写真を趣味にして、写真の楽しさを知るにつれて憧れを抱く人も多いフルサイズ一眼。
はじめて買った一眼レフやミラーレスで撮り続けているうちに『いつかはフルサイズ!』と考え始める人は多いはず。
というわけで、今回は私がフルサイズを買った理由と、いつかはフルサイズ!と思っている人に伝えたいことをまとめてみたいと思います(*’▽’)
私がフルサイズを買った理由
OLYMPUS PEN Lite E-PL6から始まり、Nikon D5500で一気に写真の世界に引き込まれた私。
最初はただなんとなく『写真を趣味にしてみたい』という気持ちでカメラを手にしたんですが、いろんな場所でいろんな写真を撮るうちに、私の中にも『こんな写真が撮ってみたい』といった具体的なイメージが浮かぶようになりました。
私がフルサイズを買った理由は、そのイメージに限りなく近い1枚を撮るためにはフルサイズが必要だと思ったから。ちょっとひとつずつ見ていくことにしましょう(*’▽’)
もっと高感度での撮影がしたかった
D5500でいろんな写真を撮る中で気づいたことのひとつが、私は高感度での撮影機会が多いということ。
ディズニーや旅先など三脚が使えない場所で撮ることが多いのと、三脚が使える場所であっても人混みの中で三脚を立てるのは申し訳ないと感じるタイプで、できる限り手持ちで撮りたいと思うことが多いんです。
もちろん三脚を使わなければ撮れない写真もありますし、三脚を使った写真も好きなんですけどね(*’▽’)
ただ、高感度での撮影にはノイズがつきもの。ノイズによってディテールが失われたり、画質が劣化することから、高感度で撮りたい場面でもノイズが気になってなかなか感度を上げられないということがよくありました。
でも私が今以上に理想の1枚を撮って、写真をもっともっと楽しむためには、高感度ノイズ耐性に優れたカメラが必要。そんなときにセンサーサイズが大きい方がより高感度ノイズに強い傾向があることを知ったんです。
もちろんセンサーサイズの他にもノイズ耐性を決める要素はあるんですが、色々調べていくとフルサイズで撮られた写真はノイズが全然ない。
これならノイズを気にせずにバンバン高感度を使うことができると考えたことが、私がフルサイズを買うことにした理由のひとつでした。
レンズの幅を広げたかった
私がフルサイズが気になり始めたもうひとつの理由が、レンズの選択肢。
Nikon D5500を使っている時に、換算30-35mmくらいになる単焦点が欲しいな…と思い始めて、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDというレンズと出会ったのがすべてのはじまりでした。
よく『レンズを変えると写真が変わる』とは聞いていたものの、当時の私は半信半疑だったんですが、このレンズを使って『レンズで写真ってこんなに変わるんだ!』と心の底から感動したんです。
逆光や強い光源への耐性、写真の描写や質感など、今までの写真とは一味もふた味も違う。まだ写真を初めて1年未満のひよっこの目にもハッキリわかるくらいの違いに感動して。
その感動と同時に、このレンズはフルサイズ対応なので、フルサイズで使ったらどんな写真が撮れるんだろうとドキがムネムネしはじめたんです。今思えば完全に沼の入り口です。
このレンズと出会ったことをきっかけに、レンズを変えると写真が変わることを実感し、そしてもっといろんなレンズでいろんな写真を撮ってみたくなって。
ただ、あれこれ調べているうちにAPS-Cだとちょっと使い勝手が悪くなってしまう可能性があるレンズがあることに気がついたんです。
例えば、『大三元レンズ』と呼ばれるAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED。
ズーム全域F2.8という明るさでカバーできるという夢のような性能はもちろん、24mm始まりなこともこのレンズの魅力のひとつ。ズームレンズ一本で程よい広角から中望遠までカバーできるのってすごく便利です。
