この国には素晴らしい四季がある、そして季節によって様々な絶景がある。でも普通に過ごしていると知ることができない・気付くことができない美しさもたくさんある。
写真は私のいろんな景色を、そして日本の美しさをたくさん教えてくれました。棚田もそのひとつで、桜が終わると田んぼに水が張られるのをわくわくして待っている自分がいます。
GW前半に三重の丸山千枚田に突撃しようとするも、直前で天気予報に裏切られた私。しかし、せっかくの貴重な大型連休。ひとつくらいは棚田を見ておきたい!ということで京都府・伊根町まで行ってきました。
京都府与謝郡伊根町の『新井の棚田』を撮ってきた!
午前2時に家を出発し、4時半に京都府与謝郡伊根町に到着。京都市街は電車でぴゅーんなんですが、伊根町は日本海に面しているので結構な長旅。でも深夜出発ってちょっとワクワクします。
伊根町というと昔ながらの舟屋が建ち並ぶ景色を連想される方も多いと思うんですが、実はこの町には新井の棚田というとても美しい田んぼがあります。ちなみに読み方は『あらい』じゃなくて『にい』、ここ試験に出るよ!
日の出時刻は5時ちょうど。私たちが到着した頃は、ブルーアワーの真っ最中。
ついこの間NDフィルター(ND500)デビューをしたので、ブルーアワーだからこそ撮れる1枚を狙います。
世界が濃く深い青に包まれる、夜から朝に変わるまでのほんのわずかなブルーアワー。
そんな貴重な時間に60秒間露光してみたら、今まで撮ったことのない神秘的な1枚に出会うことができました。鏡のようになった水面がすっごく綺麗。
空や雲がめまぐるしくその表情を変え、二度と同じ写真が撮れないのが朝撮影の醍醐味。
日の出まではまだ時間がありますが、ほんのりと空と海の境目が明るくなってきて、同じように長時間露光しただけなのに、さっきよりも明るい青に写りました。3枚ほどブルーアワーの写真載せてみましたが皆さんはどれが一番好みでしょうか?ちなみに私は2枚目がお気に入りです。
ブルーアワーもつかの間、どんどん太陽が昇ってきて今度はオレンジ色の時間に突入。NDフィルターを外し、刻一刻と変化する空の表情を追いかけます。
水面に空と雲がリフレクションして、ブルーアワーとはまた違った神秘的な景色が広がります。
この日は少し雲が多く、日の出時刻から数分経ってからようやく太陽が顔を出してきてくれました。
『朝焼け』と呼べるほど焼けたわけではなかったんですが、ほんのりとオレンジ色に染まり、雲が広がっている空もまた幻想的。
日本全国いろんな棚田がありますが、私が知っている場所の多くは大小いろんな田んぼが集まっているものが多かったので、ここのように大きさも形もびしっと揃えられた棚田って珍しいなと思ってたんです。実際に来てみると予想以上に本当に絶景。
太陽の位置が高くなってくると、あたりは眩しい黄金色に包まれました。いつもはある程度太陽が昇ると撮影を終わらせることが多いんですが、この棚田はほんといつまでも見ていたくなる風景だったので、もうちょっとカメラを構え続けることに。
そういえば今日まだ一回も使ってなかったなということで、最後は魚眼で締めました。魚眼はいいぞ。
棚田を追いかけているフォトグラファーの方ってたくさんいらっしゃるので、カメラを構えた人がたくさんいたり、下手したら場所取り合戦とか繰り広げられてたりするのかなとビクビクしながら現地に向かったんですが、私以外には3,4人くらいしかいませんでした。平和(*’▽’)!
美しい風景をのんびりと穏やかに楽しむことができて、忘れられない朝になりました。
おわりに
丸山千枚田に行けなくなった時は『今年棚田一回も行けずに5月が終わるんじゃないのか』と悲しみに暮れていたんですが、こうやって無事棚田活動略してタナカツができて本当によかったです。
京都には数年住んでいたものの伊根町には行ったことがなかったので、今回京都の新しい魅力を知ることができましたし、日本の四季の素晴らしさ、そして棚田の美しさも再認識できました。
機会を見つけていつかは日本の全ての棚田を制覇してみたいです(*’▽’)めざせ棚田マスター!
最後まで読んでいただきありがとうございました!