前回→【私のイタリア旅行記③】見どころ満載のローマはまさに『永遠の都』だった!
早いものでもうローマ滞在3日目、ついにイタリア滞在最終日となりました。
この日は朝からバチカン市国へ、昼からはコロッセオとフォロ・ロマーノの内部を見学します(*’▽’)それでは早速いってみよー!
いよいよ旅行最終日!バチカン市国と古代ローマ遺跡を満喫!
6日目:世界一小さな国の、世界一の教会へ
この日は朝6時起床、地下鉄でバチカン市国に向かいます。
国全体が世界文化遺産に登録されており、カトリックの総本山であるサン・ピエトロ大聖堂と美の宝庫バチカン博物館を擁する世界最小の国家です。
8時開館のサン・ピエトロ大聖堂に開館と同時に!
世界中から観光客や参拝客が絶えないバチカン市国は、平日休日問わず大混雑の場所。いろんな方の旅行記を拝見していると入場までに1,2時間待ちなんてことはザラのようだったので、開館時間である8時に合わせて到着した私たち。
それでも世はバカンスシーズン。朝イチでも並ばないか不安だったんですが…
8:00に開館して8:00:51に入場。大聖堂が開いて51秒で入場という速さは、間違いなく日本人最速記録でしょう(※私調べ)
大聖堂に上るためのチケットには『エレベーター+階段』と『階段のみ』があり、後者の方が安いんですが、ゆとりらしくエレベーター付きを迷わず選択。
確かにエレベーター付きなんですが、実際半分以上は階段。それもめっちゃ狭いしめっちゃ急だし、とにかく長い。かなり体力が必要です。
場所によっては足が半分乗るくらいの段差しかなかったり、人が1人ギリギリ通れるくらいの幅だったり。パリの凱旋門もこんな感じだったので覚悟はしていたものの、朝8時過ぎの寝ぼけたカラダにはかなり堪えます。
ゼェゼェ言いながらようやくたどり着いたてっぺん!これが!バチカン市国だ!
階段のつらさを忘れさせてくれる絶景が広がっていました。
上から見るサン・ピエトロ広場。テレビや本でよく見る風景を今自分の目で見ているということに感動を隠し切れません。
お天気にも恵まれ、バチカンやローマの街を一望できる最高の眺めにうっとり。頑張って階段を上ってきた甲斐がありました!
カトリックの総本山サン・ピエトロ大聖堂へ!
展望台のエレベーターを降り、いよいよはサン・ピエトロ大聖堂の中へ。
カトリックに詳しくない私であっても、この場所がどれだけ偉大なのかが分かるほどに神聖で荘厳な雰囲気に包まれている空間。
壁を見ても、柱を見ても、天井を見てもその装飾はまさに豪華絢爛。
ただひたすらにギラギラしているわけではなくて、そこに施された彫刻や絵によって繊細な華やかさを感じられます。
どこを見ても美しく迫力があり、ただただ『すごい…すごい…』としか言えなくなる私。圧倒されるとはこういうことを言うんですね…。
キリスト教の歴史を今に伝える世界一小さな国の、世界一の教会。聖堂を出た後もしばらく余韻は消えませんでした。
バチカン博物館は諦める(*’▽’)
バチカン市国の王道コースはバチカン博物館→大聖堂→クーポラ(展望台)で、私たちのコースと真逆。
その中で最も並ぶのがバチカン博物館で、予約料を払えば60日前から時間指定予約ができ、それを使えば並ばず入場できるんですが、予約をしなかった私たち。
というのも、どれだけ見る場所を絞っても3時間はかかることと一部撮影が禁止されているところがあること、芸術の知識が乏しすぎて昨年ルーブル美術館を回った時にモナリザ以外記憶に残らなかったことが引っ掛かったんですね。
バチカン博物館の近くまで行ってみると、チケット購入まで推定2,3時間は待ちそうな行列が(;・∀・)
最終日を行列待ちで終えるのもイヤですし、これは行かなくていいということだろうと受け止め、潔く諦めてパニーニを食べながら次の目的地に移動します。
ローマの象徴・コロッセオの内部へ!
前日、昼ごはんと天秤にかけられた結果あっさり敗北してしまったコロッセオへ。
昨日は入場に1時間かかりそうな勢いで並んでいたんですが、この日はあら不思議。全然並んでない。あっという間に手荷物検査を終え、いざ!コロッセオの中へ!
