私の失敗から学べ!初心者が絞り優先を使う時に心がけたいこと


カメラを手にして『もっと自分で設定して撮りたい!』と思った時、多くの人が試す絞り優先モード。ボケ具合を自分で調整して、スマホでは撮れない写真を撮るのは本当に楽しいですよね。

でも絞り優先では思うように撮れないことも多々あって、写真を始めた頃は何枚も失敗写真を量産したものです。

というわけで、今回は私の失敗を基に初心者が絞り優先を使う時に気をつけたいことをまとめてみたいと思います(*’▽’)

絞り優先を使う時に気を付けたい4つのこと!

1.手ブレ


私の失敗で一番多かったのはこれ、手ブレです。

絞り優先は絞り(F値)を撮影者自身がコントロールし、シャッタースピードはカメラ任せにするモード。カメラが決めてくれるシャッタースピードが手ブレの心配の無い速さなのか、それとも手ブレする可能性のある速さなのかを判断できないと、手ブレ写真を量産してしまうことになってしまいます(´・ω・)
手ブレしないシャッタースピードの基準

手ブレの心配がないシャッタースピードは、一般的に『1/焦点距離』秒と言われています。

上の写真は絞り優先で10mm(換算15mm)で1/8秒で撮影した写真を拡大したものなんですが、思いっきりブレてますよね。15mmで撮っているこの場合、1/15秒が手ブレしないボーダーなので1/8秒では少し遅く、だから手ブレしてしまったというわけです。

『1/焦点距離秒』より遅い場合でも手ブレしないこともありますし、手ブレ補正が搭載されているレンズの場合もっと遅くても手ブレなく撮れますが、一つの基準として必ず頭に入れておきましょう(*’▽’)
絞り優先で手ブレしないためのポイント

絞り優先で撮る場合、カメラがどんなシャッタースピードで撮ろうとしているのか、特にシャッタースピードが『1/焦点距離秒』以下になっていないかをチェックするクセを付けるのはすごく大事。

私たちにとってはそんなに暗くない室内や日陰・夕方などでもカメラは『暗い』と感じ、手ブレしやすくなるので、これらの場面でもしっかりチェックしましょう。

気を付けるべきことが分かったところで、今度は『1/焦点距離秒』より遅くなっていた場合どう対処すればいいか考えてみます(*’▽’)
F値を小さくする
【引用:露出と露出補正 | デジタル一眼カメラ α™(アルファ)で写真撮影を楽しむ | SONY

F値絞りの開き具合を数値化したもの。

F値が小さいと絞りが開き、絞りが開くとカメラが一度により多くの光を取り込むことができ、よって短い時間で明るい写真が撮れる。つまり手ブレしなくなります
ISO感度を上げる
ISO感度とは、カメラの光を捉えるセンサー部分の反応の良さを表す数値のこと。

この感度を上げることでカメラがより光に敏感になり、短いシャッタースピードでも明るく写すことができるので、シャッタースピードが『1/焦点距離秒』になるまで感度を上げてみましょう。
露出補正を下げる
『露出』とは写真の明るさのことで、これを補正する機能が露出補正。そのまんまですね。

露出補正を下げることでシャッタースピードを上げ、手ブレしないシャッタースピードに持って行くこともできるんですが、ちょうど次の項目と内容が被っているので、一旦後回しにしますね(*’▽’)

2.写真が明るい・暗い


絞り優先でF値をあれこれ変えて撮っているけれど、イマイチ思っているような明るさの写真が撮れない。それもそのはず、F値を弄るだけでは写真の明るさは変わらないんですね(;・∀・)
露出補正を使う

さっきに出てきた露出補正。設定画面に『+0.3』などど表示されているもので、写真の明るさを変えることができます。

露出補正を変えると、シャッタースピードが変わります。

明るく撮るには、より多くの光を取り込むべくシャッタースピードを遅くし、逆に暗く撮るにはシャッタースピードを速くして、必要以上の光を撮り込まないようにします。だからさっき『手ブレしないようにする』の項目で『露出補正を下げる』って書いたんですね(*’▽’)
F値を見直す

上の写真、めちゃくちゃ白いですよね。露出補正を下げても驚きのこの白さ。何故でしょう?

