SNSに写真を載せるようになって、もっと写真にこだわってみたい!と思うようになり、ミラーレス一眼や一眼レフが気になり始めたという人も少なくないはず。
でもそこで気になるのが、実際のところスマホで撮る写真と一眼で撮る写真ってどれくらい違うのかということ。
というわけで!今回はミラーレスや一眼レフで写真を楽しんできた私なりの視点でスマホと一眼の違いを考えてみたいと思います(*’▽’)
スマホの写真と一眼の写真ってどれくらい違う?私なりの視点で考えてみた!
この記事で使うスマホとカメラ
今回比べるのは一眼レフ・Nikon D5500とiPhone7。
なお、ほとんどの写真を手持ちで撮影しているのと、iPhoneとD5500では写真の縦横比が異なることなどから、どうしても構図や角度のズレおよび明るさ・ホワイトバランスの違いが生じます。
あくまで私の目線でゆるーく比べる記事なので、そのあたりは大目に見てゆるーく読んでいただけると嬉しいです(*’▽’)
今回比べるポイントはこの6つ!
- 画質
- 望遠・ズーム性能
- 背景ボケ
- 夜景写真のクオリティ
- 写真のカスタマイズ性
- 撮れる写真のバリエーション
今回は『スマホと一眼の違いで気になるといえばここらへんでしょ』という私の独断と偏見で選んだこの6つのポイントを比べていきます(*’▽’)それでは早速いってみよー!
①画質
一眼はスマホより画質が良いというイメージを持っている方は多いと思います。私もそうでした。
画質は画素数・センサーサイズ・レンズの性能など色んな要素によって決まるんですが、そのあたりの小難しい話はおいといて、まずは写真を実際に見比べてみましょう。
左がiPhone7で撮影したもの・右が一眼(Nikon D5500)で撮影したものです。真ん中の白いバーが動かせるので、スライドして見比べてみてください。
色味や明るさ、構図の違いはほんと雑ですみませんって感じなんですが、ブログの都合上画像が圧縮されていることもあって、画質という点においては正直あんまり違いが無いように感じられます。
ただ、SNSに投稿する写真も圧縮されることがほとんどですし、端末に保存する時も縮小したものを扱うことの方が多いので、スマホなどの小さい画面で見る分にはスマホの写真も一眼の写真もぱっと見は違いが分からないように思います。
さっきの写真を拡大してみるとこんな感じ。さっきと同じく左がiPhone・右が一眼です。
明るさがちょっと違ってしまっているので分かりにくいんですが、iPhoneで撮ったものはガビガビ感・ノイズ感があるのに対し、D5500で撮ったものはそのあたりはちゃんと綺麗。
でもこれまたよく見ないと分からないですね_(:3 」∠)_
②望遠・ズーム性能
お次は望遠・ズーム性能。実はズームにはデジタルズームと光学ズームという2種類があって、
- デジタルズーム→レンズ自体を動かさず、写真の一部を切り取る形で被写体を拡大して写す
- 光学ズーム→レンズを動かし、焦点距離を変えることで被写体を拡大して写す
といった違いがあります。
私が使っているiPhone7はじめ多くのスマホはデジタルズーム、D5500はじめ一眼は全て光学ズーム。なお、iPhone7plusなど一部最新機種ではスマホでも光学ズームを採用しているものもあるようです。
小難しい説明はこの辺にして、実際に見比べてみましょう。どん!
