新コーナー『この写真どうやって撮ってるKnow?』はじめました!

【Vol.1】作例で分かる!魚眼レンズを使いこなすための6つのポイント

つい先日新しく誕生した『この写真どうやって撮ってるKnow?』のコーナー。

ここでは私がよりよい1枚を撮るために意識しているポイントやコツ、役に立つかもしれないし立たないかもしれない小ネタなどを紹介していきます。

さて、記念すべき第一回のテーマは私が愛してやまない魚眼レンズ

普通のレンズとは一味も二味も違う写真を楽しめる素敵レンズなんですが、その特殊な写り方から『買ったはいいけれど使いこなしがよく分からない』という方も少なくないと思います。

というわけで!今回は魚眼レンズを愛し魚眼レンズに愛された女である私が魚眼レンズで撮影するときに意識しているポイントやコツをシェアしてみたいと思います(*’▽’)

作例で分かる!魚眼レンズを使いこなすための6つのポイント

私が考える『魚眼レンズの使いどころ』

『魚眼レンズでの撮り方が分からない』と悩まれている方の中には、魚眼レンズの使いどころが分からないという方が多いのではないでしょうか。

私の考えとしては、魚眼レンズは何かを強調する・インパクトを出すためのレンズ。もうちょっと具体的に言うと、

  • 空間の奥行き・広さを強調する
  • 被写体の大きさ・存在感を強調する
ために使っています。

…と言われただけではピンとこないと思うので、実際の作例を見ながら私が考える魚眼レンズを使いこなすためのコツ・ポイントをシェアしていきたいと思います。

なお、作例は全てSIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYEという対角魚眼レンズで撮ったものです(*’▽’)
フルサイズ魚眼ならこれ!SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYEの魅力を語ってみる

1.魚眼でも水平・垂直がめちゃくちゃ大事

私が魚眼レンズで撮るときに必ず意識しているのが水平・垂直

魚眼って歪んでるのに水平とか垂直なんてあるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんし、実際私自身魚眼レンズを使い始めて間もない頃はそんなこと意識したこともありませんでした。

でも、あれこれ撮るうちに、水平・垂直が綺麗に取れるかどうかが洗練された魚眼写真のカギを握ることに気が付いたんです。

さて、突然ですが上の写真ではどこで水平を取っていたでしょうか?ちょっと考えてみてください。

正解は…

ここ!

これを水平と呼ぶのが日本語的に正しいのか分かりませんが、この記事においてはこういうのを水平と表現します。

なお、今回紹介する他の作例にも、スペースが許す限り水平・垂直の基準としたポイントを示しているので、是非チェックしてみてくださいね(*’▽’)

さっきのような左右対称になっている空間では、水平の基準となるポイントを探しやすいんですが、そうでない場面もたくさんあります。

上の写真もそのひとつの例なんですが、これも垂直をしっかり意識して撮っています。一体どこを基準にしたでしょうか?

正解は…

ここ!当たった方にはアメちゃんあげるので連絡ください(*’▽’)

私が常に水平・垂直を意識している理由は、魚眼レンズで撮った写真に安定感を出すため

魚眼レンズで撮るとよく分からない1枚になってしまいがちな原因のひとつは、写真の中で何もかもが歪んでいて不安定に感じられることだと考えていて。

水平・垂直がしっかりと取れていれば、迫力や奥行きを出すために魚眼特有の歪みを活かしつつ、安定感がある1枚になるように思うんですね。

水平・垂直の基準がよく分からない被写体も多いんですが、その場合もメインとなる写真の主題が真っ直ぐ立っているように見えるように角度をしっかり意識することにはめちゃくちゃこだわっています(*’▽’)

2.意味のない余白は極力作らない

水平・垂直の他に、魚眼レンズを使うときに私が常に意識しているのが、意味のない余白を極力作らないこと。

その理由は、意味のない余白があるとただ魚眼レンズで撮っただけの写真になってしまいがちだからです。

上の写真も、何もない空がかなり広範囲を占めてしまっていて、ちょっと寂しい1枚になってしまっていますよね。

魚眼レンズは写りそのものに強烈なインパクトがあるので、構図にインパクトがないと写真がレンズに負けてしまい、パッと目を惹かない中途半端な印象の1枚になってしまいがち。

余白のないインパクトの強い構図の方が魚眼レンズにピッタリ合うことが圧倒的に多いです。

もちろん『ここはあえて少し空間を作った方がバランスが良い』という場合もありますし、そういった意味のある余白は全く問題ありません。

そうではない意味のない余白ができてしまう構図は極力避けるようにしています(*’▽’)

3.『魚眼×大空間×左右対称』は最高の組み合わせ

数ある魚眼レンズと相性の良い場面の中で、とにかくハズレがないのが『魚眼×大空間×左右対称』の組み合わせ。

左右対称にすることによって空間の広がり・奥行きを最大限に強調することができるんですよね。

左右対称って一見簡単そうに見えるんですが、実は魚眼レンズはその歪みゆえに完璧な左右対称を取るのが標準レンズに比べて難しく、私自身何度も失敗してきました。

撮影後に傾き補正すればよくない?と思われるかもしれないんですが、例えば上の写真も…

こんな感じで変になってしまうんです。全私が泣いた。

写真に少し慣れてくると、こういう単純な定番構図ってつまらなく感じがちなんですが、丁寧に撮ってみると案外奥が深いんですよね。

数々の涙の失敗を踏まえて、私が意識している魚眼で綺麗な左右対称にするポイントは上に示した通り。

魚眼は写りそのものが特殊なので、こういうシンプルな構図の方が映えることが多いように思います(*’▽’)