このときF1.8で背景をボカそうとしたんですが、このカメラのシャッタースピードの上限がは1/4000秒だったんです。

F1.8だと光の通り道が広すぎて、できるだけシャッタースピードを速くしなければならないんですが、1/4000秒では遅すぎたんですね。だから光の量が多すぎて、こんな真っ白の写真になってしまったというわけです(´・ω・)

露出補正を下げているのに写真が明るすぎる時は、絞りが開きすぎていないかシャッタースピードが上がりきっていないかを確認してみましょう(*’▽’)
RAW現像する

露出補正で変えられる明るさの幅には限界があり、細かく明るさ変更するのは難しいもの。自分の思っている写真の明るさにしっかり近付けるにはRAW現像を使いましょう。

RAW現像って何?という方は、是非過去記事をどうぞ!(*’▽’)
早く始めるとメリットいっぱい!初心者こそRAW現像すべき2つの理由

3.ノイズが出る


ISO感度を上げるとカメラの光への反応が良くなるんですが、その代わりノイズが発生しやすくなり、画質が荒くなってしまいます。

今度は絞り優先で写真がザラザラになってしまった時の対処法を考えてみましょう(*’▽’)
F値を小さくする
高感度に頼らずに写真を明るくする方法は、まずカメラの光の通り道を広くして、短い時間でより多くの光を取り込めるようにすること。つまり絞りを開くことです。

絞り優先を使い始めた頃『F8-9くらいに設定すれば全体にピントが合う』と聞いて、風景や夜景を撮る時は頑なにF8を守ろうとするかつての私のような人もいるかもしれないんですが、F8でなくてもパキっとした1枚は撮れますし、ノイズまみれになった時は迷わずF値を小さくしてみましょう(*’▽’)
ISOオートをやめる

ISO感度をカメラ任せにできる便利なISOオート機能。撮影をグッと快適にしてくれるんですが、撮影者が思う以上にISO感度が上がってしまっていることもしばしば。

この記事の後半で詳しく触れますが、ノイズの発生を最小限にするために、さらに絞り優先をしっかり使いこなすためには、できる限りISO感度は自分で決めるのが◎です。
自分だけの『ISO上限』を作っておく
カメラにはそれぞれISO感度の上限が決められているんですが、カメラが上げられる限界と、綺麗な写真が撮れる実用的な限界とはまた別。なので、『このくらいのノイズなら大丈夫』という自分の中でのISO上限を作っておくと、自分でISO感度を決める時にすごく便利です。

自分であれこれ試し撮りして『自分のISO上限』を探すのが一番ですが、以前こんな記事も書いているので、よければ参考にしてみてください(*’▽’)
ノイズを気にせず綺麗に撮りたい!適切なISO感度ってどれくらい?

4.被写体ブレ


写真における『ブレ』には2種類あり、ひとつは手ブレ。もうひとつは動く被写体を撮る場合、その動きを止められない被写体ブレです。

絞り優先はシャッタースピードをカメラに任せる撮影モード。撮りたいものが動体なのかどうかまではカメラは分かりませんし、被写体の動きを止められるシャッタースピードを設定してくれるとも限りません。

私自身、ディズニーのショーパレードで動き回るキャラクターを『背景をボカしたいから』という理由で絞り優先で撮っていた時期があったんですが、もう被写体ブレまくってました_(:3 」∠)_

動体撮影では絞り優先を使わず、その被写体に応じたシャッタースピードをシャッター優先で設定・撮影するか、カメラにあるスポーツモード等の機能を使いましょう(*’▽’)
ボケすぎ

これも私がかなり失敗したこと。主に明るい単焦点を使っている場合の話です。

明るいレンズがあると、どうしても開放(一番小さいF値)で撮りたくなるんですが、なんでもかんでも開放で撮っているとなんでもかんでもボケすぎてしまうことがあります。そう、こんな感じで↓


ボケすぎて何が何やら/(^o^)\

どうしてもF値を小さくしたくなる気持ちは分かるんですが、背景をボカしたい時こそ、気持ち少し絞ってあげることを心がけること。

一般的にレンズは開放よりも少し絞ってあげた方が描写力が良くなると言われていますしね(*’▽’)

私が考える、絞り優先をもっと使いこなすためのポイント!

ここまで初心者が絞り優先を使う時に気を付けておきたいことをいくつかまとめてみました。

それを踏まえて、ここからは私が考える絞り優先を実践的に使いこなすためのポイントを書き出してみたいと思います(*’▽’)
シャッタースピードをチェックする癖を付ける

一つ目は、絞り優先を使っている時にカメラが決めてくれるシャッタースピードをチェックしておくこと

常にチェックするのは面倒かもしれませんが、露出補正を変えた時にどのようにシャッタースピードが変わるのか。また、暗所での撮影で『手ブレしないシャッタースピード』以下になっていないか。この2つの場面で確認する癖を付けるだけでも良いと思います(*’▽’)
ISO自動制御をやめる

