世界中の旅人を惹きつけるヨーロッパの国々。
たくさんの魅力的な都市・国がある中で、この夏私が旅したのは芸術の都・プラハがあるチェコ、そして音楽の都・ウィーンがあるオーストリア。というわけで、今回も旅行記にまとめてみたいと思います(*’▽’)
チェコ・オーストリア6泊8日の旅!
1日目:いざチェコ・プラハへ!
日本からプラハへの直行便がないため、今回は韓国・仁川(インチョン)空港で乗り継いでプラハに向かいます。『仁川』を『にがわ』と読んでしまった人は私と同じですね、おめでとうございます。
仁川からプラハに向かう機内で『機内食、チキンとタコどちらにします?』と聞かれ、タコをお願いすると『とても辛いですけどいいですか?』と真顔で忠告され、軽い気持ちで『大丈夫です!』と答えたら、とてつもなく赤くてとてつもなく辛い機内食が出されたのがこの旅最初の思い出です。上の写真がその機内食です、真っ赤でしょ。
飛行機が9時半発で朝5時起きなのにもかかわらず、前日『楽しみ過ぎて眠れない!』という遠足前の小学生のような状態になり3時間しか寝てなかったんですが、この機内食のおかげですっきり目が覚めました。
プラハに到着!
そんなこんなで関空を出発して14時間、ヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ空港に到着。
チェコはサマータイム導入国なので、8月の日本との時差はマイナス7時間ということで、現地時刻は午後5時を過ぎたあたり。空港からバスに乗り込み、街の中心部そしてホテルへと向かいます。
チェコの道のほとんどは石畳。キャリーケースをガッタンゴットン言わせながら滞在先であるグランドホテルボヘミアに到着。主要スポットのほとんどに徒歩でアクセスできる好立地で、日本人観光客の利用も多いホテルなんだとか。
フロントのお兄さんが日本語を勉強されている方で、あまりに感動したので褒めまくると『僕これしかできないから…』と謙遜していたところに思わずときめいたのは内緒です。
さて、ホテルのチェックインと荷物の整理を済ませた頃には午後7時過ぎ。日本の夏も日が長いですが、プラハはさらに長く、この日の日の入り時刻はなんと午後8時。
外はまだまだ明るいので、心の片隅で夕焼けを期待しながら街を散策しに行くことに。ホテルからプラハで一番賑わう旧市街広場はすぐそこなので、有名な天文時計を見て一気にプラハ気分を上げるぞー!と思っていたんですが…
まさかの工事中\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/シラナカッタ
今年4月から18ヶ月に及ぶ大改修が始まったんだとか。上の写真が2日目に撮ったものなのは、このとき動揺して写真どころじゃなかったからです。
昨年ローマに行った時もスペイン広場が工事中で入ることができなかったので、もしかしたら工事運が悪いのかもしれません。
幸い時計部分は見られるようになっていたので、バッチリ収めてきました。毎時0分になるとカラクリが動き出すのだとか。おしゃれですねー。
見るもの全てが新しくていろんなものに目移りしながら、プラハ城に繋がるカレル橋が架かるヴァルタバ橋沿いまで歩きます。ヴルタヴァはチェコ語の読み方なんですが、ドイツ語読みでモルダウというとピンとくる方も多いのではないでしょうか。
日の入りは刻々と近づいていますが、一旦どんな景色が私たちを待っているんでしょうか!
・・・
空港に降り立ったときからずっと曇っていて、夕焼けは無理だろうと思っていたので、ただただ驚く私たち。なんだかプラハの街に歓迎されたようにも感じました。
長旅の疲れなんてどこかへ吹っ飛んでしまうくらいの素晴らしい景色です。
太陽が沈み、お城もライトアップされはじめました。写真を撮るようになって知ったブルーアワーの素晴らしさ。プラハの街並みと幻想的な空の色が織りなす光景は言葉では表せないほどの美しい。
到着してすぐにこんなの見せられたら惚れてまうやろプラハ…!!!
はじめてのプラハごはん!
素晴らしい夕焼けを見たらお腹が空きました。時差ボケなんて関係ありません、日が暮れたらお腹が空くのです。というわけで、プラハではじめてのご飯を食べに行きます(*’▽’)
ところで、チェコの食べ物と聞いて何が思い浮かびますか?何も思い付かない人いますよね?正直私も旅先を決めるまでチェコの食べ物をほとんど知りませんでした。
内陸国であるチェコの料理は肉が中心。レストランの看板を見ていると、豪快な肉料理やボリューミーなハンバーガーなどが多く見られます。
また、チェコはビールの国民一人当たりの年間消費量が世界一。2005年の統計によると一人当たり161.5L飲むそうで、これは日本人の3.3倍なんだとか。これを聞いたらもう肉とビールを行くしかないですね!ってことで!
