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【ストックフォト】『自信作』と『売れてる写真』が全然違う件

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『ステイホーム期間の生産的な暇つぶし』として始めたストックフォト。

前回の記事を出してからの売れ行きはとっても渋いわけですが、売上の詳細を見てみると、自分の思う『自信作』と実際に売れてる写真が結構違って面白くて。

というわけで!今回はPIXTA・ShutterStock・Adobe Stockで売れている写真ランキングを発表しながら、どうしてこのギャップがあるのか自分なりに考えてみたいと思います(*’▽’)

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目次

自分の思う『自信作』と『実際に売れてる写真』が全然違う件

PIXTAで売れている写真TOP3

1位:クロアチア・ドブロブニクの風景

映えあるPIXTA1位は、クロアチア・ドブロブニクで撮影したこの写真。城壁に囲まれたオレンジ屋根の街並みと、美しいアドリア海が詰まった1枚です。

個人的には結構意外でして。

理由としては、まずクロアチアがそんなに調べられていると思わなかったから。もうひとつは、この写真が王道構図が撮れるメジャーな撮影スポットの反対側から撮った写真だからです。

ちなみに王道構図はこちら。

こっちも出品しているのですが、一度も売れたことがありません。ただこれはあまりレタッチに納得できていないので想定内。とはいえ、逆側がこんなに購入いただけるとは思ってなかったです。ありがたや…!

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2位:鳥取県・浦富海岸

2位は、鳥取県の浦富(うらどめ)海岸で撮影したこの1枚

『日本でもこんなに綺麗な海見られるのか〜』と記念写真的ノリで撮ったもので、構図などは特に考えてなくて。なんせ被写体がいいので綺麗な写真だとは思うのですが、『自信作か』と聞かれるとそうではないです。

撮影地がそこまでメジャーなスポットではないこともあって、これは個人的にすごく意外です(*’▽’)ありがたや〜

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3位:雲龍院の紅葉

3位は京都の雲龍院で撮影した紅葉。3つ目にして早くもタイトルを裏切ることになりますが、これは比較的『自信作』で『売れた』写真です。

ただ、紅葉写真は色々上げてるにも関わらずこれがダントツというのがちょっと意外で。

ちなみに、PIXTAは購入された写真がどういったサイトで使われているのか検索できるツールがあるのですが、それで調べたところ障子屋さんが使ってくださっていました。こういうのが嬉しいのでストックフォトっていいですよね(*’▽’)

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Shutter Stockで売れている写真TOP3

1位:香港のモンスターマンション

Shutter Stockの売上トップは、香港の益昌大厦でのこの1枚

トランスフォーマーのロケ地にもなり、『モンスターマンション』なんて呼ばれているスポットです。

レタッチに苦戦した記憶が強く『自信作』ではないのですが、『人口過多』や『貧困』などのイメージとして使われているのが容易に想像できるので、売れるのは納得だなと感じています。

ちなみに、ここで撮った『私の思う自信作』はこっち。彩度を下げて廃れた感じが表現できて、イメージ通りに撮れたのですごく気に入っているのですが、一度も売れていません。

ただ、さっきの写真は2位にダブルスコアの差をつけてぶっちぎりなので、自分の好みと一般受けは違うということを肌で感じられて面白いです(*’▽’)

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2位:三重県四日市市の工場夜景

これは自信作ではあるものの、売れると思ってなかった1枚

大好きな工場夜景かつ、レンズの写りの良さが顕著に現れていて『個人的に性癖に刺さる』という意味での自信作だったので、他の人の性癖まで刺せると思ってませんでした。(※性癖まで刺さったから購入いただいたとは限らないというツッコミはなしの方向で)

ただ、『産業』『工場』『大気汚染』など、検索ワードは想像しやすいので、想像以上にいろんな方の目に触れたのかもしれません。

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3位:おふさ観音風鈴まつり

3位は奈良県のおふさ観音風鈴祭りで撮った写真

普段『これが主題で副題で』とか『これを目立たせたいから、こうやって視線誘導して』とかなんとか考えていることが多い私。ただこの写真は、見て分かる通り『風鈴可愛い〜』としか考えてませんでした。

そんなこんなで自信作とは程遠い1枚なので、ただただ驚きです(*’▽’)

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Adobe Stockで売れている写真TOP3

1位:阿波座ジャンクション

Adobe Stockの売上1位は、大阪の阿波座ジャンクションのこの1枚

1位なのは若干驚きがありますが、唯一の『自信作かつ売れてる写真』です。

ちなみに2位とトリプルスコア以上の差をつけたぶっちぎりの売上。高速道路・交通・混雑・都会…などなど、割と使われるシチュエーションも想像しやすいですしこれは納得です。