街を歩いているとISO自動制御に設定されているのを定期的に見かけるんですが、より絞り優先を使いこなすには、ISO感度はカメラ任せではなく自分で決める方がいいと思います。

思ったような明るさのものが撮れなかったとき、手ブレするシャッタースピードになってしまった時に、自分なりに自分の手でISO感度を変えてみる。

ずっとISOオートで慣れていると少し面倒に感じられるかもしれませんが、絞り優先でシャッタースピードをチェックしつつ、F値とISO感度を自分で決めて撮り続けるのが、カメラや写真の仕組みが理解して、より思い通りの1枚が撮れるようになる一番の近道だと思うんです。

絞り優先は、露出を理解する一番の近道だと思う!


さっきチラっと触れた露出の話。もう一度おさらいすると、露出とは写真の明るさのことで、F値とシャッタースピード・ISO感度の3つの要素によって決まります。

露出の仕組みが理解できると、設定を自分(マニュアル)で決められるようになるので、より思い通りの写真を撮れるようになるためには理解しておきたい基礎知識です。
露出の理解って難しい
露出の仕組みを分かりやすく解説しているサイトは数多くあって、今読むとどのサイトも『すっごく上手く書いてある…!』と感動するんですが、右も左も分からない頃に読んでも『?』という感じで終わってしまいがちでした。

また、理屈として露出の仕組みを理解できたとしても、実際に被写体と向き合った時に、その場その場に合った設定を決められるようになるには、何度も何度も撮るしか方法がありません。
絞り優先は露出を『習うより慣れやすい』

写真のボケ具合が思い通りでなかったらF値を変える。写真が明るい・暗いと思ったら露出補正を変えて、カメラにシャッタースピードを変えてもらう。その時、どんな風にシャッタースピードが変化するか確認しておく。

もし手ブレしたらシャッタースピードが1/焦点距離秒以下かどうか確認して、F値を小さくする。それでも手ブレするのであれば、今度はISO感度を上げてみる。

…などなど、最低限のポイントを押さえた上で、あとは絞り優先であーでもないこーでもないと撮っているうちに、自然とF値・シャッタースピード・ISO感度の関係が感覚的・実践的に見に付いてきます。
絞り優先を使いこなせれば、カメラの力不足を補ってあげられるようになる

さっき『露出を理解すると、自分で設定を決められるようになる』と書いたんですが、すべてをマニュアルで撮れるようになることが、露出を理解することの目標ではありません

写真を撮り始めてすぐの頃は『すごい写真を撮るためには設定が大事!』と思っていたんですが、撮り続けるうちに設定って良い写真を撮るためにそこまで重要ではないことを知りました。『マニュアルで撮れる=写真が上手い』なんてことはないんですね。

でもそれでも露出を理解するのが初心者にとって大事だと思う理由は、カメラがいつでもベストな設定を決めてくれるとは限らないからなんです。


露出補正をどう変更しても自分の思っているような明るさで撮れない時。三脚が無いけれど手ブレなく、かつ出来るだけ明るく撮りたい時。三脚でカメラは固定できるけれど、被写体が風で動いてしまう時。

こんな時、いくら賢いカメラでも、私たちが撮りたいイメージや、置かれている状況までくみ取って設定してくれるわけではありません。

でも露出を理解できていれば、カメラが対応しきれない部分を撮影者自身で補ってあげられるようになる。これがよりよい写真を撮るためにすっごく大事だと思うんです(*’▽’)


私がマニュアルで設定を決める時、イチからF値・シャッタースピード・ISO感度を自分で組み立てることって本当に滅多に無くて。

撮りたいものを一度絞り優先で撮ってみて、カメラが設定してくれたシャッタースピードを基に『これじゃ手ブレしてしまうからシャッタースピードを上げよう』とか『もう少し明るく・暗く撮りたいからF値とISO感度を変えてみよう』とか、カメラが決めてくれた設定に少しずつ手を加えていく。マニュアルで撮る時はいつもこんな感じです。


私自身、失敗写真を連発しながらお絞り優先で撮り続けて、やっとカメラをサポートできるようになりました。失敗写真を撮ると自然と露出って理解できるものですよ、本当に。

『習うより慣れよ』なんて言葉がありますが、絞り優先は習うより慣れるために最適なモードだと思います。今回紹介した私の失敗と解決策を基に、絞り優先でガンガン撮っていってください(*’▽’)
おわりに

色々まとめてみましたがいかがだったでしょうか?

今回まとめた失敗やポイントが、少しでも読んでくださった方にとってヒントになれば幸いです(*’▽’)

最後まで読んでいただきありがとうございました!