雨や水濡れはカメラの天敵。でもそれらがあるからこそ撮れる写真もある。悪天候をも味方にして写真が撮りたいというワガママな私たちの願いを叶えてくれるのがレインカバーです。
というわけで、今回は私が愛用しているNikon純正『レインカバーハンディータイプⅡ』を紹介してみたいと思います(*’▽’)
ちなみに現在この後継となる『ハンディ―タイプ3』が発売されていますが、デザインが一部変わったのみで機能性は2とほとんど同じですので、3の購入を検討されている方にも参考にしていただけるかと思います。
Nikonの純正レインカバー『ハンディータイプⅡ』
私がレインカバーを使って撮りたいもの
雨の日の紫陽花、水しぶきが舞う滝や海辺など、レインカバーを使って撮りたいものは人それぞれだと思うんですが、私が撮りたいのはディズニーの夏の散水ショーです。
ディズニーに馴染みがないと『たかが遊園地の散水ショーでしょ?』と思われるかもしれませんが、すごく分かりやすい参考写真があるので見ていただくとしましょう。
こんな感じです。毎年衣服が絞れるほどの容赦ない水攻撃が繰り広げられています。
そんな場所にカメラを持って行くなと言われたらそれまでなんですが、そんなショーだからこそ撮りたくなるのがゆるふわカメラ女子のサガというもの。しっかりとしたカバーで参戦すべく選んだのが『ハンディータイプⅡ』でした。
ちなみに、2020年現在はハンディータイプⅢが発売されていますが、ロゴの色がゴールドになっただけで作りはほぼ同じです。
色んなレンズに着けてみる
まずは、私が散水ショーの撮影で最も使用頻度が高いD750とSIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSMの組み合わせに装着。
公式が『AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRⅡまでの大きさのレンズに対応』と明言しているこのレインカバー。
純正ナナニッパの長さは約20.5cm、シグマのナナニッパの長さは約19.7cmなので問題なし。むしろピッタリジャストサイズという印象です。
次は長さ13.3cmのAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDで装着。
さっきのナナニッパと比べると、レンズ鏡筒部分がちょっと余っていますが、操作性に不便を感じることは特にありません。
今度は長さ8.5cmのAF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED。かなりカバーが余ってしまい、操作に影響があります。
このたるんでる部分を伸ばそうとすると、せっかく液晶部分が透明なビニール製になっているのに液晶が布で隠れてしまいます。
今度はD5500を使って小型APS-C機に装着するとどんな感じになるか見ていきましょう。
このカバーを使用するためにはレンズフードが必須なのですが、D5500のキットレンズにはフードが付属していないため、上の写真ではSIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM(長さ8.2cm)を着けています。
さっきとは別角度から撮ってみたんですが、やっぱりブカブカですね。
D5500とキット望遠レンズ(55-300mm f/4.5-5.6)の組み合わせだと、そこまで違和感がないので、小型一眼レフでも長さ10cm以上のレンズだったら問題なさそうです。
なお、公式の注意書きによると、D5・D4は液晶モニターの位置の関係上使用に適してないようです。
このレインカバーのいいところ
あらゆる太さのレンズに対応できる!
以前は、下のような伸縮性のないゴム製の穴にレンズを通すタイプのカバーを使っていたのですが、スカスカで水が入ってきそうだったり、逆に入らなくて撮影直前にワタワタしたりと、何かと不便で。
このレインカバーの固定ベルトはマジックテープでできているので、どんな太さのレンズであってもピッタリフィットさせることができます。
ファインダー・モニターの覗き窓が便利!
このカバーの大部分は水をはじく黒い布でできているんですが、モニターとファインダーの部分は透明なビニールでできています。
この窓のおかげで、カバーを着けたままでもファインダーを覗いての撮影やモニターの確認が可能です。
ビニール製に比べて柔らかく使いやすい!
ビニール製カバーだと、どうしてもカバー同士が張り付いてしまったり、伸縮性がないためカバーを装着した状態での操作が窮屈に感じられる場面もあったり。
その点、このレインカバーは柔らかい布素材を採用しているので、カバーを着けている状態でも軽やかに操作することが可能。お手入れも簡単なので、長く使えるのもいいところです。
純正という満足感
『レインカバーなんて水からカメラ守れたらどれも同じでしょ』と言われそうなんですが、でもやっぱりほら、NikonのカメラにNikonのレインカバーってなんか良いじゃないですか。
機能性や使用感とは関係がないんですが、こういう満足感を与えてくれるのはやっぱり純正アイテムならではだと思います(*’▽’)
このカバーの気になるところ
サイズ感
公式の商品紹介ページでは『一眼レフボディと標準ズームレンズから望遠レンズまで幅広い機材に対応』と書かれているんですが、冒頭で色々試してみて分かった通り、ある程度大きいボディとレンズでないとカバーが余ってしまいます。
あんまりフィットしすぎのも操作がしにくいのですが、ボディやレンズの大きさによっては『大は小を兼ねる』と言えないブカブカ具合です。
レンズフード固定ベルトがちょっと着けにくい
あらゆる太さのレンズに対応できてありがたいんですが、滑り止めなどが付いていないので、買った当初はちゃんと締められているか、また撮影中にズレたり外れたりしないか心配になりました。
とはいえ、これまでこのレインカバーで10回ほど撮影に臨みましたが、カバーがズレてそこから水が入ってカメラが濡れてしまったことは今のところ一度もありません。ただ、雨の場面で使う前に一度ベルトを固定する練習をしておく必要があると思います。
かさばる
ビニールカバーは畳むとぺったんこになりますが、このレインカバーは布とビニールでできているので、頑張って畳んでも結構かさばります。
輪ゴムで留めないとすぐ膨らんでしまうので、万が一の雨に備えてカバンに忍ばせておくにはちょっと不便です。専用の収納ケースがあるといいんですけどね。
お値段
カメラが水に濡れてしまった時の修理代を考えれば3000円くらい安いもんだ!と言われたら確かにそうなんですが、日常的に使うものではないことを考えるとやっぱり割高感は否めません。
まとめ:正直Velbonの方がいいかも
ぶっちゃけると、Nikonの一眼レフを使っている全ての人にとって『純正だから』という理由で勧められるレインカバーではないかなと思うのが本音です。
そう感じる一番の理由はやっぱりサイズ感。かなり機材を選ぶので、ある程度大きなボディ・レンズを使っている人向きのアイテムだと思います。
ちなみに購入後に存在を知ったのですが、ベルボンから発売されているレインカバーが、
- カバーの余った部分をしまえるポケット付き
- 収納ポーチ付き
- カメラの固定ベルト月
- レンズ口はベルトではなく紐で絞るタイプ
- 手の差込口が両方に設けられている
…と、純正レインカバーのデメリットを軒並みクリアしているので、今購入するとしたらこっちを選ぶかもしれません。これだと小型ボディ・レンズでも対応できそうです。
おわりに
このブログにしては珍しくネガティブな内容でしたが、これが個人ブログのいいところということで。少しでも参考になれば幸いです(*’▽’)
最後まで読んでいただきありがとうございました!