時の流れは早いもので、私が写真を撮るようになってもうすぐ2年になろうとしています。
私のカメラライフはいつもNikonと共にありました。カメラの『カ』の字も知らなかったのに、気付けば吸い寄せられるようにNikonの一眼レフを手に取っていた私。思い返してみればあれは”運命”だったのかもしれません。
『一生寄り添って色んな場所に一緒に行こうな』、そう誓ったあの日のことを私は忘れません。はあニコン…。
そういえば私の産声は『おぎゃあ』ではなく『にこん』だった気もします。はあニコン…。
はあニコ・・・・・ん????????????
NikonユーザーだけどSONYのフルサイズミラーレスが気になってしょうがない件
茶番にお付き合いいただきありがとうございます_(:3 」∠)_よく考えたら産声は『おぎゃあ』でしたし、初めて手にしたカメラはOLYMPUSのミラーレスでしたね_(:3 」∠)_
とはいっても、私が写真の世界にのめり込むきっかけとなったのは間違いなくNikonの一眼レフであり、これからもNikon一筋でいくのだろうと思っていました。
…が私も罪な女なもので、Nikonという本命がいるにもかかわらず、最近別の人が気になり始めたんです。お相手の名前はSONYって言います。
どうしてSONYが気になってしょうがないのか
一眼レフが重いことに気が付いた
やっぱり最近思うんですけど、一眼レフってめちゃくちゃ重くないですか。
『何を今更』『それなら初めから一眼レフ買うなよ』と怒られちゃいそうなんですが、実際私自身カメラは重いのが当たり前だと思って買ったので、重さを気にすることなんてほとんどなかったんです。これが普通だと考えてましたからね。
ただ、写真がどんどん楽しくなっていって、カメラ片手に行きたい場所もどんどん増えて、色んな場所を撮り歩くにつれて、今まで気にすることがなかった一眼レフの重さが負担に感じられる場面に遭遇することも増えたんです。
また、カメラを買った当初は何を撮りたいかなんて全くわかってなかったんですが、撮り続けるにつれてなんとなく撮りたい写真・好きな写真が分かってきて、次第にそれを撮るのに本当に一眼レフじゃないとダメなのか?と考え始めたんです。
とはいっても、私には多少重くても一眼レフにこだわり続ける理由がありました。それが光学ファインダーの存在です。
光学ファインダーじゃなくてもいいかなと思えてきた
構図を決める時に大切なファインダー。
一眼レフとミラーレスでは、同じファインダー付きのモデルでもその構造が違うということはこのブログでも何度か取り上げたことがあるんですが、もう一回ざっくりと整理してみると、
- 光学ファインダー:一眼レフのファインダー。覗くと内部のミラーによって反射された向こう側の景色をそのまま見ることができる
- 電子ファインダー:ミラーレスのファインダー。ファインダー用に付けられた小さな液晶があり、覗くと向こう側の景色を映像として見ることができる
とこんな感じ。文字の説明を読んでいまいちピンと来なくても、実際に覗いてみるとハッキリと違いがわかると思います。
ただ、どうも私はどうも電子ファインダーの見え方が好きになれなくて。なんか目がチカチカするような、動くものを追うときにタイムラグのような違和感があったんですね。
でも今改めて考えてみると、電子ファインダーには光学ファインダーにないメリットが沢山あることに気付いたんです。
例えば、一眼レフの光学ファインダーの場合、ミラーが反射した景色をただそのまま見ることしかできませんし、設定を変えてもファインダーを覗いて見えるものにはなんの変化もありません。だから仮に設定をミスしていたとしても、撮って初めて気づくことがほとんどです。
また、ファインダーを覗きながら拡大するなんてこともできません。
でもミラーレスの電子ファインダーは、カメラの向こう側を映像として見せてくれるもの。
だから、設定を変えた時、それで撮るとこういう明るさになるよというイメージを映像として反映して、ファインダーを覗きつつ写真の仕上がりを確認しながら撮ることができます。
また、覗いたままファインダー内に見えている映像を拡大してピント合わせなんてこともできる。
こんな感じでファインダーを覗きながらできることが一眼レフに比べてすごく多いんですね。
また、私は上のような太陽を入れた写真が大好物なんですが、光学ファインダーを覗きながら太陽の方にカメラを向けるととんでもなく眩しい。何度『目がァァァァァ』と叫んだことか分かりません。私がムスカだ。
でも太陽を映像として見せてくれる電子ファインダーなら全然眩しくないんです。テレビで日の出の映像とか見ても全く眩しくないですよね、あれとおんなじです。
私がかつて感じていたチカチカ感やタイムラグなんかも、電子ファインダーの性能は日々進化しているので、今はそんなに気にならない。となると、光学ファインダーにこだわる必要もない気がする。つまり一眼レフにこだわる理由がなくなったというわけです。
そう考え始めた時、私の頭に浮かんだのがソニーのフルサイズミラーレスという選択肢だったんです。
SONYのフルサイズミラーレス、私が選ぶとしたらどれ?