ただ、このレンズをAPS-Cで使おうと思うと、35mm換算の関係で36mm始まりになってしまう。フルサイズ対応レンズはAPS-Cでも使用可能なんですが、このレンズのようにAPS-Cだと使い勝手が変わってしまうものもあるんですね。
レンズで写真が変わることを知って、いろんなレンズを使ってみたくなった私。レンズの選択肢を広げて、今まで以上に写真の幅を広げられるという点もフルサイズを買った理由のひとつでした。
選ばれたのはD750でした
高感度ノイズ耐性とレンズの幅を広げたいという2つの大きな理由が決め手となって、フルサイズを買うことを決心した私。色々悩んだ結果、私が選んだのはNikon D750でした。
期待していたノイズ耐性はもちろん、大きくて重くなりがちなフルサイズ一眼レフでありながら持ち運びがしやすくて、今の私にとってなくてはならない最高の相棒です。
いつかはフルサイズ!と思っている人に伝えたい3つのこと
さてさて、私が『フルサイズを買う!』と決めた理由についてまとめてみました。
私自身フルサイズを買うまで悩んだこともたくさんありましたし、フルサイズに移行してから『こうしておけばよかった』と気付くこともいくつかありました。
ここまでこの記事を読んで、もしかしたら『僕も私もフルサイズ真剣に考えてみようかな』と思ってくださった方もいらっしゃるかもしれません。
というわけで、ここからは私が『いつかはフルサイズ!』と思っている人に私が伝えておきたいことをまとめていきたいと思います(*’▽’)
①APS-C専用レンズはフルサイズでは使えない
『なに当たり前のことを』と思われた方もいらっしゃると思いますが、まず最初に押さえておかなければならないのが、APS-C専用レンズはフルサイズで使うことはできません。
厳密に言えば、ニコンの場合DXクロップを使えばフルサイズでもAPS-C用レンズを使うことができますが、ずっとそれで撮影し続けることは現実的ではありません。
私自身D5500を使っていた時に手元にあった5本のレンズのうち4本がAPS-C専用レンズだったため、D750に移行する時にほとんどのレンズを新調しました。
ただ、フルサイズのボディと一緒にレンズを一気に買い替えるのは、石油王でもない限り予算的に厳しいと思います。でもレンズがないとせっかくいいボディがあるのに写真を思いっきり楽しめなくなってしまう。
なので、いつかはフルサイズ!とお考えの方は、レンズの買い足しの際にフルサイズへ引き継げるレンズ資産を意識した方が、スムーズにフルサイズへ移行できるように思います。…と言われても、意識するってなんだよって話ですよね。ちょっと具体的に考えてみましょう(*’▽’)
例えば、ニコンのAPS-C機を使っていて、新しく35mmの単焦点レンズを選ぶ場合を考えてみます。
選択肢として、AF-S NIKKOR DX 35mm f/1.8GというAPS-C専用の単焦点レンズ、フルサイズ対応のAF-S NIKKOR 35mm f/1.8G、その他シグマのフルサイズ対応レンズ・35mm F1.4 DG HSMなどが候補に挙げられます。
お値段を見てみると、順に3万円・6万円・8万円と結構な差があります。一般的にフルサイズ対応のレンズはAPS-Cレンズよりも高いものが多いです。
フルサイズの『フ』の字も知らなかった頃の私は、安いレンズの方が良いということで迷わずAPS-C用純正35mm f1.8を買ったんですが、今の私だったら多少高くてもフルサイズ対応の単焦点を選んでいると思います。そうすればフルサイズ移行後も引き継げますし、レンズを買い換えるよりも安く済みます。
フルサイズへ引き継げるレンズ選びとはこういうことを指していたんですね(*’▽’)
もちろん、予算上フルサイズ対応は手が出せないという場合もあると思いますし、いつかはフルサイズ!と思っているなら絶対にフルサイズ対応のレンズを買おう!と言うつもりはありません。将来のボディで楽しむことよりも、今使っているボディで写真を楽しむ方が大事なこともありますしね(*’▽’)
ただ、もし少しでも頭の中にフルサイズの文字があるのであれば、レンズの買い足しの際はフルサイズ対応のものも必ず検討してから選ぶことは大切かなと思います。
