お久しぶりのアナタも、はじめましてのアナタもどうもこんにちは。
前回の記事から早半年。更新できていない間に色々なことが変わってしまいましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
STAY HOME期間に暇を持て余した私は、何か生産的な暇つぶしがしたいと思い、実は真面目にストックフォトを始めていました。
写真を趣味にしていると一度は耳にするストックフォト。実際審査や売れ行きはどんな感じなのだろうと気になっている方もいるかもしれません。
というわけで!今回は私が実際にストックフォトをやってみて気づいたことなどをまとめてみたいと思います(*’▽’)
ゆるふわカメラ女子(仮)、ストックフォトはじめるってよ
そもそもストックフォトって何?
ざっくりとまとめると、
- 寄稿者から投稿された様々なシチュエーションの写真がまとめられ、
- その中から利用者が使用料を支払うことで好きな写真を利用できるサービス
のこと。
販売するのは使用権であるため、ストックフォトで写真を販売してもその著作権は自分のもののままです。
どうしてストックフォトをはじめたのか
PIXTA素材番号:68023085
理由は2つあって、ひとつは単純に自分の写真が売れるものなのか試してみたかったから。もうひとつは、写真の無断転載対策です。
これまで幾度となく無断転載されてきたこのブログの写真たち。
私は個人の投稿で『ここ行きたい』『こういうの撮りたい』といったかたちで転載されているのは気にしないタイプです。(とはいえNGですよ)
が、どうみてもアフィ目的の記事だった場合は許せないので、時間に余裕があった学生時代は、何回か使用料請求にトライしたのですが、その金額の根拠を示すのがちょっと面倒で。
それなら最初から売りに出してしまって、『使用しないで』ではなく『使用したい場合はこちらから』とする方が対策としてよいかもと思い立ったわけです。
トイレの注意書きに『汚さないでください』ではなく『綺麗に使っていただきありがとうございます』と書くのと同じノリですね。
Shutterstock素材番号:1764732722
二次転載されたら追いきれないなどのリスクもありますが、そういった大事な写真はストックフォトにもあげないことで自己解決してます。
余談に余談を重ねてしまいますが、無断転載の問い合わせで返事が来るのは10件中2件あればいい方で、真摯に対応してくださった方は今までひとりだけです。
今は時間に余裕がないため放置していますが、この転載したもん勝ちな現状はどうにかならないものかなあとは思っています。
寄稿しているストックフォトサービスを4つの観点で比較!
やっと本題。私が今寄稿しているストックフォトサービスは、
- PIXTA
- Shutter Stock
- Adobe Stock
の3つ。他にもiStockやPhotoACなど色々あるのですが、私は3つで限界です。
というわけで!審査の難易度・速さ・売れる枚数・売上の4つの観点で、ここからは私が実際に寄稿してみて感じたことをまとめてみたいと思います(*’▽’)
審査難易度(通過率)
(易) PIXTA>Adobe Stock>Shutter Stock (難)
『Adobe Stockはマジで厳しい』というコメントはちらほら目にしていたのですが、私の体感だとShutter Stockの方が遥かに厳しいです。提出して半分通るかなくらい。
Shutter Stockで引っかかる理由の80%くらいが商標表示なのですが、さてここで問題です。上の写真のどこに”商標らしきもの”が隠れているでしょうか?
正解はこのあたり。確かに店名らしき文字列が壁に書かれています。
提出作業に慣れてからは気付くようになりましたが、最初はどうして却下されたのか分からず驚きました。具体的に指摘されたわけではありませんが、試しにコピースタンプで消したら通ったので、多分ここだと思います。
どこまでを商標として、どこまでを景色の一部とみなすかという線引きがShutter Stockはかなり厳しい印象。ちなみに、ロゴを消すと消すで問題になる場合もあるそうなので、拡大しなくても写っていることが分かるものは寄稿しないようにしています。
万が一トラブルがあると困るので、厳しく審査してくれるのは非常にありがたいです(*’▽’)
審査の早さ
(早) Shutter Stock>>>Adobe Stock>PIXTA (遅)
これはぶっちぎりでShutter stock。
『5日以内に審査されます』とあるのですが、30分以内に帰ってくることがほとんど。長くても24時間以内には結果が返ってきます。どうやって審査してるんだ…。
先程の審査の厳しさと合わせると、PIXTAとAdobe Stockは『疑わしきは罰せず』、Shutter Stockは『疑わしきは罰する』という印象です。
売れる枚数・頻度
(多) Shutter Stock>PIXTA>Adobe Stock(少)
単純に売れる枚数だけでカウントするとShutter Stockがダントツでよく売れています。
Shutter Stockは海外の利用者が多いので想定内ですが、基本日本人向けのはずのPIXTAが健闘していて少し驚きました。
売り上げ・利益
(多) Adobe Stock>PIXTA>Shutter Stock(少)
お気付きだろうか…一番売れる枚数が多いはずのShutter Stockが一番売り上げが少ないことに…。
それもそのはず、最小サイズの1枚あたりの収益はAdobe Stockが50円・PIXTA約27円ときてShutter Stock約10円だから。
ただ、大きなサイズが1枚でも売れると利益が大幅に変わるので、Shutter Stockが全く利益が上がらないというわけではないのですが、でも薄利多売感は否めません。
よく『Adobe Stockはそこそこ売れるし利益も大きい』と言われているのは納得の結果でした(*’▽’)
ぶっちゃけどれくらい売れた?
Shutterstock素材番号:1764145343
おそらくここまで読んでくださった方が一番気になっているのはこれだと思います。
具体的な金額については規約の都合で明かせませんが、月あたりの収益だと『ランチの足しにはなるかな〜』くらい。
私はそれぞれ150-250枚寄稿していますが、副業として成り立たせるには、すごく上手い人で1サイトあたり最低500枚・私のような凡人は最低1000枚は必要だと感じました。
ちなみに人物写真と比べて風景写真は売れにくいのだとか。確かに人物のシチュエーション写真の方が何かと需要ありそうですもんね。
ストックフォトはじめようかと思っている人に伝えたいこと
ある程度枚数が溜まった状態ではじめるのがベスト
各ストックフォトサービスは、次のように売り上げを換金できる最低ラインを設けています。
- PIXTA→10クレジット(1100円)
- Adobe Stock→3750円
- Shutter Stock→35ドル
このラインが結構シビア。
『せっかく売れたのにお金が手元に入らない』とならないためにも、長く腰を据えて販売するにしても100枚くらい出せる状態で始めた方が良いかなと思います。
どのサイトに寄稿するのがよいか
PIXTA素材番号:57475402
今回私がストックフォトを始めたきっかけは『ステイホーム中に生産的な暇つぶしが欲しかったから』でしたが、実際いい暇つぶしになりました。なぜなら寄稿作業がウルトラ面倒だからです(*’▽’)
サイトによって言語や仕様が異なるので、タイトル・タグ付けが結構面倒。Google翻訳を活用すれば多少効率的になるものの、結局確認作業は必要になります。
私は3つしか寄稿していないので、『これがおすすめ!』なんてことは書けませんが、これまで触れてきたことを総合的に考えるとShutter Stockは様子見で良いと思います。
売れる枚数は多いですが、審査が厳しく薄利なので、モチベーション維持が難しい気がします。
副業として勧められるか?
PIXTA素材番号:61158481
ストックフォトと検索すると『副業』『稼げる・稼げない』などのサジェストが出てきます。
あくまで2,3ヶ月だけやってみただけの感想に過ぎませんが、稼ごうと思って始めるのは違うかないうのが個人的な意見です。
撮影やレタッチの労力・機材の金額・寄稿の手間・売上とのバランスを考えると割に合わないかな…と思います。ぶっちゃけ素材も飽和状態ですしね。
『稼げる』で検索してヒットする記事ではよく『売れる写真を研究して撮る!』と述べられていて、それはその通りなのですが、それができる人はストックフォト以前に商業カメラマンができるのでは…とも思ってしまいます。風景写真の場合は特に。
Shutterstock素材番号:1764751736
じゃあストックフォトやらなきゃよかったと思っているかといえばそうではなく、むしろやってよかったと思っています。
綺麗事のように聞こえるかもですが、私のような趣味グラファーにとって写真を見てもらえるだけでも嬉しいですが、自分の写真にお金を払う価値があると思われるのはもっと嬉しいものです。
カメラライフを楽しくする選択肢として、ちょっとした腕試しかつ露出先を増やす目的でストックフォトに寄稿してみるのはすっごくアリだと思います(*’▽’)これからもゆるゆる続けるぞい!
おわりに
下記に各サイトのプロフィールページへのリンクをまとめていますので、興味のある方は是非覗いてみてください(*’▽’)
最後まで読んでいただきありがとうございました!