そんなこんなでソニーのことが気になり始めて以来、買うとしたらどれを選ぶか妄想ばかりしている恋する乙女こと私。というわけで、せっかくなので私がSONYのフルサイズミラーレスを選ぶとしたらどれなのか、じっくり考えてみたいと思います。
その前に、まずはこの記事を書いている2017年5月現在で発売されているラインナップを軽く見ていきましょう!
α7
世界初のフルサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼・α7。
Nikonの現行フルサイズで最も軽いD750で750gなんですが、α7はなんと416g。このカメラが発売された当時私はまだ写真を始めてませんでしたが、きっと革命級の衝撃が走ったんだろうなと思います。
α7R
α7と同日発売されたα7R。α7は2430万画素なんですが、α7Rはなんと3640万画素!画素数マシマシマシンです。
フルサイズの現行モデルで最も軽く、407g。フルサイズでこの軽さが実現できるなんて、すごい時代になったものです。
α7S
上2つの発売からおよそ1年、彗星のごとく現れたα7S。私が今メインで使っているNikon D750のISO感度上限はISO51600なんですが、なんとα7Sの上限は409600!
1220万画素とちょっと画素数を控えめにすることで、高感度でも低ノイズに撮影できる余裕ある仕様になっているのが特徴です。
α7Ⅱ
どんどん生まれる画期的なカメラ、お次はα7Ⅱです。こちらはなんとフルサイズカメラとして世界で初めて5軸ボディ内手ブレ補正を搭載した革命的な一台。
α7R・α7Sと尖ったカメラが続いていましたが、こちらは2430万画素・常用ISO100-25600とバランス型。手ブレ補正機構を搭載した分、556gとちょっと重さが増しているもののフルサイズ一眼レフと比べたらかなりの小型軽量です。
α7RⅡ
高画素・高感度低ノイズ・手ブレ補正と、それぞれ個性豊かなSONYのフルサイズミラーレス。しかし、今度はそれら個性を複数持つモデルが現れたんです。それがα7RⅡ。
高画素マシンα7Rを超える4240万画素を実現し、ボディ内手ブレ補正も搭載。
高画素機のデメリットとして挙げられるのが、ノイズ耐性の低さやダイナミックレンジの低さ。しかし!α7RⅡは裏面照射型CMOSセンサーなる世界初のセンサーを搭載し、それによって高画素機でありながら高感度・低ノイズ性能と広いダイナミックレンジを実現できたのだとか。なんかよくわからんけどめっちゃすごそう!
α7SⅡ
最後にご紹介するのはα7SⅡ。こちらもα7RⅡと並ぶバケモノ。
常用ISO感度102400拡張409600というα7Sのすさまじい高感度性能に加えて、手ブレ補正も搭載。さらに4K動画撮影にも対応しているので、カメラを超えたカメラと呼ぶにふさわしいような存在です。
私がSONYのフルサイズミラーレスに求めるもの
6モデルが出揃ったところでいよいよ選ぶぜ!…とちょっとその前に、私が今回重視したいカメラ選びの軸・基準みたいなものを簡単に整理しておきます(*’▽’)
今回私はざっくりとNikonのフルサイズになくてSONYのフルサイズにはあるものを持つカメラが欲しいなと考えています。
例えば、Nikonには手ブレ補正搭載のレンズは数多くありますが、ボディ内にそれを搭載するモデルはないので、ボディ内手ブレ補正は欠かせない機能のひとつ。
また、私がSONYに興味を持ち始めた根本的なきっかけは『一眼レフの重さが気になり始めた』ことなので、ミラーレスの最大の利点とも言える小型軽量の面もやっぱり重視したいポイントです(*’▽’)
私が選ぶならこれだ!