約2000年前に作られたコロッセオ。約5万人の収容が可能だったほか、入退場時に混乱が起きないように席番号も割り振られていたのだとか。
手前に見えているのはコロッセオの地下構造。当時は勿論地下なので観客席から見えなかったのですが、今ではこのようにむき出しになっています。
『コロッセオが倒れる時はローマが倒れる』とも謳われ、2000年前から今日にわたってずっとローマのシンボルであり続けています。
2000年前にこんな建物が作られていたことに改めて驚くとともに、人類の歴史についても考えさせられる場所でした。
古代ローマへタイムスリップ!フォロ・ロマーノを歩く
次はコロッセオのお隣のフォロ・ロマーノへ。ここも昨日はすごい行列だったのに、この日はすぐに入れました。
フォロ・ロマーノは古代ローマの政治・経済・宗教の中心地だった場所。
一歩足を踏み入れると周りすべてが遺跡に囲まれ、まるでタイムスリップしたかのような感覚になります。
どこを切り取っても映画のワンシーンのような風景が。ついつい16:9にトリミングしたくなります。
高台にも上ってみます。右上にコロッセオが見えるのが分かりますかね。
この写真からだと広さがイマイチ伝わらないかもしれないんですが、かなり広い。ここまでのものがガッツリ遺っていること自体がすごすぎます。
ローマといえばコロッセオという印象が強かったのですが、実際に来てみるとこの場所が一番『ローマ』を感じられたように思います。
とにかく楽しくて夢中で歩き回っていたのですが、足場があまりよくないので、気付いたらヘトヘトに。旅行最終日とあってさすがに疲労も溜まってきているので、一度ホテルに戻り休息を取ることに。
イタリア最後の夜は、夜ご飯を2回食べる!まずは1回目!
いよいよイタリアで過ごす最後の夜。
海外旅行終盤になると、旅先の食事に飽きて日本食が恋しくなってもおかしくないんですが、イタリアの食事がどれもハズレがなくて、むしろイタリアごはんと別れるのが悲しくなってきた私たち。
そこで行き着いた結論が、今日は晩ご飯を2回食べよう。あ、今アナタ『ちょっと何言ってるかわからない』って顔しましたね?
つまり早い時間(17時)に一回目の夜ご飯を食べて、小腹が空いた23時くらいに二回目の夜ご飯を食べるという作戦。ダイエットは帰国後から。
というわけで、一回目はホテル近くのレストランでボンゴレを。
店主が日本に15回行ったことがあるそうで、本人曰く『自分はスーパーマリオに似ている』とのこと。同行者が店の前の写真を撮ろうとしたら、『I’m a SUPER MARIO!』と写りこんでくるお茶目なおじさんとの愉快な夕食でした。
スペイン広場でイタリア最後のお買い物!
20時の日没まで時間があったので、スペイン広場にお別れの挨拶を。すっかりイタリアに慣れたのか、そこら辺の道を馬が走っていても驚かなくなりました。
ぶらぶらとショッピングも楽しみ、これで悔いなし・時間もいい感じということで、夜のバチカン市国に向かいます。
…と、ここでハプニングが。
近くから地下鉄に乗ってバチカンの最寄りまで行こうと思っていたのに、駅が工事中で立ち入り禁止。臨時の入り口もない完全封鎖で、まさかの地下鉄に乗れない。
いかにもローマらしいハプニングなのですが、隣の駅まで歩いて電車に乗るよりも直接バチカンまで歩いた方が早いということで、ジェラート片手にのんびり歩くことに。
ちなみに上のジェラートはモヒート味。店構えが可愛くて適当に入ったんですが、店員のお兄さんの笑顔がとっても印象的でした。
そんなこんなで夜のバチカンに到着。
昼とはまた違った表情で、照らされる石畳が大聖堂の美しさを引き立てます。
夜のバチカンは昼よりもかなり静かで、この場所の重厚感がより強調されて美しかったです。
水面に映るサンタンジェロ城を撮る!