どーーーーん。タルタルソースをたっぷり使ったビーフハンバーガーと山盛りのポテト、柑橘フレーバーのお店オリジナルビール。『ハピネスはここにあるよ!』って感じの絵面ですね。
写真だと小さく見えるかもしれないんですが、顎が外れそうなくらいの厚みでめちゃくちゃボリューミーでそしてめちゃくちゃ美味しい。食べきる頃にはお腹がはちきれそうになりました。
夜のプラハをちょっと散策
日が暮れるのが遅いので、体感的にはご飯を食べ終わって午後8時半くらいだったんですが、時計を見るととっくに10時を回っていました。
でもまだまだ賑わい続ける夜のプラハ。せっかくなので、カレル橋を渡ってみることに。路上ミュージシャンの演奏が最高にロマンチックで、ヨーロッパに来たことを改めて実感する私。
ただ、無駄にハイテンションだけど14時間のフライトのまま一度も休んでいないこと、明日は1日歩き回ることを考えてキリの良いところでUターン。
この日の締めくくりは、プラハらしい夜景を撮ること。夕焼けを見たところとほぼ同じ場所で、パンフレットやガイドブックで見るようなベタな一枚が撮れてホクホク。なんだかんだベタが一番綺麗なのです。
初日とは思えない充実度で大大大満足でした(*’▽’)
2日目:プラハを歩き尽くす!!
異国の地で見る夜明け、そして朝の静かな街を歩くことが好きな私は、今回の旅でも元気に朝活することに。目覚ましを朝5時にセットし、まだ暗い夜明け前のプラハに繰り出します。
チェコは日本の夏に比べて湿気も少なく気温も低めで過ごしやすく、朝晩は長袖2枚でちょうどいいくらいの日も。冷たくて澄んだ空気に触れると気持ちがシャキッと目が覚めます。
少しづつ明るくなってくる空を見ながらゆっくり散策しているうちに、カレル橋の入り口・旧市街塔に到着。改めて見るとほんと大きいですね。
川の流れる音と鳥のさえずりを聴きながらぼーっとする朝は最高に贅沢な時間。ちらほら人がいる程度かなと思っていたんですが、日の出が近づくにつれてどんどん人数が増えて行って、カメラを構える人もたくさん。アサカツ!は万国共通みたいです。
そうこうしているうちに太陽が顔を見せ始め、空が幻想的な色に染まります。
薄い雲がかかっていたので、カメラバッグに忍ばせていたNDフィルターを使って雲を流してみました。
橋に並ぶ像のシルエットが最高にカッコいい。どう撮っても絵になります。
写真では伝えきれない空気感があって、現像をしながら『実際に見たときの方がもっと綺麗だったよなー』なんて思ったり。一生忘れられない、素晴らしすぎる朝のひと時でした。
プラハ城まで歩いてみる
ホテルに朝ごはんを食べに戻ってもよかったんですが、テンションが上がっていたので、思い切ってプラハ城まで足を伸ばしてみることに。
昨日は橋を越える一歩手前でUターンしたので、この先は未知の世界。一体どんな素敵な街並みが待っているのか、ワクワクが止まりません。
プラハの街は非常にコンパクトなので主要ポイントは徒歩で回ることができるんですが、路面電車も走っています。中世の面影ある建物と、近代的な電車の組み合わせもオシャレです。
ノリと勢いでプラハ城まで歩き始めたものの、予想以上にきつい坂道で息が上がる私たち。
でもふと後ろを振り返ったときにこんな素敵な街並みがあると、坂道も不思議と苦に感じられません。
朝のプラハ城を散策!
やっとプラハ城に到着。内部見学は9時からですが、敷地内には朝6時から入ることができます。
保安検査を受け門をくぐると、聖ヴィート大聖堂がお出迎え。でっかーーーーー。
まだ見学可能でない時間帯で人もほとんどいなかったので、あらゆる角度から大聖堂を眺めまくります。でっかーーーーー(2回目)
『ゲームのダンジョンみたい』なんて話したりもしたんですが、本当にこんな建物があるのか…となんだか夢を見ているみたいな気分です。でっかーーーーーー(3回目)
城の敷地を抜けたところには展望台があり、ここからの眺めがまた素晴らしい。私がずっと見たかった絶景がそこにはありました。
この展望台はそんなに広くない上に塀が高いところも多く、昼間にもう一度通りかかったときには混雑していたんですが、朝早かったおかげでこの景色を独り占めできました。贅沢で充実した朝でした(*’▽’)
いよいよ聖ヴィート大聖堂の中へ!
