寒い2月の日本を飛び出し、つい先日ハワイに行ってきた私。
写真が趣味なのでハワイに一眼レフを持って行こうと思っていたんですが、カメラが旅の邪魔にならないか、そもそもカメラをどれくらい使う機会があるのか、またどんなレンズが必要か全く分からず出発しました。
というわけで、今回は私が実際に一眼レフ片手にハワイを撮り歩いてみて気付いたことをまとめてみたいと思います。これからハワイにカメラを持って行かれる方の少しでも参考になれば幸いです!
そもそもハワイにカメラは必要?
まず最初に、そもそもハワイにカメラを持って行くべきなのかということ。なお、今回の記事でいう『カメラ』とは、大きくてかさばると感じる人が多そうな一眼レフやミラーレスを想定しています。
色々検索してみると、このことについて悩んでいる人って本当に多いみたいで、『持って行くべき』『持って行かない方が良い』と意見も分かれているようなんですが、私はハワイでの過ごし方と撮りたいものを軸にすると考えてみたいと思います。
旅のスタイルや撮りたいものを考える
ハワイといえば、海にプールにショッピング。とにかく遊び尽くしたい!という人も多いはず。その一方で、景色を楽しむ時間も作ってまったり過ごしたいという方もいるはずです。
これらは過ごし方のほんの一例にすぎませんが、どんな過ごし方をするかによって、カメラを持ち歩く余裕がどれくらいあるかだいぶ変わりますよね。
さらに、旅のスタイルによって撮りたいものも変わってくるもの。旅の様子や、旅先で見たものを記念として綺麗に撮りたい人もいれば、ハワイならではの景色を綺麗に撮りたいという人もいるはず。これによって何をどうやって撮るかが決まってきます。
『邪魔になりそう』と少しでも思うなら持って行く必要はないと思う
今回実際にハワイをカメラ片手に歩いた率直な感想としては、『カメラが邪魔になりそう』『盗られないか心配』という不安が少しでもあれば、ハワイにカメラを持って行く必要はないかなと思いました。
というのも、今回私は『ハワイならではの景色を綺麗に撮りたい』という気持ちでカメラを持って行ったんですが、それでも現地で少しカメラを邪魔に感じたことが正直数回あったんです_(:3 」∠)_
いくらハワイが比較的治安が良いと言っても、ビーチに一眼レフを持って行くのはやっぱり不安ですし、ホテルに置いていくにしても、そのままポイっと放置するわけにもいかないので、どうしてもカメラがあるとその点少し気を遣う必要があるんですね。
今のスマホのカメラは本当に高性能なので、記念写真はもちろん風景写真もビックリするくらい綺麗に撮れます。持ち歩く余裕があまりない中、無理してまでカメラを持って行く必要はないよなぁと思いながら私自身過ごしていました。
さらに専用の防水ケースに入れておけば『なんちゃって防水カメラ』のように首からぶら下げて一緒に海に入ることもできるので、カメラほど気を遣う必要が無いのもかなり大きなメリット。
ハワイを遊び尽くすのがメインの場合、思い切ってカメラを置いていった方が旅そのものを楽しめるように思いました。
写真好きにとって『カメラ片手に歩くハワイ』は最高に楽しかった!
とはいっても、やっぱりハワイは絶景尽くしの島。
カメラを向けたくなる素敵な景色があちらこちらに広がっていますし、元々写真が趣味・写真が好きという人は『あーカメラ持ってきとけばよかったーーーーー』となるように思います。
先程『滞在中カメラを邪魔に感じたことが何回かあった』と書きましたが、邪魔に感じることよりも『カメラ持ってきてよかった…!』と感じることの方が遥かに多かったです。なので、普段から写真が好き・写真が趣味という方には是非カメラ持って行く方向で検討してみてほしいと思っています。
さて、カメラを持って行くとなると次に悩ましいのはレンズです。というわけで、ここから先はカメラを持って行くという前提でレンズの話に移っていきたいと思います(*’▽’)
今回私がハワイに持って行ったカメラ・レンズ
今回私がハワイに持って行ったのは、頼れる相棒Nikon D750。そしてレンズは次の3本を持って行きました。
- AF-S NIKKOR 24-70mm F/2.8G ED(標準レンズ)
- AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED(超広角レンズ)
- SIGMA 15mm F2.8 DIAGONAL FISHEYE(魚眼レンズ)
ザックリまとめると15mmから70mmまでをカバーできる組み合わせです(*’▽’)
やっぱり広角はよく使った!