2位:豊郷小学校の廊下

2位は滋賀の豊郷小学校旧校舎で撮影した廊下の写真。アニメ『けいおん!』の聖地です。

ここまで載せてきた写真は全てこのブログで撮影記に残していたものだったのですが、これに関しては撮れ高があまりに悪く撮影記にしなかったんです。それくらい自信がなかった。

ランキング外ではありますが、別の校舎で撮影したこの廊下の写真もぽつぽつ売れています。この手の写真、上手くなりたいなあ…。

3位:鳥取県・浦富海岸

3位はShutter StockのTOP3にも登場した鳥取県・浦富海岸での1枚

秘境感がすごくあって、ものすごく綺麗だったんですが、構図力のなさとピーカンという一番撮りにくい時間帯だったこともあり、平凡な写真になってしまったのを後悔していたので、これが売れているのはかなり意外でした。

ランキング外ではあるものの、浦富海岸の他の写真もチラチラ売れていて、Shutter Stockはどの地域で売れたのか見ることができるのですが、結構ベトナムで買われているようで。

どうしてこれが気になるかというと、この浦富海岸とベトナム・ハノイのハロン湾が若干似てるんですよね。ちなみに上の写真はハロン湾のフリー素材です。

間違えられて買われてる可能性はないのかなあなんて邪推したりしています。真相は神のみぞ知る。

おまけ:自信作かつ売れると思っていた写真TOP3

1位:チェコ・プラハの夕焼け

メジャーなスポットでの1枚だし、焼け具合も悪く無いので、これは売れると思っていた。現実ですか?検索されてすらないです(*’▽’)

観光地の名前で検索して、ダウンロード数順でソートすると、だいたい上位は朝焼けか夕焼け(※私調べ)なのですが、ストックフォト向けのレタッチというのがあるような気がしています。

私は『現実からは大きく乖離しない範囲で最大限ゴリゴリレタッチ』を目指しているのですが、上位勢を見るとそんな私から見てもゴリゴリなので、売れる写真を意識するならもっとゴリゴリにしてみてもいいのかもしれません。

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2位:ベネチアの街並み

上の写真は一例ですが、ベネチアの写真は売れやすいと思っていたのですが、結果はお察しくださいといったところ。

Shutter StockやAdobe Stockのようなワールドワイドなサイトだと、競合も多いので私みたいなペーペーには難しいだろうなとは思っていたのですが、PIXTAならちょっとは希望あるかなと思っていました。

ちなみに、同じヨーロッパの街並みでもドブロブニクの写真は定期的に売れています。むずかしやー。

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3位:霧に包まれるチェスキークルムロフ

これまた自信作だったものの、マジで1枚も売れて無いです。

ただこれが自信作なのは、『想定外の朝霧と出会えた』というストーリーありきなところがあるので仕方ないかなという気もしています。

巷では旅行ができない現状では写真を使われることがないから風景自体売れにくくなってる、なんて見方もあるそうですが、実際どうなのかちょっと気になりますね。

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考察:『いい写真』は時と場合によって違う

このランキングをまとめながら、どうしてこんなにギャップが生まれるんだろうなとぼんやり考えていたのですが、『私の思ういい写真』と『買い手の思ういい写真』が異なるに尽きると思います。

『私の思ういい写真』とは

『良い写真とは何か』を語り出したら記事1本くらい書けそうですが、端的に言うと私は『写真からすべてが伝わる写真=良い写真』と思って撮っています。

その場所の空気感とか私が目の前にして感動した気持ちとか、そういったものを表現するために、前景を入れたり視線誘導考えたり、レタッチを工夫したり。

例えるなら、Twitterで『〇〇が美しい』『〇〇はいいぞ』という数文字のツイートで成り立つくらいの存在感・メッセージ性のある写真を目指しているわけです。

『買い手の思ういい写真』とは

ストックフォトで写真を買う目的は本当に様々だと思いますし、完全に推測なので話半分に流していただければと思うのですが、画像の使い手(=買い手)が伝えたいこと・メッセージを補うものとして使われることが多いはず。

つまり、『言葉での表現を視覚的に支えてくれる写真=良い写真』なのではないかと思っています。

なので、メッセージ性とかなんとかで写真そのものが主張するのは適さない。これが『私の思う自信作』と『実際に売れた写真』のギャップの理由ではないかと考えています。

おわりに

意外とか色々言ってきましたが、どの写真でも『自分の写真にお金を払ってもらえる』ということそのものが嬉しいものです。本当にありがとうございます。

私はこれからも『売れる写真』ではなく『自分がテンション上がる写真』を撮り続けるつもりですが、ストックフォトにはお気に入りに限らず広く色々載せてみて様子を見たいと思います(*’▽’)また何か気付きがあればシェアしますね!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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