4.魚眼で風景・夜景を撮るなら『大きく写す主役』を見つける

魚眼レンズを色んな場面使ってみたけど、イマイチな写真ばかりを量産してしまった…という経験がある人は少なくないはず。

センスがないのかな…と落ち込んでいる方もいらっしゃるかもしれないんですが、センスの問題ではなく、『何かを強調する』という魚眼レンズの用途に被写体や場面が合ってなかったことが理由かもしれません。

上2つの写真は、どちらも私が魚眼レンズを手にして初めて撮りに出かけたときの写真なんですが、いまいちパッとしないですよね。

このように、写真の中に何か強調されているものがないと、ただ魚眼レンズが撮っただけの1枚になってしまうんです。

個人的には『魚眼レンズに写真を撮られてる』なんて言い方がしっくりくるかもなんて思っていたりします。理想は魚眼レンズを使う私が写真を撮ることなんですけどね。

こういった失敗を繰り返すうちに気付いたのが、魚眼で風景や夜景などを撮るときのポイントが、写真の中に大きく写す主役を決めることだということ。

もう少し噛み砕いて言うと、『大きな被写体を探す』『被写体を大きく写す』のが魚眼レンズを風景や夜景など色んな場面で使いこなすカギだと思うんです。

大きな被写体の代表例としては、背の高いビル。変わり種だとテーマパークのパレードのフロートなんかも魚眼の世界で主役として映えやすいもののひとつです。

でも、そんな大きな被写体なんてそうそう身近に転がってるものではないと思うんですが、それなら身近な被写体を大きく写しちゃえばいいのです。

私が好きなのが、花や植物に思いっきり近づいて撮る構図。魚眼特有の歪みによって、被写体の躍動感やイキイキとした表情を切り取ることができるのが好きなんです。

標準レンズや超広角レンズではできない表現ですし、他にもネコちゃんやワンちゃんなど動物に思いっきり近付くのも面白いと思います(*’▽’)

5.魚眼レンズでも三分割構図は大正義

魚眼レンズの写真というと日の丸構図を連想する方が多いように思うんですが、私は三分割構図で撮ることの方が多かったりします。

その理由は、三分割構図の方が『被写体が迫ってくる感』が出やすいから。文章で上手く説明するのが難しいんですが、被写体の大きくそびえ立つ様子・迫力みたいなもの。

日の丸構図で撮るのも良いんですが、三分割構図の方が魚眼の歪みによってより被写体を大きく写せるので好きだったりします。

以前構図の基本記事でも述べましたが、被写体を適当な位置に置くのは禁物

魚眼レンズの場合、写す位置が少し変わるだけで被写体が写る大きさがかなり変わるので、グリッド線を意識して被写体を置く位置も丁寧に決めるように心がけています(*’▽’)

6.円・カーブを意識する

さっきもちらっとお話ししましたが、魚眼で撮った写真がワンパターンやよく分からない写真になりがちな理由のひとつは、魚眼特有の歪みが違和感に繋がってしまうからだと考えていて。

本来真っ直ぐのはずの部分がぐにゃっと曲がることは、魚眼の最大の醍醐味なんですが、使う場面を誤ると違和感の方がかなり強くなってしまうんですよね。

そんな魚眼レンズの歪みを違和感なく『上手く活かす』ために私が意識していることは2つ。ひとつはさっき述べた水平・垂直でしたね。

そしてもうひとつが、構図の中にカーブを意識することなんです。

文章で説明するよりも作例を用いて話した方が早いと思うので、早速見ていきましょう(*’▽’)

上の写真はアクアパーク品川のイルカショーで撮影したものなんですが、円形の水槽や天井部分のカーブが魚眼の歪みにピタッとハマっているので、違和感があまりないですよね。

こっちはさっきも出てきた作例ですが、歩道橋のカーブと魚眼のカーブした歪みが一致しているので、魚眼写真らしさはしっかり感じられますが、違和感はそんなにないですよね。

これを踏まえて、上の写真を見てみましょう。これも魚眼レンズデビュー当時によく分からず撮ったもの。

ここまで述べてきた写真の主役とか水平垂直が全く意識されていないのもありますが、庭園が四角なので魚眼は馴染まないんですね。

水平垂直で安定感を出すか、魚眼の歪みに馴染むカーブを構図に取り入れることが、私が考える魚眼の特性を活かしつつ違和感のない魚眼写真を撮るためのポイント。

これに気付いてから、魚眼の使いどころを見つけやすくなったように感じます(*’▽’)

おわりに

魚眼レンズのおかげでここまで写真を楽しめている今の自分がいると言っても良いので、一人でも多くの方に魚眼レンズの楽しさを思う存分味わってほしいと思ってこの記事を書いてみました。やっぱり魚眼はいいぞ。

この記事がみなさんのカメラライフにとって何かのヒントになれば幸いです(*’▽’)

最後まで読んでいただきありがとうございました! 

関連記事
フルサイズ魚眼ならこれ!SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYEの魅力を語ってみる 撮るのが楽しくなる1本!魚眼レンズがあるとこんな写真が撮れるよ!