次に向かったのはサン・ピエトロ広場から歩いてすぐのところにあるサンタンジェロ城。ここには五賢帝の一人であるハドリアヌス帝が眠っています。
正面から見るだけでも十分存在感があって美しいのですが、サンタンジェロ城にはある撮影スポットがあります。
それがこの水面への綺麗なリフレクション。こういう夜景、大好物です。
ストリートミュージシャンが幻想的な音楽を奏でてくれるのを聞きながら川沿いを散歩できる素敵スポットでした。
イタリア旅行の最後の最後は、ローマで一番のカルボナーラで!
時間は夜10時。もう撮り残したものは何もない私たちは二度目の夜ご飯に向かいます。
今回のイタリア旅では8月のバカンスシーズンとあって休業しているレストランも少なくなく、気になっていたお店の前まで行ったら休業中だった、ということが数回ありました(´・ω・`)
最後に狙っていたお店もバカンス休業中だったらどうしよう…と不安を抱きながら向かってみると、開いてました!Roscioli(ロショーリ)というお店です。
高級食材店の中にあるレストランということで、壁にはワインがずらり後ろにはパスタがずらりショーケースにはチーズがずらりと並べられています。
このお店の看板メニューは『ローマで一番』と評されたカルボナーラ。
カルボナーラはローマ発祥の食べ物ですし、その中の一番ともいわれるお店。イタリア最後の夜にふさわしいですよね。
というわけで、これがロショーリのカルボナーラ。
太めのスパゲトーニはかなり芯の食感を残した、パスタそのものの味を感じられ、かなりボリューミー。
ローマの羊産チーズと豚のほほ肉の塩漬けであるグアランチャーレを使ったソースはまさに絶品。このお肉がもうカリッジュワッで美味過ぎる。
パスタのゆで具合から食材まで、日本では絶対に食べられない絶品カルボナーラ。店の雰囲気も落ち着いていて、最高の旅行の締めくくりとなりました。このレストランをこの日に取っておいてよかった。
名残惜しい気持ちと、迫る地下鉄の終電。最後は一眼ではなく肉眼でローマの街をしっかり焼き付けて、夜のイタリアに別れを告げました。
【旅行記総まとめ】イタリア旅行なんでもランキング!
見るものすべてが新鮮で、感動しっぱなしだった6泊8日の旅。私の拙い文章と写真から少しでもこの旅行の雰囲気やイタリアの素晴らしさが伝わっていれば嬉しいです(*’▽’)
さて、最後はこの旅行全体において楽しかったことや驚いたこと、アクシデントまでランキング形式で振り返ってイタリア旅行記を締めたいと思います。
なんで撮ったのかよくわからない写真ランキング
第3位:アートと言えなくもないかもしれない落書き
旅行記③で地下鉄の落書きがヤバいと書いたんですが、ローマ中心部から外れると町のあらゆるところに落書きされている地域も。ただそのクオリティがヤバいんです。
アートと言おうと思えば言えるかもしれないくらい凝ったものばかりで、思わずカメラを向けてしまっていました。
第2位:ベネチアの雷
旅行記①の衝撃的なラストを飾ってくれた雷。
おそらく半ばヤケクソとはいえ真剣にベネチアで雷を撮ったことのある日本人はそうそういないのではないでしょうか。そう考えるとこの写真も価値があるように思えてきます。もしいらっしゃったら連絡ください。
第1位:コロッセオは俺がつぶした
コロッセオの前を通った時に、同行者がこんなことを言い出しました。
「俺『手乗りコロッセオ』して写真撮るのが夢だったんだよね。」
…おっとそこのアナタ。なんのことか分からないって顔してますね?どうやら遠近法を使って手のひらにコロッセオを乗せているかのような写真が撮りたかったようなのです。
ただ場所的に『手乗り』はかなり厳しい。でもいくらしょうもないものでも彼の夢を簡単に諦めさせるわけにもいかないので、小さな脳みそをフル回転させる私。そして…
なんということでしょう。『コロッセオは俺がつぶした』風写真です。
『もうちょっと右!あー行き過ぎ!』とあーだこーだ言いながら撮る姿、純粋そうな目をした子供たちから不審な目で見られていたのは内緒です。
旅行中に起きたアクシデントランキング
第3位:6ユーロまでのコインしか受け付けない券売機
ついさっきのカルボナーラを食べた後の話。お腹いっぱい幸せ気分でのんびりと近くの駅まで歩いて行って、フリー切符の期限が過ぎていたので券売機で買おうとしたら『6ユーロまでのコインを入れてください』との表記が。
