPhoneの周りが背景の色ににじむようにボケていて、さっきとはまた違った雰囲気になりました。
最後は薄いハード素材のカバーを装着して撮影。
どれが正解というわけでもないんですが、個人的には最後の薄枠ハードカバーが一番スタイリッシュで好きだったりします。スマホカバーを変えるだけで結構印象が変わるので、100均などで撮影用のケースを買ってくるのもアリかもしれませんね(*’▽’)
おわりに
さてさて、色々まとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
今までにないくらいピンポイントな内容だったので、需要があるのかよく分からないまま書き上げてしまったのですが、ひとりでも多くの方のヒントになれば幸いです(*’▽’)
最後まで読んでいただきありがとうございました!