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RAW現像用MacBook、ProかAirか悩んでProにした話【M1チップ】

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今のMacBook Proを買って早4年。先日突然内蔵カメラが認識されなくなったことをきっかけに、買い換えを決めました。

4年前は『RAW現像するならPro一択』って感じだったと思うのですが、2020年に発売されたM1チップ搭載はMacBookはProとAirの性能差がかなり少なくて。

どちらを買うかかなり悩んだので、購入を決めるまでの一部始終をまとめたいと思います。なお中の人はPCに強い人ではないので、初心者向けの内容です(*’▽’)

目次

M1 MacBook、ProかAirか悩んだ末に私が買ったのはどっち?

現在の環境

  • 現在のPCはMacBook Pro2016 メモリ8GB
  • 使用カメラはNikon D750
  • 現像ソフトはLightroom ClassicとNik Collection
  • Photoshopはあまり使わない
  • たまに動画編集もする

高画素機を使うのか・どのソフトを使うのかなどによって必要になるスペックが変わります。私の場合はそこまでゴリゴリしていない、最もベーシックなRAW現像スタイルだと思います。

AirとProを比較してみる

メモリ16GBにカスタマイズした時の比較表。

前回8GBのMacBook Proを使っていたのですが、足りなくなったので今回は16GB一択に。『メモリ増やすと高いし、そんなゴリゴリ現像しないしなあ…』と思っているそこのアナタ、悪いことは言わないので16GBにしておきましょう。私のしかばねを超えていってください。

ストレージに関しては、私は基本外付けHDD/SSDで管理するので256GBで大丈夫なタイプ。写真をPC内で保管したい方は最低512GBは必要だと思います。

メモリやストレージについては、1台目の反省を活かすべくしっかり見直したので、悩まれている方がいらっしゃいましたら下の記事も覗いてみてください。

話を戻して、もう一度表を見てみましょう。違いをリストアップしているのであれですが、公式の比較ツールで見るとどこが違うのか見つけるのが難しいくらいに性能差がありません。

Lightroomを扱うにあたって影響があるかもしれない違いはGPUとファンの有無。このあたりを中心に詳しく見ていくことにしましょう。

そもそもM1チップは何がすごいのか

画像引用元:Apple M1チップ – Apple(日本)

『M1チップはすごい』とは聞いていましたが、PCに疎いこともあり、何がすごいのかは正直よく分かっていませんでした。細かい構造まで理解する必要はないと思いますが、せっかくなのでイメージだけでも特徴を掴んでおきたいところです。

  • 全てのテクノロジを1枚のチップに集約
  • ユニファイドメモリである
  • 統合型グラフィクスである
  • 電力効率がよく、バッテリー持ちが良い

今までのMacはプロセッサやメモリなどをそれぞれ別のチップに搭載してたけど、それをひとまとめにしたことで処理効率がアップ。

加えて、1つのメモリを共有できるようになったことで、CPUとGPUの間などでデータの受け渡しが不要になり高速化。GPUをCPUと一緒に動かすことで消費電力を少なく、その中でパフォーマンスを追求。

徹底的に効率化したことで余計な電力を使わなくなり、バッテリー持ちが向上した…というイメージでよさそうです。

GPU1コアの違いがLightroomに与える影響は?

画像引用元:Apple M1チップ – Apple(日本)

GPUとは、ざっくり言うと画像・映像処理を司る頭脳のこと。PCゲームや高画質動画を扱う上ではかなり重要なポイントです。

Proは8コアGPU・Airは7コアと8コアの2種類があります。違いは単純に計算で求められ、数字上は8コアの方が12.5%グラフィック性能が高いと言えます。※(1-7÷8)×100=12.5%

この12.5%の差がLightroomでのRAW現像にどれだけの影響を与えるのかが私にとってのカギとなるのですが、2021年現在ではLightroomにおけるGPUの使用は割と限定的です。

Lightroomでは現像モジュールにおいて、露出やホワイトバランスの変更を写真に反映する際の処理で補助的にGPUを使う事ができます。カクカクする時の応急処置としての位置付け。

『Lightroomを扱うならGPUよりもメモリやSSDにお金をかけた方が幸せになれる』というのが通説なのでかなり悩ましかったのですが、ユーザーに話を伺ったり自分で考えたりして8コアにするという結論に至りました。

上のGPU援護が使えるようになったのが2019年8月。これまでの4年で色んなアップデートがあったことを踏まえると、今後LightroomにおいてGPUの重要性が高まっていく可能性もあるかもしれないと考えたのがひとつ。

また、7コアは8コアの製造過程で生まれた廉価版なのでは?という意見もあって。写真を扱わないのであればそれでも全く問題ないのですが、たまに動画も扱うので長い目で見ると8コアにしておく方がよさそうだなと結論付けました。

AirのGPU8コアはストレージが512GBスタートなので、256GBのAirは検討対象から外します

ファンの有無がLightroomに与える影響は?

