いやはや、大変ご無沙汰しております。1年ぶりですってよ、流石に忘れられているのではなかろうか…どうもmeguです。
さて、昨年4月にNikon D750に別れを告げ、SONY α7Ⅲに乗り換えた私。それから約1年半経ち、なんとこの度Nikonにカムバしました。
ずっと愛着があったNikonというブランド・D750というカメラを手放すという一大決心をした上でSONYに移行したのに、またなんでNikonに戻ってきたのか。今回はそんなお話です。
NikonからSONYに行ってまたNikonに戻ってきた話
結論から言うと、「Nikonのファインダーへの未練が捨てられなかったから」です。先に言っておきたいのですが、SONYのカメラに何か難点を感じていたとかそういう話ではなく、完全に好みと相性の問題です。
そもそもなぜSONYに移行したのか
- 重さ的にレフ機を使い続けることに限界を感じていた
- NikonのZはレンズが大きくて重いのが気になっていた
- 夫氏がSONYユーザーでレンズ資産があった
の3つ。中でも2が一番の理由でした。
当時の記事でも書いていたのですが、ボディが軽くなってもレンズが重いと総重量が軽くならなかったり、ボディとレンズの重さの差から、首から下げた時に前重心になってしまい、首・肩の負担が大きくなる可能性があります。
でも、写真のクオリティ&撮りやすさはレンズで決まると言っても過言ではないし、レンズにはこだわりたい。もうちょっと具体的に言うと、重さ的にF2.8は難しいかもしれないけど、それに準ずるようなそこそこ明るくて写りが良いズームがほしいと思っていました。そこで候補に上がったのが、
- NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
- SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN(Eマウント用)
で、D750時代にF2.8通しの便利さにとにかく慣れてしまっていた私は「なんだかんだF2.8の方がいいな」と思い、SONY移行を決めました。
Zにするかギリッギリまで悩んでいた
スルッとSONYに行ったような雰囲気を出していたのですが、実際は本当にポチるギリッギリまで悩んでいて。その理由は2つあって、ひとつはNikonというメーカーへの愛着。もうひとつはファインダーでした。
以前からZは「Nikonのレフ機ユーザーがギャップを感じずに移行できて、その上でミラーレスの恩恵を得られること」を大切にしたカメラという印象を個人的に抱いていて。D750時代から好きだった深いグリップと、大きくてちゃんと”押してる感”があるボタンがそのままなのもポイントが高かったのですが、中でも私が一番感動したのがEVFでした。
かつてα7Ⅱをサブ機として購入した際も、EVFに慣れることができず使わなくなってしまったことがあるくらい、昔から「EVFはチラつく・チカチカする」と苦手意識が強いのですが、ZのEVFは違和感なく受け入れられて。光学ファインダーと大差ない自然な見え方で私の中でのEVFへのイメージが180度変わったといっても過言ではないかもしれません。
一方、SONYのEVFには若干のチカチカ感を抱いていたこともあり、ファインダーの好みは当時から完全にZだったわけです。
ただ、とにかく重いのを卒業したいという気持ちが強かった当時の私にとって、いくらファインダーが好みとはいっても615g(Z6Ⅱ)という重さは無視できず。従来の操作性等を確保した上で可能な範囲での小型軽量化だからなのか、びっくりするほどは軽くありません。
一方、対抗馬α7Ⅲは565g。重さが買い替えの一番の理由である以上「たかが50g」と捉えることはできず、軽さ・レンズ・ファインダーの好みを総合的に考えた末、ファインダーは自分が”慣れる”ことで解決できると考え、SONYへの移行を決意しました。
蓋を開けたら私にとっては「軽さ≦ファインダー」だった
そんなこんなで移行したわけですが、ブログやSNSの更新頻度を見ていただければ分かるように撮影機会が増えることはありませんでした。
単に忙しかったとかコロナとか色々あったのは確かですが、たまに持ち出しても「やっぱりファインダーが合わないなぁ…」という気持ちになってしまって。以前のような「カメラで撮る楽しさ」を感じることはできていませんでした。
今のご時世ファインダー使わない派の方も少なくないと思うので、ここまで読んで「そんなに?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。ただ、個人的にはファインダーを覗きたいタイプなのです。
構図を決める時に被写体の取捨選択がしやすいというのもありますが、ファインダーを覗いたときの、自分が撮りたいと思うもの=素敵だと思うものだけが視界に入る感じが好きで。
そもそも写真が好きなのも、日々色々なことに追われて生きている中で、写真を撮るという行為だけに集中できる「非日常感」が好きみたいなとこありますしね。
「写真を楽しみ続けるためにはまずカメラを持ち出さなければならない、だから軽さ>ファインダー」で選んだものの、実際に蓋を開けてみたら「写真を楽しみ続けるためには軽さの他にファインダーを覗く楽しみも大切にすべきだった、だから軽さ≦ファインダー」だったことが明らかになった。これがNikonへの出戻りを決めた理由です。
今回お迎えしたのはこの3つ!
というわけで、晴れてNikonにカムバした私。新しい相棒に選んだのはZ6Ⅱです。選んだ理由は別記事にまとめる必要もないくらいシンプルでして、
- Z6/Z7は発売が4年前だし、今買うならⅡかな
- Z7Ⅱほど高画素である必要はない
- Z5も魅力的だったけどモニターは明るいに越したことがないからZ6Ⅱかな
とこんな感じです。簡単3ステップ。
その上で、今後撮りたいもの的に明るいズームレンズである必要はもうなさそうなので、キットレンズで中古市場が潤沢で評判も悪くないNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sを標準レンズに。
加えて、SONY時代から「コンパクトな単焦点がほしい」とずっと思っていたので、私がSONYに浮気した直後に発売されて何とも言えない気持ちになったNIKKOR Z 40mm f/2も一緒にお迎えしました。
おわりに:もう一度イチから写真を始める気持ちで
写真とは長らく距離を置いていて、しばらく無趣味も同然みたいな状態で過ごしていたのですが、ここ数ヶ月やっぱり写真を趣味にした人生を過ごしたいなと思う場面が増えたんですよね。
これまでとは作風を変えたいなと思っていたり、ここ最近の構図・レタッチ等の流行りやスタンダードのキャッチアップが必要だったり、LightroomやPhotoshopの新しい機能もチェックしなきゃだったり。今回のNikonカムバは、私のカメラライフにとって「イチからのスタート」みたいなものと思っています。
私を写真の世界に手招いたのはOLYMPUS、写真の沼に突き落としたのはNikonでした。そう考えると、再スタートを切って再び沼に足を踏み入れるならNikonに立ち返るのもアリかななんて思った部分もあったりします。
今後もゆるゆるっと写真を楽しんでいきたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました!