ノイズを気にせず綺麗に撮りたい!適切なISO感度ってどれくらい?

Evening, Camera
写真を始めて新しく知る用語はたくさんありますが、ISO感度もそのひとつ。

感度を上げると暗い場所でも明るく手ブレなく撮れて便利だけど、ノイズがたくさん出るからI上げ過ぎない方がいいとよく言われるISO感度。そうは言われても、『上げすぎ』って具体的にどれくらい?と気になったことはありませんか。

というわけで!今回はノイズを気にせず使えるISO感度の上限について私なりの視点で考えてみたいと思います(*’▽’)

そもそもISO感度って何?

ISO感度とは、デジタルカメラが光を捉える能力を表す数値のこと。

これを高くするとカメラが光を捉える能力が上がり、暗いところでもより多くの光を捉えることができる。つまり暗いところでもフラッシュ無し・手持ちで明るく撮影できるようになるんですね。

ただ、ISOを上げるということは光の電気信号を無理矢理増幅させること。だからやりすぎるとガタが出てしまう。その「ガタ」がノイズなんです。


ノイズが写真に与える影響は大きく分けて2つあります。

まず一つ目は、ザラザラとした画質の悪い写真になってしまうこと。もうひとつが、写真のディテールが失われることです。

せっかくいいカメラで撮るのだから、隅々まで細やかに写した写真が撮りたいと思う人は多いはず。ただ、ノイズが発生すると写真を粒の荒い粒子が覆っているような感じになるので、ディテール描写が失われ全体的にのっぺりとした1枚になってしまいます。

ちなみに、現像ソフトなどには『ノイズ除去』という項目があるんですが、それを使うとノイズのザラザラ感は綺麗に修正してくれるものの、失われたディテールが戻ってくるわけでないんですね。
カメラのISO上限と実際に使える限界は違う!
dsc_2190
カメラにはそれぞれISO感度の上限がありますよね。この『上限』はカメラが数値的に上げられる限界であって、綺麗な写真を撮るために使えるISO感度の上限はまた別なんです。

ここで私がいう綺麗な写真とは、ノイズが極力少なく、かつディテールが出来る限り失われていない写真のこと。

今回はこういった『綺麗な写真』を撮ることができるISO感度上限について考えていきたいと思います。

ISO感度の『綺麗に使える上限』を調べてみる

というわけで、いろんなカメラを使ってISO感度を上げるとどんな感じでノイズが出てくるのか実験してみます。早速今回協力してもらう4台のカメラをしましょう(*’▽’)
OLYMPUS PEN Lite E-PL6
dsc_2889
『これを首から提げると宮崎あおいになれる』と言われている、オリンパスのミラーレス。私がはじめて手にしたカメラである、2013年発売のOLYMPUS PEN Lite E-PL6です。

センサーサイズはフォーサーズで、感度上限は標準で1600・拡張で25600。今回使用する4台の中で高感度性能は最も控えめです。
Nikon D5500
dsc_2881
『これを首から提げると小栗旬になれる』と言われている、『ファミリーニコン』ことNikon D5500

2015年に発売されたAPS-Cの一眼レフで、常用感度の上限は25600が上限です。
Nikon D7000
dsc_2882
『これを首から提げるとキムタクになれる』と言われている、2010年に発売されたNikon D7000。同じくAPS-Cの一眼レフです。

昨年中古で一眼レフデビューを果たし、最近の口癖は『フルサイズいいなー』な人からお借りしました。標準感度上限で6400まで、拡張上限が25600です。
Nikon D750
DSC_0073-4
『これを首から提げるとゆるふわカメラ女子になれる』と言われている、私の愛するNikon D750。2014年に発売されたフルサイズ一眼で、標準上限が12800、拡張上限が51200

フルサイズということで、この4台の中で最も高感度性能の高いカメラです。

今回の実験方法

dsc_2833
今回は実験するシチュエーションは、夜景撮影。神戸の夜景という定番デートスポットで、わたくし黙々と実験してきましたYO。

撮影モードは絞り優先F8に固定、シャッタースピードはカメラ任せでISO感度だけを動かす形であれこれ撮り比べてみます。
ISO800
OLYMPUS PEN Lite E-PL6
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
まずは私が暗所で撮る時に最初に試すことが多いISO800からスタート。