Proはファン有り・Airはファン無し仕様なのも大きな違いのひとつ。ファンがないことのメリットは静かなことで、デメリットは高負荷がかかった時の冷却手段がパフォーマンスを落とすことになる点です。

最初これを見た時『Lightroomはファンレスで大丈夫なのだろうか』と思ったのですが、具体的なレビューを色々調べていくと、筐体がアルミであることやM1チップによる電力効率の向上により『4K動画を2時間くらい書き出しし続けるとほんのりあったかいくらい』とのこと。

Lightroomにおいてファンが回る可能性がある場面といえば写真の書き出しですが、高画素機の写真を100枚単位で書き出ししても『2時間の4K動画の書き出し』に匹敵するか微妙なくらいだと思います。ということは、私の現像スタイルならファンの有無は気にしなくていいと言えますね。

細かいところも比較していく

そんなこんなで、候補はストレージ512GBのMacBook Airストレージ256GBのMacBook Proの2つになりました。いずれもGPUは8コア・メモリは16GBです。

『GPUおよびファンの有無だけ比較すれば決まるはず』と思っていたのですが、まさかの展開。こうなったら細かい仕様の違いで決めるしかないですね。

Touch Barの有無

賛否両論あるTouch Bar。これが必要なければAir一択だと思うのですが、私は結構活用しているタイプでして。Pockというアプリで上のように使用中のアプリアイコンとSpotifyの曲名を表示しています。

チャット受信時にパッと確認するのに便利。加えて、一度スマホを触り出すと集中力が切れるので基本スマホを手元に置かない主義の私にとって、曲名の確認がここでできるのは地味に有難いんですよね。

『Touch BarがあるからPro』とまではありませんが、私にとってはあったらあったで嬉しい機能だったりします。

輝度と重量

Airと比べてProは100ニト明るいのですが、最大輝度にして作業することは滅多にないのでここも問題なし。

外寸はAirが若干薄く、縦横のサイズ感は両方同じ。重さはProが1.4kg・Airが1.29kgと数字で見るとあまり変わらないように見えるのですが、実機を持ち上げるとAirの方が明らかに軽かったです。

ただ、昨年末iPad Airを購入したので持ち歩きにはそっちを使いそう。私の場合はこの点も決め手にはなりません。困った…。

カラーバリエーション

画像引用元:13インチMacBook Air – ゴールド – Apple(日本)

Proはスペースグレー・シルバーの2色、Airはこれにゴールドが加わった3色展開。

まだ『現像ならPro一択なのだろう』と思っていた時期からゴールド素敵だなあと思っていまして。これは決め手になり得るかもしれません。

悩みに悩んで買ったのは…!

前回のPC選びは『とりあえずProで!』と生ビールを注文するかのノリで決めてしまったのですが、今回は私にしてはよく考えて選びました。もったいぶってもしょうがないので、結果を発表しましょう。

・・・勿体ぶるなって?

カラーバリエーションのくだりだと完全にAirのゴールドにしそうな雰囲気だったと思うのですが、選ばれたのはMacBook Proでした。

一番の理由は、ゴールドの色味が実機を見たらちょっとイメージと違ったから。

ブロンズっぽいイメージをしていたのですが、実機を見たらかなりピンク寄りでした。iPadの時も思いましたが、Apple製品はやっぱり実機を見て色選びすべきですね。

それでもやっぱり今までと全く違う色は魅力的なので注文ギリギリまで悩んでいたのですが、8コアGPUモデルAirの512GBは少しオーバースペック気味なのも引っかかって。

上の図のように、私はLightroomで使うRAWファイルは外付けSSDに置いているので、内蔵ストレージに写真を置く予定がありません

ストレージは『大は小を兼ねる』ものだと思いますが、4年使っても256GBのうち100GB以上余っているので、ここは予算とのバランスで判断することにしました。

ゴールドの色味が少しイメージと違った、ストレージが必要より大きすぎるAir。ストレージは必要十分ライン・なんだかんだ愛用していたTouch BarがあるPro。

これが差額2,3万あったらAirにしていたのですが1万弱しか変わらなかったのと、次のモデルでTouch Bar廃止される説も濃厚なのでProにしました。にしても、性能差ではなく細かい仕様と予算との兼ね合いで決まったのは驚きです。

【まとめ】LightroomでのRAW現像ならProとAirはどちらでもいい

ここまでじっくり比較検討してきましたが、LightroomでRAW現像するにあたってはProとAirどちらでも大丈夫ですね。こんなに差がないとは思いませんでした。

メモリ16GB・GPU8コアにおけるお値段が『256GBのPro≒512GBのAir』なので、Touch Barに愛着がなければAirを選ぶのがいいかなと思いました。

おわりに

いやー、ピカピカのPCってやっぱテンション上がりますね。ずっとスペースグレーを使ってきたのでシルバーがすごく明るく感じられます。

なお、価格参考として最後に商品概要を挿入していますが、16GBモデルはApple公式ストアからカスタマイズして購入する必要があります。16GBへのアップグレードは表示価格プラス2万円です。

快適なマシンを手に入れたので、これからもっともっとレタッチ頑張るぞい(*’▽’)

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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