基礎から解説!初心者のためのディズニーショーパレード設定マニュアル

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ディズニーで素敵な写真が撮りたい。ショーパレードでキャラクターを素敵に撮りたい!でもキャラクター撮影に適した設定が良く分からない…オートでいいや…ってちょっと待って!

今回は昼のショーパレードの設定について、初心者の方には基礎から分かりやすく、また経験者の方にも新たな発見をもたらせるような記事を書いていきたいと思います(*’▽’)

ディズニーのための一眼レフ選びや、エレクトリカルパレードの撮影についてはそれぞれ下の記事からどうぞ!

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一眼レフでディズニーのショーパレードを撮ろう!


昼のショーパレードの設定

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いきなりですが私の普段の設定を言ってしまいます。どん!

モード:マニュアル(Mモード) F値(絞り値):開放(最も小さい数字) シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:自動制御

となります。

なお、この設定は望遠レンズでキャラクターを全身~上半身をアップで撮ることを前提としています。

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『マニュアルなんて難しそう…無理…』とか『この設定、どういう意味があるの?』と思わずに、まずは深く考えず、一度上の設定で撮影してみることをお勧めします。

ここから先ちょっと小難しい説明もあるんですが、撮っていくうちに絶対に理解できるようになりますし、これを理解すれば自分好みの設定にアレンジすることだってできます。

ディズニーのショーパレード撮影は、露出をはじめとして、カメラや写真のことを学ぶには絶好の場なんです。好きなキャラを撮りながら写真も上達する。最高ですよね。

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設定さえ参考にできればあとは自分好みにできるよ!という方はこの後の説明部分はすっ飛ばしてもらっても構いません。

ただ、私も小さい脳みそをフル回転させて、できる限り一眼初心者の方に分かりやすいように書く努力をしますので、とりあえずサッと目を通してみてください(*’▽’)

『露出』をしっかり理解すればカメラの設定は難しくない!

露出とは、写真を撮る時に取り込まれる光の量を指します。

この光の量が、明るすぎず暗すぎず、写真として適切な明るさとなることを適正露出と言います。

露出は絞りシャッタースピードISO感度の3つの要素によって決まり、これから写真を楽しむためには覚えておくべき知識。逆にこれ以外は覚えておくものって特にないんですよ、写真って。

とはいえこの単語たちだとイマイチしっくりこないので、バケツに水を溜めることに例えて説明してみましょう(*’▽’)

sony_rosyutu 【引用:露出と露出補正 | デジタル一眼カメラ α™(アルファ)で写真撮影を楽しむ | SONY

この図では光の量水の量で例えています。

まず絞りとは、光の量をコントロールする要素のこと。絞ると光が通る穴が小さくなり、取り込まれる光の量は少なくなります。

次にシャッタースピードは、水を出す時間のことです。

水の通り穴が大きいときは、水は少ない時間で溜まりますよね。絞りを開くと、それだけシャッタースピードは短くて済む。

この絞りを開くとよりシャッタースピードを短く・速くできることをシャッタースピードを稼ぐといいます。

Bucket, Water
ただ、水を溜めるとき水の量と水を出す時間だけでなく、水の勢いも要素になってきます。

ここでいう水の勢いがISO感度です。

同じ大きさの水の通り穴で、同じ時間水を出していたとしても、水の勢いが良ければより早くバケツに水を溜めることができますし、水の勢いが悪いとそれだけバケツに水が溜まるのに時間がかかってしまいますよね。

ISO感度はこういった形でシャッタースピードを稼ぐ手助けをしてくれる要素なんですね。
普段はカメラ自身が光の量をコントロールしてくれている
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カメラには絞り優先モード、シャッタースピード優先モードがあります。

撮影者が絞り値(F値)もしくはシャッタースピードを決めたら、あとはカメラ任せに撮れる便利なアレです。ちなみに私の写真の9割は絞り優先です(*’▽’)

私たちがこれらのモードを使うとき、常にバケツに溜める水の量を一定にすべく、撮影者が決めた部分(絞りorシャッタースピード)以外の要素を、カメラ自身が自動でコントロールしてくれているんですね。めっちゃ賢い。

もう一度バケツと水で例えると、水の通り穴を大きくして水を出す時間を短くするのと、水の通り穴を小さくして水を出す時間を長くするのとでは、バケツに溜まる水の量は同じになりますよね。

上のような調節をカメラ側が自動で行い、撮影者がどんな数値を指定しても、溜まる水の量つまり露出を一定にしてくれるんですね。
ディズニーのショーパレード撮影では自分自身でコントロールしたい要素が2つある!
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人によって『良いショーパレード写真』の基準は様々だと思うのですが、私の中では①背景がボケていること②キャラクターの動きをしっかり止められていることの2点が重要だと思っています。

