待ちに待ったゴールデンウィーク。いやぁ幸せですね連休。
そんな幸せ連休の前半、前から気になっていた和歌山に日帰りで写真を撮りに行ってきました。
夜明けの橋杭岩を撮る!
私が住む神戸から車で約3時間半。夜中から車を走らせてもらい、橋杭岩での日の出を狙いに行くことに。
この日の和歌山の日の出時刻は午前5時11分。しかし、カーナビの到着予定時刻は!なんと!なんと!
5時7分!
もう1度言うけれど日の出時刻は5時11分!間に合う気がしない!
時間の計算を色々と怠っていたため、車内の空気は半分あきらめモード。日の出を狙うなら30分くらいは余裕を持っていかないとなぁと到着前から反省していたのですが、ここまで来たなら間に合わなくてもとりあえず走るしかないということで爆走した結果…
間に合いました!爆走してくれた彼さん本当にありがとう!私助手席で爆睡してごめん!
私たちが行ったのは4月30日の早朝。ゴールデンウィーク最初の3連休の中日とあって、大勢の人で賑わっていました。
約850mの列を成して40個あまりの岩柱がそそり立つ神秘的な風景。
この規則正しく並ぶ姿が橋の杭に似ていることから『橋杭岩』と呼ばれるようになったのだとか。
ところで、どうしてこんな形なったのかすごく気になりますよね。これについて語られる伝説があるそうなので紹介してみましょう。
…
その昔、弘法大師と天邪鬼が『一晩で橋を架けられるか賭けようぜ!』という流れになり、弘法大師は難なく橋の土台となる杭を作り上げていきます。
それを見て『このままではガチで一晩で橋作っちゃうんじゃね?俺この賭け負けるんじゃね?』とビビった天邪鬼は、ニワトリの鳴き声を真似して弘法大師に朝が来たと思わせます。
すると素直な弘法大師はまんまと引っかかって橋を作るのを断念したので、杭の部分だけが残りましたとさ。これが橋杭岩にまつわる弘法大師伝説なのだとか。
…
一晩でここまで作っちゃうとんでもないパワーを持っていながら、ニワトリの声真似に騙される当たり、なんともツッコミどころのある伝説だなと思わなくはないのですが、でもこの独特な岩の形成をみていると『伝説』がおこるのも納得。それくらい神秘的な風景です。
引いてみると規則正しく並んでいるのが伝わると思います。海の浸食でこんな形になるなんて…本当に自然の神秘です。
岩のシルエットと朝日というシンプルな組み合わせですが、シンプルだからこその美しさがありますよね。
太陽がのぼるスピードは思っているより早く、この時間の風景はめまぐるしく変わりますし、太陽の位置ひとつで写真の印象はガラッと変わるもの。
一瞬一瞬大切にシャッターを切る、素晴らしい『朝活』が楽しめました。
日本一の水量と落差を誇る那智の滝へ!
橋杭岩の前は道の駅となっており、自販機やトイレがあるので、日の出撮影の後は長い運転の疲れを癒すべく1時間ほど休憩。
7時30分過ぎに橋杭岩を離脱し、向かうは那智の滝。橋杭岩からは大体車で45分くらいの道のりです。
日本一の水量と落差を誇る那智の滝。2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として、世界遺産に登録されています。
私たちのお目当ては、青岸渡寺(せいがんとじ)から見る三重塔と那智の滝の組み合わせ。
那智の滝のすぐ近くから青岸渡寺までは長い石の階段をのぼっていくことになります。石の階段は大きさがバラバラでのぼりにくいので、スニーカーなど履きなれた靴で行くことをおススメします。
とにかく緑にあふれるこの場所。お天気もよく、汗ばむ陽気でした。
普段の運動不足がたたり、階段をのぼり終える頃にはもう息が上がる上がる。ぜぇぜぇ言いながら三重塔の近くに辿りつきました。
三重塔の近くは坂になっているので、見る場所によって滝と塔のバランスが変わります。ちょっと高いところから見ると良い感じ。
バックが山なので緑に赤い三重塔が綺麗に映え、まるでちょっとした絵葉書のよう。
滝と緑、そしてお寺。『これぞ日本』と思える風景を楽しめるスポットでした。
瀞峡でマイナスイオンを浴びる!
那智の滝を堪能した後、最後の目的地である瀞峡(どろきょう)へ。那智の滝からは車で約1時間です。
瀞峡とは奈良県・三重県・和歌山県の三県にまたがる峡谷。クルージングが有名だそうですが、私たちは撮影が主な目的だったのでクルージングには参加せず、さらに10分ほど車を走らせ、峡谷の奥の方に入っていきます。
私たちが瀞峡に興味を持ったきっかけは、なんといってもその水の色。到着して階段を下るとそこに広がっていたのは…
美しいエメラルドグリーン。現像は施していますが、肉眼で見ても本当にこのエメラルドグリーンなんです。素晴らしく綺麗。
この場所、一部カーナビでは目的地表示されないのですが、Google mapで『瀞ホテル』を検索してアプリのナビゲーションに従えば辿りつけます。
ちなみに瀞峡一番の絶景撮影スポットの吊り橋があると聞いていて、実際に向かってみたのですが、そこには『吊り橋の劣化により進入禁止』の文字。ショック。
というわけで近場でもう一枚撮って瀞峡とお別れ。
普通に撮っても味気ないし、やりすぎた現像を施すと違和感が出るし…と撮るのが難しかったこのスポット。魅力が伝わっているか不安ですが、本当に素敵な場所でしたので、和歌山観光の際は是非!
前日に夜通し運転していたこともあり疲労がたまっていたので、この辺で和歌山を離脱。
『どんな絶叫アトラクションよりも心臓に悪い』とウワサの免許取得間もない私の運転で、約3時間半かけて神戸まで戻りました。
おわりに
兵庫からだと往復6時間かかるため、大学の授業期間にはいくら土日でもなかなか行きにくかった和歌山。本当に念願でした。
和歌山ならではのスケールの大きい風景に圧倒された1日。
ゴールデンウィークとあってお宿を押さえられなかったのでやむなく今回は日帰りでしたが、次は是非泊りがけで来たいなと思います。また来るぜ和歌山!
最後まで読んでいただきありがとうございました!