今回撮った写真は全部で675枚だったんですが、そのうち半分を超える364枚を20mmか24mmという広角で撮ってました。
広々とした海、空をドラマチックに魅せる雲など、ハワイのダイナミックな景色は日本で見るものとはスケールが別格で、標準ズームでは収まりきらないことが多く、超広角レンズが活躍する場面が圧倒的に多かったです。
特に『超広角があってよかった』と思ったのが、ヤシの木を撮る時。
ヤシの木に馴染みのない人生を送ってきたので、ヤシの木の大きさの検討が全然ついてなかったんですが、実際対面してみるとハワイのヤシの木めっちゃデカい。
『このヤシの木と空の組み合わせ素敵…!』と標準レンズを向けてみたらヤシの木の先端が入りきらなかったということが何回かあって、超広角に助けられました。
滞在中いろいろ撮っていく中で、20mm(APS-C機の場合約13mm)でも広さが足りないと感じた場面が何度もありました。
超広角レンズが便利なのは、広大な景色を撮る時だけじゃないんです。
標準レンズでは全体を写すのが難しいホテルの室内も、超広角レンズがあればお部屋全体の雰囲気をそのままに広々と写すことができますし、手に持ってる食べ物など、標準ズームの広角側で撮ろうとすると近すぎるような場面でも超広角レンズがあると便利だったりします。
ハワイならではの景色を綺麗に撮りたい!という方には、多少荷物が増えるとしても是非是非持って行ってほしい超広角レンズ。
超広角があると旅写真のクオリティがグッと上がりますし、1本あると何かと便利なので『旅好きで写真好き』という人にはマストアイテムだと思います(*’▽’)
ズームは70mmあれば十分だった
超広角レンズか標準レンズの一番広角側で撮ることが多かった今回のハワイ旅。でもしっかりズームして撮っている写真もいくつもありました。
今回持って行った標準ズームの望遠側は70mmだったんですが、『もっとズーム出来たらよかったのに!』と思う場面は私は一度もありませんでした。
勿論人によって撮りたい写真や好みは違うと思いますが、エントリー一眼レフをお持ちの場合、キットレンズの標準ズームでメジャーな18-55mmがあれば、望遠側は換算82.5mmまでズームすることができるのでこれだけあれば十分だと思います。
できるだけ荷物は少ない方が良いでしょうし、『望遠で撮りたいものが明確に決まっている!』という人以外は望遠レンズはお留守番させて問題ないと思います(*’▽’)
明るいレンズ・単焦点は必要?
旅のレンズ構成を考えるとき、単焦点を持って行くかどうか迷う人も多いはず。
単焦点を持って行く理由は色々あると思うんですが、『単焦点の明るさに頼りたい』という理由で持って行く人も多いはず。ただ実際に撮り歩いてみて、ハワイの夜景は単焦点でも手持ちでは厳しい暗さだったように感じました。
今回私は夜景撮影はそこまで考えてなくて『撮りたいものがあったら明るいレンズと手持ちで頑張ろう』と思っていたんですが、実際行ってみるとハワイの夜って予想以上に暗い。夜景撮影をお考えの方は三脚は必須だと思います。
今回開放F1.8のレンズも持って行ってたんですが、それでもISO4000程度まで上げないと厳しいことも多くて、これならわざわざレンズ交換しなくても、標準レンズで高感度に思いっきり頼ったら良い気がするなぁと感じた部分もありました(´・ω・)
勿論『このレンズにしか撮れない絵がある!』というレンズもありますし、そういったこだわりの1本は絶対に持って行くべきだと思いますが、そういうレンズではない・荷物はやっぱりできる限り少ない方が良いという方は、無理して持って行く必要はないかなと感じました。
魚眼で切り取るハワイも面白かった!
