誰でも簡単に綺麗な写真が撮れる時代だからこそ見えてくる、アナログの魅力がある。
デジタル写真をフィルム風に加工するアプリなども数多くありますが、せっかくならフィルムで撮ってみたい。そんな願いを手軽に叶えてくれるのが『写ルンです』です。
今回は私の大好きな場所・東京ディズニーリゾートを『写ルンです』片手に撮り歩いてきました(*’▽’)
『写ルンです』片手に歩く東京ディズニーリゾート
もしかしたら今この記事を読んでくださっている人の中には、写ルンですを使ったことがない・存在すら知らないというナウくてヤングな方もいらっしゃるかもしれないので、簡単に紹介しておきましょう。
『写ルンです』は1986年に富士フィルムから発売された使い捨てカメラ。フィルムにレンズと外箱が付いた構造で、リサイクルもされていて使い捨てられているわけではないことから正式には『レンズ付きフィルム』と呼ぶのだとか。
ちなみに私はデジカメ持参が禁止されていた小学校の校外学習や修学旅行で何回か使ったことがあります。なつかしやー。
今回はスタンダードモデルであるシンプルエースを持ってパークを撮り歩いてきました(*’▽’)
ノイズや逆光への弱さが『いつもと違う1枚』に
現代のスマホカメラや一眼は、暗いところで撮影してもノイズが極力出ないような優れた高感度性能を持っていますし、多くのレンズは逆光対策がしっかりとなされているので、盛大にフレアやゴーストが起きることもほとんどありません。
『写ルンです』はそんな現代のカメラで撮る写真とは異なり、ザラザラとしたノイズはがっつり出ますし、逆光にはかなり弱い。でも、だからこそ『いつもと違う1枚』が撮れるんです。
普段私はデジタル一眼レフで撮っていて、ザラザラのノイズは敵のような存在なんですが、写ルンですで撮った写真はそのノイズすらも愛おしく感じられるから不思議。
トイカメラ風やフィルム風の加工はよくありますが、実際にフィルムで撮ったものはやっぱり味が違います。
現代のスマホカメラや一眼のように、ノイズが出なかったり逆光に強い方が『思い通りの1枚』は撮りやすいんですが、それがないからこそ『いつもと違う写真』が撮れるのが写ルンですの新鮮で楽しいところだと感じました。
デジタルとは一味違う色味とパークの景色は相性抜群
勝手に『フィルム=色褪せている』というイメージを持っていた私。
でも、実際に仕上がったものを見てみると、デジタルで撮影した色とはまた違った鮮やかな写真がたくさん撮れていました。
『色が濃い』というよりは『色が明るい』という印象で、ポップな色味はパークの景色と相性抜群。お馴染みのお昼のパレード『ハピネス・イズ・ヒア』も写ルンですで撮ってみると全く印象が変わります。
デジタル写真の目で見ているときに限りなく近い鮮やかさも素敵ですが、こういう色味も新鮮でオシャレに感じられました。
撮った写真をすぐには確認できないからこその楽しさ
写ルンですは現像してみないとどんな写真が撮れているのか分かりません。
なので、初めは『撮り直しできないし、失敗写真を量産したくないからシャッターを押すのが怖いかも…』と思っていたのですが、実際に撮り始めてみると、どんな写真が撮れるかが分からないこそシャッターを押すのが楽しくて。
『これを写ルンですで撮ったらどんな写真になるんだろう?』と普段はカメラを向けないような場所でワクワクしながらシャッターを押している自分がいました。
逆光や日陰ではフラッシュを使うとか、被写体からは1m離れるなど最低限のポイントに気を付けていれば、真っ暗とか真っ白とかそういった『どう見ても失敗写真』というのはほとんどなくて。
当然『想像していたのと違う1枚』もいくつかあったんですが、そのほとんどが『想像していたよりもよく撮れていた』のが驚きでした。
『一枚一枚をゆっくり撮る』という非日常
撮影も削除も簡単なデジタル写真は、ついつい適当に撮ってしまいがちなのですが、でも写ルンですは27枚もしくは39枚と撮影枚数がかなり限られているので、自然と一枚一枚丁寧に撮っている自分がいて。
撮るたびにダイヤルをぐるぐる回してフィルムを巻き取って、失敗しないように無駄にしないように一枚一枚ゆっくり撮る。気軽に何枚でも何回でも撮れる現代のカメラを使っていると、これがすっごく新鮮に感じられたんです。
いたるところに写真を撮りたくなる建物やスポットがあるパーク。
写ルンですを持っているといつもとはまた違った目線で歩くことができて、いつも以上にパークを歩くことが楽しく感じられて。
『デジタル一眼レフでは何度も撮り歩いてきたから、ちょっといつもとは違うパークでの一日を過ごしてみたい』と思い立って今回写ルンですを持って行ったんですが、思っていた以上に楽しめて濃くて新鮮な一日を過ごすことができました。
『数日後に自分からのお土産を受け取る』みたいな感覚
今回この記事で載せている写真は、帰宅翌日にヨドバシカメラに写ルンですを持っていき、現像とデータ化(フジカラーCD)をお願いして3日後に手元に届きました。
パークでの楽しい時間を終えて数日経ってから、どんな風に撮れているか分からない写真が手元に届く感覚は、ちょっとした自分からのサプライズのお土産を受け取ったような気持ちになったんです。
一緒にパークに行った家族・友人・恋人と写真を見せ合いっこすると、パークでの楽しかった時間がちょっとだけ延長されたような感覚に。
同じところで撮っていたはずなのに人によって全然印象の違う写真を撮っていたりするのもまた面白かったりします。
こういう写真って結構インスタ映えしそうですし、パークのひとときをさらに楽しむアイテムとして、写ルンですすっごく良いなと思いました。
ちなみに、写真のデータ化については、近くに写真屋さんがない場合でも、ネットプリントで現像とデータ化をお願いできるそうです。
データの入ったCD-Rを読み込むためのパソコンがない!という場合も、スマホに直接転送するサービスや、プリントした写真をスマホで綺麗にスキャンできるアプリを使うといった方法もあるようなので、ご自身の環境に合わせて調べてみてくださいね(*’▽’)
おわりに
写ルンですひとつでこんなにディズニーが楽しくなると思っていませんでしたし、他の場所でも写ルンですで撮ってみたくなりました。
これからはカメラバッグに常に忍ばせておいてもいいかもしれませんね(*’▽’)
最後まで読んでいただきありがとうございました!