思い通りの写真に仕上げるために欠かせないプロセスであるRAW現像。
シャッターを切っただけでは上手く写せなかった部分を補ってあげることができて楽しいんですが、どうやっても思い通りのイメージにならなくてモヤモヤしたことがある方も多いはず。
私自身そのモヤモヤに悩んでいた一人で、もっとRAW現像でできることの幅を広げたいなーでも勉強めんどくさいなーと思っていたんですが、びっくりするほど簡単にRAW現像の幅を広げることができたんです。そう、Nik Collectionならね。
というわけで!今回はそんな夢のようなプラグイン・Nik Collectionの魅力を私なりの目線で紹介してみたいと思います(*’▽’)
目次
あなたの写真とRAW現像の可能性を広げてくれるプラグイン・Nik Collectionの魅力を語ってみる!
そもそもNik Collectionって何?
Nik Collectionとは、Photoshop・Lightoom・Apetureで使える画像編集用プラグイン。
簡単に言うと、PhotoshopやLightroomでできることを増やしてくれる・機能を拡張することができるソフトで、聞くところによるとプロフォトグラファーの方も使っていたりするのだとか。
かつては数万円する有料ソフトだったんですが、その後Googleが買収し、機能はそのままに無料化。しかし、その後残念ながら2017年5月にGoogleが開発中断を発表してしまいました。
『これがないとRAW現像できない』と断言できるくらいNik Collectionに惚れ込んでいたので、そのニュースを聞いたときは全私が泣いたんですが、その後DxO社が引き継ぐことが発表されました。よかったぁぁぁぁぁ。
一時はどうなるかと思われたNik Collectionでしたが、2018年6月に有料版がリリースされ、無事引き続きこの素晴らしいプラグインを使い続けられることに。
有料ソフトと聞いて『そうか…有料か…』と思われた方もいらっしゃると思うんですが、これから紹介するNik Collectionでできることの数々を知ったら、あなたもNik Collectionが気になって夜も眠れなくなるはずですよ(*’▽’)
Nik Collectionがあるとこんなことができるよ!
『Analog Efex Pro・Color Efex Pro・Silver Efex Pro・Viveza・HDR Efex Pro・Dfine・Sharpner Pro』といった7つの編集ツールが用意されているNik Collection。
その中でも風景・夜景写真が好きな私がよく使うのがColor Efex Proで、最近の私の写真は95%がLightroomとColor Efex Proの組み合わせで仕上げています。
というわけで!今回は少しでもNik Collectionに興味を持っていただくために、私がヘビロテしているNik Collectionの使い方を紹介してみたいと思います(*’▽’)
細かいコントラストを調整して写真をより立体的に
私がColor Efex Proの中で一番使用頻度が高いと言ってもいいのが、トーナルコントラストという項目。
私が理想とする写真のひとつが、立体感のある1枚。写真を見た人がまるで実際にその光景を目の前にしているような感覚を味わえる、そんなリアル感が出せたら…と考えて現像している写真はかなり多いです。
写真の立体感を出すにはどうすれば良いか考えてみると、まず思いつくのがコントラストを高くすること。
コントラストつまり写真の明暗差を大きくすれば、メリハリが強くなって立体的になりそうですよね。というわけでLightroomでコントラストを高くしてみると…


悪くはないんですが、明暗差を大きくしたことで、影の部分が黒く潰れたようになってしまい繊細さが失われたように感じられます。
というわけで、今度はトーナルコントラストを使ってみましょう。どん!


その理由は、トーナルコントラストは『写真の暗い部分のコントラストだけを調整する』など、Lightroomでは難しいより細かなコントラスト調整ができるからなんです。


天井画に注目してみると、右のほうがかなり細やかな部分まで立体的に再現されているのが見て取れると思います。
写真全体のコントラストをがっつり調節すると不自然になりがちだったりするんですが、トーナルコントラストなら必要な部分にだけコントラスト補正をかけることができる。
より自然なコントラストを写真に加えることができるので、自然で繊細な立体感を再現することができるというわけなんですね(*’▽’)すごいぞトーナルコントラスト!
写真に自然なメリハリをプラスする
次に紹介するのは、トーナルコントラストと同じくらいヘビロテしているプロコントラスト。
名前はよく似ているんですが、その効果は全くの別物。以前Nik Collectionを開発していたGoogleのページによると、
ぶっちゃけた話をすると私自身『プロコントラストってどんな機能か』と聞かれたら答えられないんですが、とりあえず作例で写真にどう変化をもたらすのか見てみましょう。


確かにメリハリは出たんですが、パラソルの影が強調されすぎていて、これまた繊細さが少し失われているように感じます。


しっかりメリハリを強調しつつ、影が不必要に黒くなることもなく、写真の繊細さはそのままに残っています。も


個人的には、コントラストを高くする=明暗差を大きくすることで起こる黒つぶれや白飛びを防ぎながらコントラストを調整できるのがプロコントラストというイメージで使っています。
風景や夜景など自然なメリハリをつけたい場面は本当に多いですし、これを使うだけで写真の印象がグッと華やかになることも多いです(*’▽’)
写真に輝きを加えて幻想的な1枚に
立体感やメリハリのあるパキッとした1枚もいいけれど、ふんわりとした質感や優しく輝くような幻想的な印象に仕上げたい写真もありますよね。
そこで使えるのがグラマーグローというフィルター。まずは作例を見てみましょう。どん!


グラマーグローの特徴は、写真にソフトフィルターを使ったときのような効果を与え、加えて暗いところをより暗く・明るいところをより明るくするところ。それによって写真が輝くように見えるというわけなんですね。


これもまたLightroomだけでは難しい、Nik Collectionだからこそできることのひとつです(*’▽’)
ふんわりとした光を写真に再現する
幻想的な1枚に仕上げたいとき、グラマーグローの他に私がよく使うのがクラシカルソフトフォーカス。
グラマーグローは、ソフト効果と同時にシャドウを強調して、明るいところの明るさ・輝きを強調できるのに対して、クラシカルソフトフォーカスは写真全体にソフト効果をもたらすフィルター。
よって、写真全体が輝いているように仕上げることができるんです。


『風景写真=パキッとした写真』というイメージをお持ちだと、ちょっと意外かもしれないんですが、上の写真では、ふんわりとした春の日差しを再現するためにクラシカルソフトフォーカスを使っています(*’▽’)
あなたの写真とRAW現像の可能性を拡げてくれるプラグイン


今回紹介したのはNik Collectionでできることのほんの一部にすぎないんですが、これらは今までならPhotoshopやLightroomを駆使しまくらないとできなかったことばかり。
それをプラグインを入れるだけで、クリックひとつでできるようにしてくれるなんて、魔法のようなソフトといっても褒めすぎではないですよね(*’▽’)


プロの人から、私のように『難しい勉強はしたくないけどRAW現像でできることの幅を拡げたい』という人まで、RAW現像する全ての人のマストアイテムと言って良いと思います(*’▽’)
おわりに
さてさて、あれこれ述べてきましたがいかがでしたでしょうか?
なお、今後は具体的なNik Collectionの使い方・ポイントなども随時記事にて紹介していく予定なので、よければそちらの方もチェックしていただければと思います。
この記事が皆様のカメラライフにとってなにか少しでもヒントになれば幸いです(*’▽’)
最後まで読んでいただきありがとうございました!
参考 Nik Collection by DxO公式サイト(外部リンク)関連記事