お値段やその他諸々を考えないならα7RⅡ
①ボディ内手ブレ補正②4240万という画素数③裏面照射型CMOSセンサー④小型軽量ボディという、Nikonのフルサイズにないものがこれでもかと詰め込まれているカメラはα7RⅡかなと思います。
NikonにもD810という高画素モデル(3635万画素)がありますし、これ以上の高画素機が出るのではという噂があったりなかったりもするそうですが、D810は880gと非常にヘビー。それに比べてα7RⅡは582g。
軽いボディで限りなく高画素の世界を楽しむというのは、Nikonに限らずフルサイズ一眼レフでは難しいことだと思いますし、SONYのカメラならではだと感じます。
ただ、D750を買う時にD810とめちゃくちゃ迷っていたとき、『3635万画素が私に必要なのか分からない』という理由でD750を選んだので、α7RⅡを検討するときも4240万画素って必要なのか?ということはもちろん考えました。
でもそのときは考えてなかったんですが、高画素機は単にバッキバキの描写が得られるだけでなくトリミング耐性にも優れてるんです。
以前『私が写真を楽しむために心がけていること』という記事の中で『トリミングは積極的に』と書いたんですが、私頻繁にトリミングするんですね。
気を付けていたつもりだったけど水平が取れてなかった、撮ってる時は気付かなかったけど不要なものが写っていた。家に帰ってからもっと寄って撮っとけばよかったかもと思い始めた…なんてことは日常茶飯事な私。
でもせっかく撮った写真は一枚でも無駄にしたくないから、トリミングで解決するならバンバントリミングしちゃえ☆と考えてます。とはいってもトリミングすると画質が落ちてしまうので、切り抜くことができる範囲には限りがある。
しかし、高画素モデルで撮った写真なら多少無理にトリミングしても写真は高画質なまま。昔は高画素モデルなんて私には勿体無いと思っていましたが、今改めて考えると私の写真スタイルには合っているようにも思えます。
α7RⅡの気になるところ
もう私の欲しいものがこれでもかと詰まっているんですが、『うーん…』と思うところもいくつかあったりします。
まず、データの大きさ。画素数が大きければ当然データは大きくなるので、写真の保存手段も考え直す必要が出てきますし、現像ソフトの読み込みが遅くなる可能性もあります。
また、今回は買う前提ではない妄想記事とはいえ、やっぱり無視できないのがお値段。さっきの紹介で書くの忘れてたんですが、α7RⅡのお値段はなんとなんと35万円。
これだけずば抜けたスペックを有しているので、このお値段も納得とはいえかなり高い。SONY用のレンズも新しく揃えようと思うと、油田でも掘り当てない限りかなり厳しそうです。
ただ、SONYのカメラの利点としてアダプタを使うと他社の交換レンズも使えるので、今あるニコンのレンズをSONYのカメラに着けて撮ることもできます。なので、SONY用のレンズを絶対に買わなければいけないというわけでは実はないんです。
…が、他社レンズでオートフォーカス(AF)が使えるアダプタは限られていて、値段も高い。また、AF精度もNikonのボディで使っているときのように使えるかというと疑問が残るのだとか。
私自身手持ちで撮影することがほとんどなので、AFは本当に大事なポイント。
そう考えるとやっぱりSONY用のレンズを揃える必要が出てくるので、ボディに35万円ドーンと使うよりもレンズに資金を残しておく方がいいような気もします。バキバキに写るかどうかは画素数だけでなくレンズの描写力も大切ですしね(*’▽’)
α7Ⅱかα7Sか
ボディ内手ブレ補正が欲しくて、画素数もそれなりに欲しくて、でもα7RⅡを買うとレンズ資金が尽きるから…と考えると濃厚なのはα7Ⅱ。お値段は14万円くらいです。
周りのSONYユーザーの方で一番多いのがこのα7Ⅱなので、多くの人を惹きつける良いカメラなんだろうなと前々から思っていたんですが、調べて行くと本当に『優等生』な一台だと感じましたし、これを選んでおけば間違いないという感じがします。なんとなくNikon D750と位置付けが似ているような気がしたのは私だけかな…。
ただ優等生もいいのだけれど、ちょっとミステリアスな人にも惹かれてしまうのがオトメゴコロというもの。α7Ⅱを検討し始めてからというもの、どうもα7Sも気になって仕方ないのです。