スマホで画像を扱っている時に経験がある方も少なくないと思うんですが、画像を拡大したり、トリミングしたりすると画質って悪くなりますよね。
先に述べたように、デジタルズームは画像を拡大して被写体を大きく写っているように見せる写し方なので、スマホでズームして撮った写真は画質が悪くなるはず…ですよね。
私自身実際に撮り比べるまで『ズームはさすがに一眼の圧勝だろう』と思っていたんですが、比べてみたらめっちゃ優秀じゃないですかデジタルズーム。びっくらこいた。
ただ、ズームで撮った写真をさらに拡大してみると、さすがに一眼の光学ズームで撮った方が綺麗な印象。画素数とかがやっぱり違いますしね。
また、一眼の場合は望遠レンズに付け替えることで、スマホよりもさらに遠くのものを画質の劣化なく大きく写すことができるので、その点も踏まえると望遠・ズーム性能は一眼の方が有利とも言えそうです。
③背景ボケ
『一眼っぽい写真』と聞いて『背景がボケた写真』を連想する方も多いはず。
上の写真ではダンボーにピントを合わせて、後ろの写真立てをボカしてみました。左がiPhone7・右が一眼にキットレンズ(18-55mm f/3.5-5.6)で撮ったものです。
私としてはこの時点で十分差を感じるんですが、実は一眼には背景がボケやすいレンズ(明るい単焦点レンズ)というものがあるので、それを使った比較もやっちゃいましょう。どん!
左がiPhone7・右が一眼×背景がボケやすいレンズで撮ったものです。これはだいぶ違いますし『一眼っぽさ』を感じられるのではないでしょうか(*’▽’)
背景ボケにおいては、キットレンズとは別の交換レンズを使うとスマホと一眼にかなり違いを感じられるように思います(*’▽’)
④夜景
夜景を綺麗に撮りたくて良いカメラが欲しくなったという方も多いはず。左がiPhone7・右が一眼で手持ちで撮影したものです。
一眼で写した写真(右)の方が気持ち明るく撮れてるかな?という程度で、大きな差は私は感じられません。スマホで撮った方も暗所で撮ると出てしまいがちなノイズも目立っていませんね。
ただ、夜景は本来三脚を使って撮影するもの。さっきの夜景を三脚を使って撮ってみると…
こうなります。これはさすがに圧倒的に綺麗ですね(*’▽’)
ちなみに、夜景を手ブレなくかつ明るく写すためにはカメラの設定が大切な要素。
一部の機種やアプリを使うとスマホでも設定の変更ができるんですが、よりカスタマイズ性が高いのはやはり一眼。
また、カメラの高感度性能はカメラが搭載するセンサーによって大きく左右されるんですが、これまた大きな一眼の方がより有利なポイント。
よって、夜景をしっかり綺麗に撮るという上では一眼の方が有利なように感じます。
⑤写真のカスタマイズ性
写真を撮ったら加工・編集しているという方も多いと思いますし、シャッターを押すだけで撮れる写真のクオリティだけでなく、撮った後のカスタマイズ性も重要なポイント。
スマホでの写真加工ツールといえばやっぱりアプリ。
簡単に写真の色味や雰囲気を変えることができるフィルター系アプリから、以前紹介したSnapseedのようなかなり細かい編集が可能なものまで、本当に多くのアプリがリリースされています。
一方、一眼で撮った写真のカスタマイズには
- 一眼で撮った写真を内蔵Wi-Fiでスマホに転送し、アプリで加工編集
- RAW現像
という2つの方法があります。
RAW現像という単語は写真を趣味にしていないと耳にする機会がほとんどない単語だと思うんですが、簡単に言うと一眼ならではの細かい写真編集のこと。
しかも、RAW現像は画質を劣化させずに、撮影時にその設定で撮ったように綺麗に編集・仕上げることができるんです。
記事の本題とは関係ありませんが、左がRAW現像前・右がRAW現像後なので参考程度に見比べてみてください(*’▽’)
スマホでも一部RAW現像ができるものがあると聞いたんですが、より大きなセンサーを採用する一眼の方が『綺麗に編集しやすいデータ』を記録することができるので有利。
アプリで簡単編集からRAW現像による細かな編集まで可能という点から、一眼の方がカスタマイズの幅が広いと言えると思います(*’▽’)
⑥撮れる写真のバリエーション
スマホと一眼の最大の違いは、レンズ交換ができるかできないか。
一眼用のレンズには、先ほど紹介した背景のボケやすい単焦点レンズや、超広角・魚眼・望遠・マクロレンズなど本当にいろんな種類があり、レンズをかえることで撮れる写真はガラッと変わります。
一方、スマホにおいても、クリップレンズや加工アプリなどを使うことで撮れるバリエーションを増やすことが可能。
ただ、それらはスマホに元々あるレンズを無理やり『広角風』『魚眼風』に見せるものなので、作例等拝見しているとレンズそのものを変える一眼とは写真のクオリティに差があるので、この点においても一眼の方が有利かなと思います(*’▽’)
まとめ
ここで今回比較して分かったことをまとめてみましょう。どん!
