待ちに待った大学生活3回目の夏休み。
自由な学生時代のうちに一つでも多くの新しい世界をこの目で見たいと思っている私。今年の夏はずっっっっっと憧れていたイタリアのベネチア・ローマを6泊8日でカメラ片手に旅してきました。
というわけで!今回の旅行をじっくり振り返ってみようと思います(*’▽’)
憧れのベネチア・ローマを巡る6泊8日イタリアの旅!
1日目:いざベネチアへ!
旅の始まりは関西国際空港から。
最初の目的地であるベネチアには日本からの直行便がないので、今回はルフトハンザドイツ航空を利用し、フランクフルト経由でベネチアに向かいます。
関空からフランクフルトまでが11時間、乗り継ぎに2時間半、フランクフルトからベネチアまでが2時間…と合計15時間半の長旅です。
ちなみにルフトハンザは世界で最も安全な航空会社に選ばれたことがあり、機内コンテンツに『ズートピア』がある実にイカした航空会社です。
水の都ベネチアに到着!
そんなこんなでベネチア・マルコポーロ空港に到着。疲れすぎてて写真撮るの忘れてました。
車の乗り入れが禁止されているベネチア本島へは、ローマ広場まで送ってくれる空港バスで移動します。
現地時間は夜の19時過ぎ。大きな荷物を預けて一秒でも早く街を散歩するために、チラチラ見えているベネチアの夜景の横を足早に通り過ぎ、ホテルにチェックインします。
私たちが滞在したのはホテルコンチネンタル。ヴェネツィアの観光の中心部からは少し離れていますが、日本で言う新幹線であるユーロスターの駅(サンタルチア駅)からほど近い場所に位置します。
街の建物がどれも古いこともあってか、評価の高いホテルを探す方が難しいベネチア。このホテルも一部で酷評がなされていたので、到着するまで結構不安でした(;・∀・)
…が、たまたま部屋運が良かったのか、掃除も行き届き水回りも綺麗で特に不満なし。いい意味で昔ながらのホテルという印象のお部屋でした。
強いて言うならアメニティがボディソープしかないこと、建物内部が迷路のように入り組んでいるので、移動が結構面倒だったのはマイナス。また、あまり鍵の立て付けが良くないので、鍵を閉めるのに毎回苦労しました。
ただロビーも綺麗かつ朝食も充実してましたし、前評判で酷評されていたほどではありませんでした。ホテルは寝るだけ!という方なら問題ないと思います(*’▽’)
夜のベネチアを少し散策してみる!
憧れのベネチアに到着して、長旅の疲れがどこかへ飛んで行ってしまった私たち。早速夜の水の都を散策してみることに。
ヴェネツィアの夜景を一目見たときの率直な感想は、思っていたよりかなり暗い。
日本のライトアップってもう隅から隅まで照らされていると思うんですが、こっちはライトアップというよりは『暗いから電気点けてる』という感じ。とはいえ観光中心部ではないからたまたまかもしれません。
ほんのりとした灯りに照らされるヴェネツィアの街は最高にロマンティック。
ちょっとした小道や路地にも風情を感じます。
雨女の私の到着を祝うかのようなタイミングで雨が降り始めました。雨に濡れた石畳もまた魅力的なのでこれはこれでオッケー。
明日は朝から観光地を回るし天気もぐずついてきたし、あまり無理はしないでおこうということで1日目の散策はこの辺で終了。明日が楽しみです。
2日目:ヴェネツィアの街を撮り歩く!
朝7時に起き、川を眺めながらのヨーロッパらしい優雅なホテルの朝食。
写真だけ見るとすごく素敵なモーニングに見えると思うのですが、テラス席のご飯は常に鳩が狙ってくるスリリングなモーニング。でも外で食べる朝ごはんって最高に気持ちいいものです。
お腹が満たされたところで、いよいよベネチアの観光の中心部へ移動。
ベネチアの移動手段は、電車やバスではなくヴァポレットと呼ばれる水上バス。
運賃は片道8ユーロですが、25ユーロで全線乗り放題にな24時間チケットがオススメ。4回乗れば元が取れます。
乗り場でピッとタッチして乗船するだけの、観光客にも優しい簡単システム。
券売機だけでなくゲートも駅によってあったりなかったりなので、タダ乗りできそうな雰囲気はあるんですが、抜き打ちでチケットの確認がされることがあるので、しっかりタッチしてチケットを有効な状態にしておきましょう(*’▽’)
個人的にイタリアはそういう面で非常に適当なイメージをしていたので、意外とちゃんとチェックしていてビックリでしたw
船に乗り風を感じながらの移動は、単なる移動手段というよりもちょっとしたクルーズ気分。
電車やバス感覚で船を使う非日常感と、川沿いに広がるベネチアの美しい街並みを眺めながらのゆったりとした時間が過ぎていきます。うーん、良い朝…!