Twitterのプロフィールに『魚眼愛好家』なんて書いてしまうほど魚眼レンズで撮るのが好きな私。今回もカバンに忍ばせて散策していました。
使う頻度はあまり多くありませんでしたが、ピタッとハマる場面に何度か遭遇してホクホク(*’▽’)青空と背の高いヤシの木は魚眼と相性抜群でした。
『この木なんの木気になる木』という日立のCMで使われている木の下で撮った1枚なんですが、この迫力を切り取れたのも魚眼ならではだと思いますし、持って行ってよかったなぁと思いました。やっぱ魚眼はいいぞ(*’▽’)
ハワイにカメラを持って行って気付いたこと
ここまでレンズについてあれこれ述べてきましたが、少しでも参考になるようなことが書けていましたでしょうか?
さて、最後は今回私が実際にハワイにカメラを持って行って気付いたことや反省点をまとめておきたいと思います。
防水コンデジという選択肢
海にプールに写真に…とハワイを満喫し、『近いうちにまた来れたらいいね』なんて話してたんですが、その時『次は防水カメラ持ってきたいね』と話していたんです。
というのも、ビーチやプールサイドを歩いている時に見える景色と、海やプールの中に入った時に見える景色は全然違う。そして後者の方が綺麗ってことも結構あって、水にボーっと浸かりながら『今カメラがあればなぁ…』なんて思うことも何度があったんですね。
帰国後気になって色々調べてみると、10000円台からラインナップ結構充実しているみたいです。
個人的に気になったのがOLYMPUS Toughシリーズ。このカメラ何がすごいって、35mm換算で広角25mmから望遠100mmまでカバーできて、F2.0の大口径レンズに手ブレ補正にマクロ機能まで搭載しちゃって、おまけにRAW撮影にも対応しててWi-Fiも内蔵。すごーい!
水の中で写真を撮る機会がどれくらいあるかは人にもよりますが、一度も防水コンデジを調べたことが無い方は一度目を通して見てもいいんじゃないかなと思います(*’▽’)
追記(2018年6月)
この記事を書いた約1年後、TG-4から色々アップデートされた最新機種・OLYMPUS Tough TG-5で防水コンデジデビューしました(*’▽’)
思いの外防水カメラでの撮影が楽しくて、ハワイ行く前に買っとけばよかったと結構後悔したのはここだけの秘密です。
センサーゴミのチェックをしてから行こう!
実はこれが言いたかったからこの記事を書き始めたようなもんですが、ハワイにカメラを持って行くなら、センサーゴミをちゃんと掃除してから行きましょう!ほんとめっちゃ反省してます、マジで。
センサーゴミって何?という方にはこちらの画像をご覧いただきましょう、どん!
写真上中央に黒い点々が写っているのが分かりますか?これがセンサーゴミ。
レンズ交換の際に入ってしまうゴミなんですが、一度ゴミが付くと掃除しない限りずっと同じところにこの黒い点々が写り込み続けます。さらに、現像で編集していくと新たなゴミが次々と現れることも…ギャーーーー!!!!!
このゴミ、普段撮っている時には気付かないこともあって、実際私も全く気付かないまま旅立ったんですが、ハワイの写真って青空を写すことが多くなりますし、普段日本で見る空に比べて青が濃いので、センサーゴミがすっごく目立って汚いんです。
多少のゴミであればLightroomのスタンプツールで消すか、Snapseedの『シミ除去』というツールを使えば対処することができるんですが、1枚1枚ゴミを消していくのも面倒くさいもの。今回ここに載せたらマズそうなくらいゴミだらけの1枚もあって、ほんと苦労しました…トホホ。
レンズ交換をしたことがある方で、今まで一度もゴミの確認や掃除をしたことが無いという方は、気付かないうちにゴミが付着してることも十分に考えられます。
ハワイにカメラを持って行く前には必ず一度チェックして、帰ってきてから私みたいに『写真にめっちゃ黒いの付いてる…』と泣かないようにしてくださいね。
おわりに
ハワイといえば海やプールというイメージが強いですし、旅立つ前は『カメラが旅の邪魔にならないかな』『大きなカメラを持って行ってまで撮るものがあるのかな』なんて思っていました。
でも実際にハワイに行ってみると、カメラで撮っておきたい景色がいっぱいあって、カメラと一緒に旅したからこそ気付けたハワイの魅力も沢山ありました。色々迷いましたがカメラを持って行って本当によかったですし、『カメラと旅するハワイ』は最高に楽しかったです。
この記事がこれからカメラを持ってハワイに行かれる方にとって少しでもヒントになれば幸いです(*’▽’)
最後まで読んでいただきありがとうございました!