背景ボケがあるとキャラクターが浮かび上がったように見えますし、手ブレも被写体ブレもなくしっかり瞬間を切り取りたいですからね。

そしてこの①および②のどちらも成り立たせるには、絞りを開放することおよびシャッタースピードを一定以上の速さに保つことの両方が必要になります。
○○優先モードだとちょっとした不都合がある
絞り優先
一眼レフを始めて一番最初に覚えるであろうカメラ知識、それがF値を小さくすればボケるということ。

背景のボケたショーパレード写真を撮りたいなら絞り優先で撮れば良い!としてしまうととちょっとした不都合があります。

sony_rosyutu もう一度この図にお世話になりましょう。

絞りを開放にすると、水の通る穴(絞り)が大きくなるので、水を出す時間は少なくて済みます。つまりシャッタースピードを短くできる、シャッタースピードは速くなるわけですね。

それなら絞り優先で問題ないんじゃないの?と思われそうなんですが、先ほど書いた私の普段の設定を振り返ってみましょう。

『モード:マニュアル F値:開放 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:自動制御

この1/800秒って、なかなか簡単に出てくれる数字ではないんです。

というのも、カメラは人間が思っているよりも多くの光を必要としています。例えば室内なんかでも、私たち人間からしてみたら十分明るいんですが、カメラにとってはそうでないので手ブレしちゃうんですよね。

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ショーパレードの約25分間、太陽や雲の位置は思っている以上に変化していますし、カメラはいち早くその変化に気が付いています。

そしてカメラは光の不足に少しでも気付くと、絞り優先に設定している場合、露出を一定にすべくすぐにシャッタースピードを遅くしてしまう。

実際、絞り優先にしてシャッタースピードをカメラ側に任せていると、よほどのお天気かつ日向でない限り、高確率でシャッタースピードが足りなくなります。

これがショーパレード撮影で絞り優先をオススメしない理由です。

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シャッタースピード優先
次に1/800秒というシャッタースピードをシャッター優先で設定した場合を考えます。この場合、絞り(F値)をカメラが自動で決めてくれます。

シャッター優先の場合に出てくるデメリットは2つあって、1つ目はカメラが絞りを自動で決めてしまうこと。いつでも背景をボカしてキャラクターを撮りたい場合、カメラ側の判断でF値を上げられたら困りますよね(´・ω・)

2つ目は日陰や夕方に光の量が不足している場合、多くの光を取り込もうとカメラが自動でF値を下げようとするんですが、それには限界があります。

そうなると露出不足になり、写真が真っ暗になってしまうんですね(´・ω・)
マニュアルでISO感度だけカメラに任せる!
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キャラクターの動きを止めて、かつ背景をボカすためには、絞りとシャッタースピードの両方を撮影者自身が決める必要がある。だから用いるモードはマニュアルになるんですね。

しかし、カメラは光の変化に非常に敏感。かといってショー撮影は非常に忙しいので、撮影者が少しの光の変化に対してイチイチ設定を変更しているとシャッターチャンスを逃してしまいます。

そこで使うのがISO感度の自動制御です。
ISO感度自動制御の設定方法
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Nikonの一眼レフの場合、『メニュー撮影メニューISO感度設定感度自動制御する』で設定できます。

Nikon以外のカメラでも自動制御は使えますので、設定方法は各自でご確認ください(*’▽’)

またこの機能では、カメラが自動で挙げられるISO感度の上限を撮影者自身で設定することができるのが嬉しいところ。

昼のパレード撮影ですし、過度なノイズの発生を避けるためISO800くらいが無難でしょう。
ISO感度自動制御で露出を一定に保つ
さて、この記事を読んでくださっている方の中には、キットの望遠レンズを使っているという方も多いはず。

Nikonのキットレンズであれば55-300mm f/4.5-5.6と書かれていると思うんですが、これは55mmから300mmの間でF値の一番小さい数字が4.5から5.6に変わることを意味しています。

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ショーを撮っている間、キャラクターに思いっきりズームしたり、ちょっと引いて全体を撮ったり…とズームリングはしょっちゅう回すはず。

でも、マニュアルモードでISO感度を固定し、シャッタースピードは1/800秒絞りを一番小さい数字に設定していたとしても、被写体に近づくためにズームリングを回したら、キットレンズの場合、F値は勝手に大きくなってしまう

こうなるとマズいの分かりますか?そう、先ほどマスターした露出のお話です。

ズームリングを回すことでF値が変わってしまった場合、水の勢い(ISO感度)と水を出す時間(シャッタースピード)は同じなのに、水の通り道(絞り・F値)だけ狭くなる。

こうなると当然、バケツに溜まる水の量は減ります。これが露出不足です。写真が真っ暗になるやつですね。

だからズームリングを回すとF値が変わってしまうキットレンズの弱点を補うべく、ISO感度だけカメラに自動制御してもらう。

これによって、常に背景がボケ、キャラクターの動きがピタッと止まって、かつ適正な露出が得られたしっかりと明るい写真が撮れるというわけですね(*’▽’)