リアルト橋からベネチアらしい風景を!
水上バスを降り、私たちが最初に向かったのがリアルト橋。実はこの裏は絶賛工事中で、足場だらけの『見せられないよ!』状態でした。
端の両端にはお土産もの屋さんが並ぶ、ベネチア観光の軸となるエリアです。この橋の上からは川沿いにヨーロッパならではの建物が並ぶ美しい風景が臨めるということで、早速のぼってみます(*’▽’)
夢にまで見た『これぞベネチア!』と言える風景が目の前に広がり、思わず『わぁ~!』と声が出てしまいます。お天気にも恵まれ、青い空にカラフルな建物が良く映えます。
世界で最も美しい広場・サンマルコ広場へ!
リアルト橋から徒歩で10分くらい移動し、辿り着いたのが世界で最も美しい広場と呼ばれるサンマルコ広場。
到着したのが朝9時前とあってまだ人がまばら。想像以上に大きな広場に、思わず意味もなくダッシュしたくなります。
無駄に大量の鳩を飼い慣らして、記念撮影している人に鳩を写り込ませようとする何がしたいのか良く分からないオジサンがいた以外はすっごく平和な雰囲気。かといって危害を加えてくるわけでもなければチップを要求しているわけでもないし、でも滞在中毎日いたし。私の中での『ベネチア七不思議』のひとつです。
広場の中で圧倒的存在感を放つサンマルコ寺院。中は撮影禁止です。
観光名所であるだけでなく、ベネチアの海の玄関口でもあるサンマルコ広場。多くの船着き場が並びます。
スーッと抜けるような海の先には、また別の島とそこに建つ教会。なんだか絵葉書を見ているような気分です。
大鐘楼からベネチアの街を一望!
サンマルコ広場でひときわ目立つ高い塔・大鐘楼。
この上は展望台になっており、ベネチアの街を見下ろすことができるということで、おのぼりさんな私たちは早速行ってみることに。
形も屋根の色もバラバラな日本の家とは正反対に、見事に統一されているのがヨーロッパの街並み。上から見るとその統一感に改めて驚かされます。
さっき居たサンマルコ広場も見えました!この写真で見ると広場がちょっといびつな形に見えますよね。私が適当に撮ったからだと思うじゃないですか。
実はサンマルコ広場は綺麗な正方形や長方形ではなく、わざと台形に作られているのだとか。台形にすることによって、実際の広さよりも奥行きを感じさせることができるのだそう。
さっき下から見た対岸の島も、上から見るとさらに幻想的。ベネチアの美しさを独り占めしているようなひとときです。
青空がチラチラ見えるものの、ちょっとモヤがかかっていたのが残念ですが、それでもここまでの絶景が見られました。
ベネチアの魅力は『路地』にあり!
サンマルコ広場を後にし、次の目的地に徒歩で向かいます。
ベネチアといえば『水の都』と呼ばれ、街のいたるところに水路が巡っているのが特徴の街。その水路沿いに家が建てられ、世界でベネチアでしか見られない美しく風情ある街並みが生み出されています。
私たちがイラストや写真で見かける『ベネチアらしい風景』があるのって、実は観光スポットではなく何気ない路地に入ったところだったりします。
迷路のように水路が入り組んでいるのでそれだけ道も複雑になっていて、私のような方向音痴はすぐに迷子になってしまうんですが、ベネチアは迷子になればなるほど素敵な風景に出会える不思議な街なんですね。
水路の形や建物の色や形、空の色や雲の形、さらには船の配置によって全く違う表情を見せてくれるベネチアの路地の風景。
どれひとつとして同じものがないから、『ここの川沿いはどんな風景になってるんだろう』というワクワク感があって、歩いていて全く飽きません。
路地裏散策を楽しんでいたら、目的地アカデミア橋に到着。
路地のギュッと魅力が詰まった景色もいいけれど、大きな運河にかかっている橋から見る広々とした風景もやっぱり素敵ですね(*’▽’)
イタリアご飯を満喫!
旅の醍醐味といえばなんといってもご飯。ご飯のために旅行に出ていると言ってもいいくらいです。あれ、写真ってなんだっけ?