このミラーレスは他のカメラに比べて画素数が低いので、トリミングの仕方がちょっと意地悪な気もするのですが、ノイズの気配は感じられるものの『とんでもなくザラザラ』とは感じられない印象。十分使えそうです。
D5500
dsc_2834
目立ったノイズは感じられず、私のお肌のようにツルツルです(*’▽’)
D7000
dsc_6623-2
D5500に比べると、ちょっとザラザラ感がありますが、これくらいは許容範囲でしょう。
D750
dsc_2834
フルサイズにとってはISO800なんて朝飯前ですかね。ドンドン感度を上げていきましょう(*’▽’)
ISO1600
OLYMPUS PEN Lite E-PL6
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
手持ち夜景でISO800って意外とブレるので、次は一気に上げてISO1600

E-PL6の標準感度の上限ですが、ディテール部分がかなり潰れているのがお分かりいただけるでしょうか。ISO800の時に比べて一気に『画質が悪くなった』と感じられます。

dsc_0003
ISO800では目立ったノイズが無かったD5500も、ここにきてうっすらノイズが

…とはいってもまだまだ細かい描写も健在ですし、スマホなどで見る分にはノイズ除去は不要なレベルでしょう。まだまだ実用の範囲内です。
D7000
dsc_6622-2
こちらはかなりノイズらしいノイズが出てきました。人によってはかなり気になると思います。
D750
dsc_2835
こちらはまだまだ大丈夫そう。さすがフルサイズという感じですね(*’▽’)
ISO3200
E-PL6
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ちょっと気持ち絞って夜景を撮りたい場合、ISO3200まで上げることもあるでしょう…と言いたいところですが、うーーーーんこれは厳しい。

まだ上限まで上げていないんですが、個人的にはここで完全に赤信号に変わってしまったので、E-PL6の実験はここまでにしました。
D5500
dsc_0005-2
こちらも順調にノイズが目立ってきました。とはいえエントリー機なのにものすごい健闘

多少ディテールを犠牲にしそうですが、ノイズ除去で対応はできそうかなと感じます(*’▽’)
D7000
dsc_6621-2
ISO1600の時点で限りなく赤に近い黄信号が出ていたD7000。ISO3200ではほぼ完全に赤信号ですね。
D750
dsc_2836
ISO1600ではツルツルだったD750にも、ここにきて少しノイズの気配が。目が肥えているフルサイズユーザーにとっては少し黄信号かもしれません。
ISO6400
D5500
dsc_0006
ガンガン上げて今度はISO6400。さすがのD5500も悲鳴を上げ始めています。

ノイズ除去で処理はできそうですが、かなりディテールが犠牲になったのっぺりとした一枚になりそう。スマホの小さな画面で見る分にもノイズを感じられるんじゃないかなと思います(´・ω・)
D7000
dsc_6620-2
D7000の標準感度の上限に達しました。かなりノイズの存在感があるので、D7000での実験もここで終了

D7000とD5500は5歳差(発売日がD5500の方が5年後)なんですが、同じAPS-Cの同じメーカーの一眼レフでも5年発売日が違うだけでこんなに高感度性能が違うことにびっくりしましたし、技術の進歩のすごさを感じますよね。
D750
dsc_2837
上2つのAPS-C機に比べると、さすがフルサイズとしか言いようがないD750。

とはいえ、結構ディテールは犠牲になっていますし、ここまでISO感度を上げてしまうとRAW現像とするときに綺麗に編集できる範囲も限られてくるので、できる限りここまで上げたくはないというのが本音です。
ISO12800
D5500
dsc_0007-2
D5500の標準感度の上限

見ての通りザラザラなんですが、エントリー一眼レフということを考えるとものすごく健闘したと思います。すごいよD5500。
D750
dsc_2838
(※突然ポートタワーのライティングが変わったのは気にしないでください)

さすがのD750たんもここまでくると流石にノイズが目立ってきました。といっても12800ですからね、1280じゃないからね。そう考えるとノイズが少なすぎますし、フルサイズは伊達じゃないなと感じます。
ISO25600-51200
D5500 × ISO25600
dsc_0008-2
D5500がノイズ耐性が思ったよりも優秀だったので、ちょっと欲張って拡張上限であるISO25600まで上げてみました。

D5500を手にして1年以上経つんですが、こんな高感度初めて使いました。ノイズ云々はともかく、ここまで上げれることに拍手を送りたいですね(*’▽’)
D750 × ISO51200
dsc_2842
こちらも未知の世界で一度使ってみたかった、D750の拡張での上限ISO51200

F8で夜景を1/160秒で撮れる時代、ヤバすぎる…。

ISO感度の使える上限は?