この設定の注意点

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こまごまとした説明が続いてちょっと疲れましたね。それでは一旦おさらいです(*’▽’)

モード:マニュアル(Mモード) F値(絞り値):開放(一番小さい数字) シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:自動制御

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この1/800秒というシャッタースピードは、完全に私の経験と感覚で決めたものです。このスピードなら、余程のことがなければ衣装の裾も大体止まってくれます。

1/500秒だとたまにブレる、1/640秒でも大体の場合は止まる。でも心配性だからもう一段スピード速くして、バシッと止めよう!…こんな感じで決まってますw

ただ、今回紹介した設定にはちょっとした注意点があるので、ちょっと書いていきますね(*’▽’)
露出過度と露出不足
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そこまで頻繁に起こるとは考えにくいんですが、それでも露出過度露出不足には触れておかなければいけません。

背景をボケさせるために私の設定では絞り開放にしていますが、天気のいい日の逆光だったりすると露出過度といって、バケツから水があふれた状態になり、写真が真っ白になってしまう可能性があります。

また、日陰だったり夕方の日が傾いた時なんかは、カメラにとっては光が足りなくなることも。

私の設定ではISO感度は自動制御に任せているので、露出不足になる可能性は比較的低いんですが、ISO上限の数値によっては写真が暗くなってしまうかもしれません(´・ω・)
必ず試し撮りをして、シャッタースピードの微調整を!
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せっかくここまでカメラを学んできて、場所取りもして撮ったのに全部暗いor真っ白だった…となったらショックですよね。

そうなることを避けるために、必ずショーが始まる前に一度試し撮りをおこない、次の2点をチェックしてみてください(*’▽’)
  1. 写真が明るすぎないか
  2. 写真が暗すぎないか・ISOが上がりすぎていないか
写真が明るすぎる場合の対処法
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露出過度の状態ですので、シャッタースピードを上げてください。目安としては1/1000~1/1250秒

ちなみに私が今まで撮ってきて一番速いシャッタースピードは1/1250秒です。

露出過度で真っ白になった場合、後で画像処理しようものも白飛びを起こして修復不可能になります。

雲ひとつなく光がすごく強い日は1/1000秒くらいの少し早いシャッタースピードに設定しておく方が安全かもしれません。もし雲が出てきたら、その時はISO感度が助けてくれますからね(*’▽’)
写真が暗すぎる・ISO感度が上がり過ぎている場合の対処法
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試し撮りの段階で自動制御により800や1000などISO感度が上がりすぎている場合は、シャッタースピードを1/800秒から1/640秒に落としてみてください

望遠レンズの中でも特に望遠側で、全身~バストアップで撮る場合は、少しの被写体ブレもすぐ写真に反映されてしまうため、私の感覚では下げても1/640秒が限界です。

ただ、キャラクターを2人以上写すような少し引いて撮る場合は、被写体ブレが起こっても写真に写りにくいというちょっとした利点があります。この場合なら1/500秒やもう少し遅くても大丈夫だったりします。

いくら今のカメラが高感度に強くなってきているとはいえ、やっぱりISOは上げたくないもの。

夢中で撮っていざデータを見てみたらノイズが…とならないためにも、この点もしっかり試し撮りで確認してくださいね(*’▽’)
おわりに
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長かったー!ここまで読んでくださっている方、本当にありがとうございます(*’▽’)

理想的な1枚を撮るには、知識や良い機材よりも撮影を繰り返し、試行錯誤することが大事だと思っています。

そうは言っても試行錯誤するためには基礎知識が必要ですし、あれこれ変えて挑戦するには変更を加える元となる基礎設定が必要です。

そういう考えから、私の設定がこれからディズニーで一眼レフを楽しもうとされている方の設定の土台になればいいなと思い、今回このような記事を書いてみました(*’▽’)

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この説明でイマイチ分からなかった、という方。説明下手で本当にごめんなさい。

でも初心者の段階でこの文章を読んだだけで理解できる人の方が稀ですし、100%理解する必要はないと思います。

1年前の私がこの記事を読んでても絶対ちんぷんかんぷんだと思います。でも今こうやって下手なりに色々説明できるくらいになってますから、大丈夫大丈夫!

慣れた頃にふとこの記事を思い出して見返した時、『ふむふむこんな簡単なことだったのか!この筆者説明下手すぎワロタ!』と思えたらそれでいいんです(*’▽’)

もしこの設定から自分好みの設定を見つけて、こっちの方が綺麗だよ!という設定があれば是非是非教えてくださいね。全力でパクりに行きます。

最後まで読んでいただきありがとうございました!