私たちがこの日のお昼に選んだのは、リアルト橋付近にある川沿いのテラスレストラン。ぐうオシャレ。
昨年パリに行った時にムール貝のファストフード店『レオン・ド・ブリュッセル』にハマり、すっかりムール貝の虜になってしまった私たち。でも、日本だとなかなかムール貝って大量に食べられる機会がないじゃないですか。
食べるよね~~~。ムール貝食べちゃうよね~~~。やっぱりこっちで食べる貝はプリプリすぎてたまらん。
勢いでムール貝に飛びついてしまいましたが、イタリアといえばパスタですよね。ベネチアはシーフードが美味しいと聞いていたので、同行者はペスカトーレを、私はイカスミパスタをチョイス。
私のように普段は『お口が真っ黒になって恥ずかしい(/ω\)』という恥ずかしがりやさんでも、ここはイタリア。ガンガン口を真っ黒にしちゃいましょう。
イカスミなんて食べるの何年振りか分からないくらい久しぶりだったんですが、もう最高に美味しかった。鼻に抜ける上品な磯の香り…イカスミってこんなに美味しいものだったっけ。
このあとベネチアでもローマでもいろんなものを食べたんですが、このイカスミパスタは3本の指に入るくらい美味しかったです。
リド島にショートトリップ!
レストランを出てみると、朝は人がまばらだったのにリアルト橋もサンマルコ広場に向かう小路も人!人!人!
そういえば去年パリでも朝誰もいなかったはずが昼過ぎにもう一度来てみたらめっちゃ混んでたってことあったな…と思い出し、早起きしてよかったと考えながらどこに行くか迷い始める私たち。
人がいない朝のうちに本島の散策はかなり満喫できたので、一度本島を出てラグーナの島に行ってみることに。
アドリア海にはベネチア本島以外にも多くの島々があり、本島と同様に世界文化遺産に指定されている魅力的な場所。
いくつか気になっていた島があったのですが、この日はリド島に行ってみることに。この島はディズニー好きには実は馴染みのある場所。そう、ディズニーシーのリドアイルの由来となった島です。
サンマルコ広場のヴァポレット乗り場から約15分程度でリド島に到着。
東京ディズニーシーでいう『リドアイル』はショーのステージですが、ベネチアのリド島はベネチア映画祭の会場としても知られる国内屈指のリゾート地。
島には広いビーチがあり、島では水着に上一枚羽織った感じの服装で街を歩くリゾート満喫中の方々がチラホラ。
ビーチにも行ったのですが、欧米の方々のナイスバディが眩しくて撮れませんでした。
これといった観光スポットもないので、無理に時間を作ってまで訪れる必要はないかなあというのが本音。でも、いつかはこんなリゾート地に滞在してみたいです(*’▽’)
ベネチアでショッピング!
リド島から本島に戻ってきたので、ここでショッピングタイム。
ベネチアらしいお土産としてパッと思い浮かぶのは、色鮮やかなベネチアングラス。あとカーニバルで使われる仮面も定番土産として定着している様子。
オシャレですよね仮面!サイズやデザインも様々で、オーダーメイドのものもあれば700ユーロ(約8万円)の高級仮面もあるのだとか。
この仮面実は買うか本気で迷っていたんですが、日本に帰って真顔になってしまいそうだったので、そこら辺の露店で売っていた仮面の形をしたマグネット(1ユーロ)で我慢しました。
イタリアというとファッションというイメージが強いという人も多いのでは。ベネチアにも至る所でカラフルでおしゃれな服屋さんが立ち並んでいました。
このお店ではネクタイやスカーフがずらり。同行者はここでベネチアのゴンドラが描かれた、日本では絶対買わなそうなネクタイを購入。彼が『ネクタイにめっちゃゴンドラ書かれてる人いるんだけどwww』とSNSでネタにされる日も近いかもしれません。
さて、街を歩いていると定期的にディズニーストアの紙袋を持っている人を見かけていてずっと気になっていた私。『もしかしてディズニーストア ベネチア店なるものがあるのかも』と思って調べてみた結果、ありました!
小さなお店なのですが、ベネチアストア限定品もありテンションが上がる私たち。
旅行先ではお土産品よりも現地での食費にお金を使うタイプなのですが、ベネチアのお土産品はお値段控えめとあって、ついつい色んなものを買ってしまいました(*’▽’)
沢山のお土産もので手が塞がっていても食べたくなるのがジェラートです。
何回食べたかハッキリ覚えてないというくらいにはジェラートを食べまくった今回の旅。お値段大体1.5~2ユーロ程度と手頃で、お店によって味のバリエーションは勿論、クッキーを付けてくれたりクリームを乗せてくれたりと様々で面白い。
ジェラートを頬張りながら歩いているとホテルが見えてきました。ここで一度荷物整理と仮眠を取り、いざ夜の街へ再出発です!