この時コインがなく、5ユーロ札を入れてみるもあっさり戻ってくる始末。駅は開いているけれど駅員が既に帰ってしまっていた上に、コロッセオ付近はお札を崩すための売店がない。結局地下鉄には乗れずタクシーで帰ることに。最後の最後でトホホな気分を味わいました。
第2位:イタリアで地震が発生
アクシデントという軽い言葉で表現するのはどうかと思うんですが、私たちがローマに移動してきたその日にイタリアで大地震がありました。
震源地から約100km離れたローマも震度3,4くらい揺れたみたいですが、地震発生が夜中の3時。爆睡していて全く気付かず、朝起きて友達からのLINEで気付きました。すごく心配してくれている友人に『寝てたから地震全く気付かなかった』と返すときの罪悪感といったらもう。
幸い旅行には何も影響がなかったのですが、地下鉄に乗っていると目に入る電光掲示板のニュースで震源地の様子を見ると他人事とは思えず。一日も早い復興を心から祈っています。
第1位:帰りの飛行機が飛ばない
【悲報】帰りの飛行機が故障、飛ばない。
— megu (@photo_c_mei) 2016年8月26日
ローマから経由地フランクフルトまではスムーズに飛んだんですが、フランクフルトから関空までの飛行機が搭乗完了して1時間経っても飛ばない。
飛行機に乗ってすぐ寝てしまっていたみたいで、ハッと目が覚めると時計は1時間ちょっと進んでて、窓の外に見えるのは空港。あれ?と思ってたらこんなアナウンスが。
『この飛行機は機材の故障のためフライトが延期となりました。一度飛行機から降りてください。』
・・・うっそーーーーん(;・∀・)
帰国日はローマ→フランクフルト便が朝6:50出発だったので、この日は朝3時起き。
体も頭もヘトヘトで、飛び立ってから故障しなくてよかったというポジティブシンキングに至れずただただ絶望する私たち。
ここからさらに2時間ちょっとフランクフルトで待つことになったんですが、お詫びのフードチケットを貰ったらあっさり機嫌が直る単純仕様の私。
整備士さんの頑張りのおかげで無事に3時間遅れでフランクフルトを出発。何事もなく帰国したんですが、最後の最後でさすがに参ったアクシデントでした。
イタリアで感動したことランキング
第3位:店員さんの笑顔がマジで素敵
旅行記①の最後にもちょこっと書いたのですが、レストランは勿論、ふらっと入ったパン屋さんやジェラート屋さん、さらには何気ない売店でもイタリアの店員さんは笑顔が素敵な人が本当に多かったです。
高級デパートの食料品レジであっても商品を投げるように会計してくる威圧感だったフランスからのギャップがすごい。おかげで気になったお店に気軽に入れましたし、おかげでいっぱい食べて帰ってきました(*’▽’)
第2位:地下鉄が時間通りに来る
働かない国民性で知られるイタリア。鉄道が遅れるのは日常茶飯事だと聞いていたので、どれくら遅れるものなのかなと期待していたら、全然遅れないし途切れることなくすぐ来る地下鉄。
ここ最近で遅延も随分と解消されたようで、一度原因分からずなかなか発車しない電車に当たりましたがほぼほぼ時間通りでしたし、『電車を待つ』ということがあまりなかったのは驚きました。
第1位:持ってる一眼レフがみんなNikon
これが書きたいからこのランキング作ったなんて言えない。
イタリアを訪れている観光客のほとんどがスマホ以外のカメラを持っていたんですが、一眼レフのNikon率が異常でビックリしました。そういえばベネチアのレストランのおじさんもNikonユーザーでしたね、それもD4。
別に私がNikonユーザーだからNikonしか目に入らないと言うわけではなく、一眼レフだなと思ったらほとんどがNikonで、だからなんだよって言われそうですが嬉しかったです。ニコンユーザー、ミンナトモダチ(*’▽’)
おわりに
水の都・ベネチアそして永遠の都・ローマは、私の想像以上に素晴らしい街でしたし、最高の6泊8日でした。やっぱり知らない場所に行くってすごく楽しいものです。
長々とした旅行記でしたが、最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました!まだ読んでないものがあるというそこのアナタ、是非是非覗いてイタリアの魅力を少しでも感じてもらえると嬉しいです(*’▽’)
また来るよイタリア!ありがとうイタリア!