- 画質はスマホの小さな画面で見る分にはスマホも一眼もあまり変わらない
- 背景ボケは一眼の方が圧倒的有利
- 夜景は手持ちだとあまり違いが感じられなかったが、三脚や設定の柔軟性を考えると一眼の方が有利
- 写真のカスタマイズ性はスマホでの簡単編集からRAW現像での手の込んだ編集まで可能な一眼の方が◎
- 撮れる写真のバリエーションもレンズ交換が可能な一眼の方が有利
こんな感じになりました(*’▽’)
綺麗に撮るだけならスマホで十分すぎるほど十分
ここまでスマホと一眼の違いをじっくり比べるのはこれが初めてだったので、書いていて新しい発見がたくさんあった今回の記事。
比較し終えた感想を一言でまとめると『スマホすごすぎ』って感じです。すごすぎて語彙力が消えました。
私自身いつも一眼を持ち歩いているわけではないのと、わざわざカメラバッグから出すのが面倒なこともあるので、スマホカメラで撮ることも多いんですが『もうこれ一眼いらなくね?』と感じることは正直よくあります。
とはいっても、しっかり比較すれば差が出るだろうと予想していたので、今回の結果には本当に驚かされましたし、見たままを綺麗に撮るためだけならスマホカメラで十分すぎるほど十分だと感じました。
スマホで綺麗に撮れるから一眼はもういらない?
じゃあ『こんなにスマホで綺麗に撮れるならもう一眼いらない』と思ったかと聞かれると、断じてそんなことはありません。
その理由は2つあって、ひとつはスマホカメラが進化していても一眼の方が優れているポイントがまだまだたくさんあるから。もうひとつは、スマホと一眼では撮る感覚が違うからです。
上手く言えないんですが、スマホで十分すぎるくらい簡単綺麗に撮れる時代だからこその一眼の特別感みたいなものを感じていて。
ファインダーを覗いたり、設定を工夫したり、レンズを変えたり。いつも持ち歩いているスマホで簡単綺麗に撮るのもいいけれど、カメラで撮るとその時間がちょっと特別になる。
一眼で撮るということの特別感とか贅沢感みたいなものがあって、スマホで撮る写真と一眼で撮る写真は別物に感じられてくるくらい。
文章にするのがやっぱり難しいんですが、スマホで写真を撮っていた時に比べてカメラを買ってからの方が旅行が何倍も楽しく感じられるようになったのがその一番の例かもしれません。
この先ますますスマホカメラは進化していくと思いますし、今回の記事では『一眼の方が有利』としたポイントも近いうちにスマホが追いつく可能性も大いにあります。
そうなったとしても『スマホと一眼どっちの方が優れている』ということもないと思いますし、この先もスマホにはスマホの良さが・一眼には一眼の良さがあり続けると思います(*’▽’)たのしみだー!
おわりに
『スマホ 一眼 違い』などで検索すると、本当に色んな意見が出てくるんですが、私の結論は『スマホも一眼もどっちもすごい!』です。書き終えた今、もっとスマホカメラを活用したくなってそわそわしています。
この記事を通じてスマホカメラの素晴らしさと一眼ならではの楽しさの両方が少しでも伝われば幸いです(*’▽’)
最後まで読んでいただきありがとうございました!