一度ホテルに戻り朝ご飯を食べ、荷物の整理をしてから改めてプラハ城へ。
広大なプラハ城の敷地内にはたくさんの見学ポイントがあるんですが、その全てを見学可能なAチケットと、主要4つのスポットを見学可能なBチケットがあります。また、写真撮影を希望する場合は別途撮影料を支払う必要があります。
全部回ろうとすると3-4時間かかると聞いていたんですが、プラハ城以外にもいくつか行きたいポイントがあった私たちはBチケットを購入し、最も見所の多い聖ヴィート大聖堂を中心に見学することに。
プラハ城の中心となるスポットなのと、私が行ったのがちょうどお昼過ぎだったので、中に入れるまで長蛇の列に並ぶことを覚悟していたんですが、列はサクサク進んで15分程度で入ることができました。ドキドキしながら足を踏み入れると…
圧倒的な大空間に光のシャワーが降り注ぐ様子は、『神秘的』の一言。
口が開きっぱなしで、涙が出そうになるのをこらえながら、ただただその大空間を眺めていました。本当に美しいものを見ると、人は何も言えなくなってしまうものです。
この聖堂のみどころは、美しいステンドグラスの数々。大きさ・形・色使い、装飾などがそれぞれ異なり、ついつい足を止めて見入ってしまいます。
この青く鮮やかな色使いが特徴的なステンドグラスは、チェコの有名画家であるミュシャが手がけたもの。
私が一番印象に残っているのはこの赤いステンドグラス。光が差し込みキラキラと輝き、その光が壁に反射している様子が幻想的でした。
『この世にこんなに美しい場所があったのか』そんな感想が自然と出てくるくらい、本当に素晴らしい場所でした。
プラハ城には大聖堂以外にもたくさんの見どころがあるんですが、その中でちょっと意外なのがスターバックス。プラハの街を一望できる完全屋外型で『世界で一番眺めが良い・美しいスタバ』なんて呼ばれたりしているのだとか。
結構混んでいたので中には入らなかったんですが、スタバのロゴを背景にホテルの近くのスタバで買ったプラハ限定マグと一緒に撮っておきました。女子力高いでしょう(*’▽’)
ロレッタ教会
プラハ城から歩くこと10-15分、次の目的地・ロレッタ教会に到着。白い壁と赤い屋根の、絵本に描かれていそうな可愛らしい外観に思わずきゅんとします。
入場料と撮影料を支払い、敷地内へ。パイプオルガンの音が聞こえ、まるで映画のワンシーンのような回廊。真ん中にある建物は、聖母マリアがイエスの誕生を告げられた聖なる家ことサンタカーサを模して作られたものなのだとか。
観光客も少なく、静かでゆったりとした時間が流れます。
回廊を進み、教会に入ってみてビックリ。外観が可愛らしい印象だったので、こんな豪華絢爛な空間があるなんて想像もしていませんでした。パイプオルガンの重厚な音が響き渡る空間にいると、自然と背筋がピンと伸びて、今まで訪れた教会とは違う美しさがあります。
また、2階には宝物館があり6222個ものダイヤモンドが使われた豪華すぎる聖体顕示台も展示されています。聖ヴィート大聖堂とはまた違った魅力があり、いつまでもいたくなるような場所でした。
ストラホフ修道院
ロレッタ教会からさらに歩くこと約10分、今度は図書館が素晴らしいことで有名なストラホフ修道院に到着。
ここには神学の間と哲学の間の2つの部屋があり、上の写真は神学の間。図書館内部には入ることができないんですが、色んな標本などもある博物館のようでもある部屋なのだとか。
こちらが哲学の間。さっきの部屋とは全く印象の異なる木のずっしりと重厚な雰囲気。
事前に特別ツアーなどを申し込まない限り基本的に2つの小さなスペースから内部をのぞき見するだけになるんですが、滞在時間に余裕があるなら立ち寄っておきたい素晴らしい空間だと思いました(*’▽’)
プラハならではのスイーツ
行きたかったスポットを一通り回り終わったらお腹が空きました。路面電車に乗ってホテルまで戻ってきて、買い物や食べ歩きを楽しむことに。
チェコならではのスイーツといえばドブローニク。くるくると巻かれた生地をくるくると回しながら焼き、砂糖をまぶしたパンのことで、そのまま売っているお店もあるんですが、その中にアイスクリームを入れたスイーツがあちこちで売られています。
お店によってトッピングなどに違いがあって、私のツボだったのが上のデビルをモチーフにしたアイス。角まで生えちゃってます。黒い見た目からチョコ味かな?それとも黒く着色されたバニラ味かな?と思っていたんですが、まさかのヨーグルト味でした(*’▽’)
旧市街塔にのぼって夕日を見る!