夜のベネチアを満喫する!
夏は日が暮れるのが遅いイタリア。
この日の日没時刻は20時ということで、夜ご飯を食べながら暗くなるのを待つことに。
この日の夜はカルボナーラをチョイス。
こっちのカルボナーラは濃いというか、パスタとソースの絡み具合がすんごい。カルボナーラの本場は後に訪れるローマだそうですが、ここのもすごくおいしかったです。イタリアのご飯は外れがないから素敵。
食べ終わる頃にはすっかり辺りは暗く。
さーていよいよ待ちに待った夜のベネチア散策!と思った時に、“”ヤツ””はやってきたのです。
もうね、笑うしかないよね\(^o^)/大雨そして雷\(^o^)/
お店を出て間もなくして大粒のがポツポツ降ってきたなと思った瞬間、ザァーーーッとバケツをひっくり返したように降り始めました。
実はこの日の18時くらいには雨予報が出ていたんですが、カルボナーラ食べてる時には降らなかったのでイケるんじゃね?と思った途端にコレです。なにはともあれカルボナーラが濡れなくてよかった。カルボナーラ大事。
幸い近くに屋根のある場所を見つけたのでとりあえず避難。
雨だけではなく雷も激しく、折り畳み傘が意味を為さないので、屋根の下で雨が収まるのをひたすら待ちます(´・ω・)普段雷の音は聞いても稲妻ってあんまり見かけないんですが、まぁもうそこら中で光る光る。
20分くらいで無事雨も止み、とんだアクシデントだったねーと笑いながらサンマルコ広場に向かいます。気を撮りなおして夜のベネチア満喫するぞー!!!
・・・ってまだめっちゃ空光ってるゥゥゥゥゥゥ!!!それにめっちゃ寒いィィィィィィ!!!!
私たちがいる場所ではもう雨も降っていませんし、雷の音も全く聞こえないんです。でも海の向こうではめっちゃ雷が光ってる。こんなの初めてです。
夜景を撮影される方なら分かると思うんですが、空が光ってしまうと綺麗に撮れないんですね。撮れたとしても上の写真みたいに建物はめっちゃ綺麗なのに空はまるで魔界という、なんともエキセントリックな1枚が出来上がってしまうので、もうどうしようかと。雷収まる気配もないし。
ええい!もうこうなったら雷撮ってやれい!\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
気付いたら三脚を立ててヤケクソで雷を撮っていた私たち。初めての雷撮影はベネチアでした。勝手が良く分からなかったので写真の出来としてはダメダメだとは思いますが、このクラスの稲妻がひっきりなしに光っていました。
ベネチアまで来て何やってんだって感じなんですが、周りには私たちと同じように雷を収めようとしている方が結構いたので、みんな考えることは同じだったようです。
風がかなり強かった上にとんでもなく寒かったので、明日も終日ベネチア滞在だから体力を温存しておこうということで、ホテルに戻りベネチア滞在1日目を終えました。
おわりに
滞在初日の締めくくりが雷という意外な展開に一番驚いているのは私です(;・∀・)ドウシテコウナッタ
この日一日中ベネチアを歩いてみて感じたのが、まず治安の良さ。
ベネチアを訪れたことがある友人や、色んな方の旅行記で『イタリアの中でもベネチアは別世界』というコメントは聞いてはいたんですが、ここ本当にイタリア?と疑ってしまうほど不安を感じることが一度もありませんでした。
もうひとつが、これはベネチアに限ったことではないんですがイタリア人の人当たりの良さ。
どうしても昨年のフランス・パリと比べてしまうんですが、パリでは結構対応の冷たさを感じることが多くて。
こっちも勝手に観光に来ているだけなので歓迎してくれと言うつもりはないんですが、思わず『ごめんなさい』と意味もなく謝ってしまいたくなるような冷たい対応が多かった記憶があります(勿論温かく対応してくださった方もいましたが)
ただベネチアではどのお店に入っても、みんな本当ににこやかに挨拶してくださって。イタリア人は陽気というのは本当なんだなあと思いましたし、初めて来た場所とは思えないような居心地の良さを感じた1日目を終えました。
さてさて、2日目以降の旅はどうなるんでしょうか?次回をお楽しみに(*’▽’)