α7Sの、画素数を抑えて圧倒的な高感度・低ノイズを実現した変態尖った個性にめっちゃ惹かれた私。またα7RⅡは582g、α7Ⅱは556gと程よく重さがあるんですが、それと比べてα7Sは446gとかなり軽いんですね。
手ブレ補正はないけれどこの高感度性能があればISOで手ブレは難なくカバーできるので問題なし。三脚が使えない旅先でも、ノイズを恐れず感度を上げられるのはかなり有利だと思います。そしてNikonのフルサイズにない圧倒的な軽さもある。
そんな感じでめちゃくちゃ心を掴まれているんですが、ただ私が今使う高感度はせいぜいISO3200程度ですし、ノイズも現像で処理できる範囲なので、α7Sほどの高感度・低ノイズ性能が必要なのかはやっぱり疑問。
また画素数1220万画素というのは、トリミングを多用したりバッキバキの風景・街並みにときめくことが多い私にとっては物足りなさを感じてしまう可能性も否定できない。うーん悩ましい。
結論
長々と迷ってきましたが、そろそろ結論を出すとしましょう。私が出した結論は…
全 部 欲 し い \(^o^)/
真面目に答えろよ!と怒られそうなんですが、この記事を書き始めてから『結論』が何度も何度も変わって、考え続けること軽く一ヶ月くらい経ったので許してください(白目)
ただやっぱり、α7Ⅱとレンズ一本という選択が一番現実的でしっくりくる結論だとは思います。
とはいうものの、妄想ではなく本気で『NikonからSONYに移行する』と決めた時には私自身それなりに色々覚悟している気もしますし、そうなるとしっかりと資金を温めたうえでニコンにはないものをこれでもかと詰め込みまくったα7RⅡに行ってしまうような気もします。
その頃には私たちの想像を超える一台が新たに生まれているかもしれませんし、α7RⅡのお値段にも動きがあるかもしれませんしね(*’▽’)
私がSONYのフルサイズミラーレスで気になること
さて、今回NikonよりSONYの方が私に合ってる気がする!調べてみたらSONYってすごい!と感じで書いてきたこの記事ですが、SONYのカメラに気になる点が無いわけではないんです。
というわけで、最後にSONYのカメラに関して私がちょっと気になってることをまとめておきたいと思います。
レンズが少ない・高い
SONYに限った話では無いんですが、ミラーレスは最近成長し始めた分野なので、レンズのバリエーションは少ない。またSONYのフルサイズ対応の純正レンズはお値段も結構高めです。
とはいえ、さっき触れたようにアダプタを使えば今あるNikonのレンズをそのまま使うことができますし、オールドレンズも使うことができる。
また、これから新しいレンズが発売されて充実していく可能性も大いにありますし、SONYのことなのであっと驚くような新型を次々と発表していくと思うので、数年後にはこのデメリットは無くなっているような気もします(*’▽’)
ボディとレンズのバランス
SONYのフルサイズミラーレスはどれもフルサイズとは思えないほど小型軽量なんですが、レンズは結構大きいものもあるように思います。
ボディが軽いだけでも十分アドバンテージなんですが、首から提げるときにボディよりもかなり重いレンズを着けていると、重心が不安定になって実際の重さよりも負担に感じられることもあるんですね。
そうなるとせっかく小型軽量のミラーレスにした意味が薄れてしまうので、レンズ選びはしっかり考える必要があるのかなと思います。
バッテリーの持ち
これもミラーレス全般に言われていることですが、ファインダーの構造上ずっと液晶を付けっぱなしで撮影することになるので、バッテリーの持ちはかなり不安です。
…と3点挙げてみましたが、レンズの選択肢に関してはマウントアダプタという選択肢もありますし、電池持ちに関しても交換バッテリーを持ち歩けば解決するので、メリット・デメリットを総合的に考えてもSONYはやっぱり魅力的だと思います。いつかはほしいなあ。
おわりに
こういう妄想記事を書くのは今回が初めてだったんですが、いかがでしたでしょうか?そもそもここまで読んでくださった方がどれくらいいるのか疑問ですが、書いている側としてはめちゃくちゃ楽しかったです。楽しすぎたゆえのこのボリューム。
色々書いてきましたが、私自身今でもNikonが大好きですし、これからも変わらずD750とカメラライフを楽しむつもりです。でも全く違った一台と過ごすカメラライフも絶対に楽しいと思うので、いつかはSONYのフルサイズミラーレスを手にする機会があれば良いなと思います(*’▽’)石油王に、俺はなる!
最後まで読んでいただきありがとうございました!