また、フルサイズの購入を真剣に検討し始めるときには、APS-Cレンズが使えないこと・買い替えが必要になること・フルサイズ対応レンズのお値段を考えた上で予算を組むと、フルサイズ移行後写真をもっと楽しめると思います。やっぱりレンズがないと写真楽しくないですしね。
なお、フルサイズを意識したレンズ選びにおいて、広角レンズや魚眼レンズについてはちょっと注意が必要。
APS-Cはセンサーサイズの都合上あまり広角に強くなく、フルサイズ対応の超広角レンズをAPS-Cのボディに着けても広く写らないため、超広角や魚眼などにおいてはAPS-C専用レンズを選びましょう(*’▽’)
②フルサイズ移行は使うメーカーを考え直すチャンスでもある
とはいっても、現実的にはAPS-Cを使っている段階でフルサイズにバッチリ移行できるレンズ構成を作り上げるのはなかなか難しいもの。
私自身フルサイズを意識し始めた時に手元にあったレンズのほとんどはAPS-C用でしたし、フルサイズ移行とともにレンズを一から揃え直すことになる方は私以外にもたくさんいると思います。
ただ、見方を変えると、レンズを一から揃え直すということは別に今使っているメーカーのフルサイズ機にこだわる必要はないとも言えるんですね。
もちろん使い慣れているメーカーのカメラを選んだ方が、操作等もわかりやすいですし、メリットもたくさんあります。ただ、気になるメーカーやカメラがあるならば、お手持ちのレンズ資産にもよりますがフルサイズ移行はメーカーを変えるいい機会かもしれないと思うんです。
フルサイズ=とにかく重い・大きいというイメージがありますし、実際私が使っているニコンのフルサイズ一眼レフはどれもそのイメージ通りのボディ。フルサイズに憧れているけれど、大きさや重さを考えるとなかなか踏み切れない…と悩んでいる方も少なくないと思います。
でも他メーカーを見てみると、フルサイズを搭載したミラーレスなんてものもあって、フルサイズ=重い大きいのイメージを根っこからひっくり返すようなカメラもあるんですよね。
フルサイズはボディもレンズもお高いので、メーカーを一度決めると後から変更するのは難しいため、今のメーカーを使い続けるのか、他にはどんなカメラがあるのかなど慎重かつ視野を広く持った方が後悔しないカメラ選びができると思います(*’▽’)
③フルサイズだからいい写真が撮れるとは限らない
『フルサイズを買えば今よりももっとすごい写真が撮れるはず!』そう思ってフルサイズの購入を検討されている方もいらっしゃるかもしれません。
正直なところ、私自身そう考えていたところがあったんですが、実際にフルサイズで撮ってみるとAPS-Cで撮っていたのとほとんど変わらなくて悩んだ時期がありました。
もちろんフルサイズ一眼はセンサーの大きさと同じくらいの大きな可能性を秘めていますし、高感度耐性や広いダイナミックレンジなどを活かせば今以上に幅広い写真を撮ることができるパワーを持っています。
今考えたら当たり前なんですが、あくまでカメラは写真を撮る道具にすぎませんし、写真を撮るのはカメラではなく私自身。高いカメラを使ったから、フルサイズを使っているからいい写真が撮れるというわけではないんですね。
ひとことにフルサイズといっても、いろんなメーカーからいろんなフルサイズが発売されています。
ただ「フルサイズだから」「高いカメラの方が性能がいいから」ではなく、どんな写真が撮りたくて、そのためにどんな性能が必要なのかしっかりと考えて選ぶと後悔しないと思いますし、フルサイズ移行後に今までよりもぐっと素敵な一枚が撮れると思います(*’▽’)
おわりに
高い買い物なだけあって私自身本当に悩み倒しましたが、Nikon D750を買ってよかったと思っていますし、フルサイズを買ってから今まで以上に写真が楽しくなりました。
この記事が少しでもみなさんの参考になれば幸いです。ゆるカメライフはみなさんのフルサイズデビューを応援しています(*’▽’)
最後まで読んでいただきありがとうございました!