プラハ到着当日に素晴らしい夕焼けを目の当たりにした私たち。この日は昨日と違う角度から見るべく旧市街塔にのぼってみることに。カレル橋の入り口にあったでっかい建物が旧市街塔です。
ヨーロッパの展望台はエレベーターが付いていないことがほとんどなので、ヒィヒィ言いながらただひたすらに階段を上ります。塔の上はかなり狭く、日の入り時刻に合わせて来ている人も多かったので、気持ち早めに到着しておくと安心です。
雲や船の動き、カレル橋を歩く人をぼーっと眺めながら日の入りを待っていると、美しいオレンジ色にプラハの空と街が染まり始めました。
大きな川に架かる橋、統一感ある街並みにひときわ大きくそびえ立つ城と、そこに沈みゆく太陽。この街だからこそ、この街でしか見られない絶景を見ることができました。
夕焼けを楽しみ、塔を下りた後、川の近くで路上ライブの演奏を聴きながらブルーアワーの余韻に浸っていたんですが、ふと時計を見るともう20時過ぎ。ヨーロッパにいると時間の流れを忘れてしまいます。
明日の朝にはプラハの街を出発するので、ホテルの朝食を除くとプラハで食べるご飯はこれが最後。私たちがそんなディナーに選んだのは山盛りの肉でした。ハピネスはここにあるよ(2度目)
ヨーロッパのレストランの一品はとにかく量が多いので、シェアするくらいでちょうどいいですね(*’▽’)
ダンシングハウスに行ってみる!
旅行に出発する前、どんな写真が撮れるかなとワクワクしながらインスタを見ていると、どうやらダンシングハウスという、私のイメージするプラハとは全く違う奇抜な建物があるのだとか。わたし、きになります!
夜景は1日目で既に撮り終えていたので、ちょっと足を伸ばして行ってみることに。いざ!ご対面!!!
遠目から見ても『あ、あれだ!』と分かる存在感。このデザインゆえ建てられた当時は評判が悪かったそうですが、今は受け入れられているようで、記念撮影しに立ち寄っている観光客をちらほら見かけました。
2つの建物がくっついているダンシングハウスは、角度によっては男性が女性を抱え上げて踊っているように見えるんだとか。左のくびれがある方が女性、右が男性みたいです。『古き良き』を守りつつ、新しい風も取り入れる姿勢がプラハが芸術の都になった理由のひとつなのかもしれませんね(*’▽’)
3日目:プラハ最後の朝!そして新たな旅先へ…!
プラハで迎える2回目の朝。この日は橋を渡り、下からカレル橋を見ることができるスポットで日の出を迎えました。
一瞬焼けそうに見えたものの雲が多くて焼けなかったんですが、プラハの朝は本当に清々しくて気持ち良い。早起きしてよかったです(*’▽’)
もっとこの街を歩いていたいという気持ちを押さえてホテルに戻り、チェックアウトを済ませ、次の目的地に向かうため、プラハで最初で最後の地下鉄移動。
このエスカレーターがめちゃくちゃ長い上にめちゃくちゃ爆速で。プラハ滞在中治安の面で一度も怖いと感じなかったんですが、このエスカレーターが一番怖かったです。
そんなこんなでバス停に到着!ここからバスに乗りチェスキークルムロフに向かいます。今回の旅行記はここまでです(*’▽’)
おわりに
『世界で一番美しい』ともいわれる街・プラハ。実際に行ってみると想像していたよりもずっと美しい街でした。
そう感じられたのは、ただ単に建物や街並みが美しいだけでなく、この街が積み重ねてきた歴史や素晴らしい文化の数々、そして現地の方々のきさくな人柄があるからだと思いました。本当に良い思い出ばかりが残っています。
プラハが大好きになり過ぎて、離れる時『旅が…終わってしまう…』という気持ちになっていたんですが、まだまだ半分も終わっていませんし、次の目的地であるチェスキークルムロフは『おとぎの世界のよう』ともいわれる美しい街。一体どんな旅になるんでしょうか?次の旅行記もお楽しみに(*’▽’)!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
つづき