Photograph
同じ写真ばかりでちょっと疲れましたね。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます(*’▽’)

さて、私の個人的な考えとしては、綺麗な写真を撮るために使えるISO感度の基準となるノイズには大きく分けて次の2つがあると思うんです。
  • 除去の必要がないノイズ
  • 除去すれば綺麗な写真になるノイズ
前者は、ノイズは出ているけれど気になるほどではない・処理するほどではない、スマホなどで見る分にはノイズが出ているかぱっと見分からない程度のISO感度のこと。

後者は、撮ったままだとノイズ感があるけれど、現像ソフトなどでノイズ除去をかければ綺麗になるし、ディテールもあまり失われない程度のISO感度のことです。

最近はカメラの内蔵Wi-Fiを使って手軽にスマホで写真管理ができますし、RAW現像せずにスマホアプリ等で編集するという方も多いはず。

そうなるとノイズ除去はしないことがほとんどだと思うので、ノイズ除去の必要がないくらいのISO感度で撮ってあげることが重要になりますよね。


ここまで見てきたように、同じ感度でもノイズの発生具合はカメラによって全く違いますし、全部ひっくるめて結論付けるのは正直ちょっと乱暴です。

が、ひとまず私なりに結論付けてみるならば、ノイズ除去をしない場合綺麗に撮るための上限はISO1600

ノイズ除去をすることを前提、かつ繊細な描写にもこだわりたいのであれば、フルサイズであってもISO3200が上限だと感じました。
ノイズ除去って実際どれくらい使えるの?
dsc_0008-2-3
さっきからノイズ除去という単語が何度も出てきていますが、使ったことがない方にとってはノイズ除去が実際どれくらい使えるのかということは気になると思います。

というわけで、絶賛ノイズ発生中の上の1枚をLightroomという現像ソフトで実際に処理してみましょう。

真ん中の白いバーを左右に動かして見比べてみてください。左が絶賛ノイズ発生中の写真右がノイズ除去を行った写真です。

スマホなどの小さな画面だと少し見づらいかもしれないんですが、特に空のあたりのノイズが綺麗になくなっているのがお分かりいただけるでしょうか。

ただ、先ほどから『ノイズ除去するとディテールが潰れる』と述べてきた通り、こうやって見比べてみるとノイズ除去した方はかなりのっぺりしています。

なお、上の比較写真では分かりやすいように左がISO100で最初からノイズがほとんどないもの、そして右がノイズ除去でノイズを除去した写真を比べてみました。

ノイズ除去はすごく便利なんですが、考えて使わないとせっかくの高画質な写真が台無しになってしまう。私が『ノイズ除去をするのであってもISO3200以上にはしたくない』という結論を出したのはこれが理由だったんですね。
自分のカメラで試してみよう!

今回あれこれ試してたり考えたりしましたが、ノイズの出方はカメラによって異なりますし、『これくらいなら気にならない』といったようなノイズの感じ方も個人差があります

また、撮るシチュエーションによってもノイズが目立つ場面・いつもより高感度に設定しているのにノイズが目立たない場面なんかもあったりします。

自分が『綺麗!』と思える写真を撮るために、一度自分のカメラでいろんな感度で撮ってみて、どれくらいまでならノイズが気にならないかを試してみるのがおすすめ。

『カメラのISO上限』とはまた別の『自分の中でのISO上限・許容範囲』が分かると、設定を決めたり写真を撮るのがグッと楽になりますし、もっともっといい写真が撮れるようになるはずですよ(*’▽’)
おわりに
一部分かりにくい部分もあったり、画素数等無視して適当にトリミングしたりと色々ツッコミどころもあったと思うのですが、女子大生ブランドに免じて今回は大目に見てください_(:3 」∠)_

いつもどこでも三脚が使えるわけではありませんし、ISO感度はそんな時に私たちを助けてくれる欠かせない存在。メリットもデメリットもしっかり知った上で、上手に使いましょうね(*’▽’)

最後まで読んでいただきありがとうございました!