右も左も分からないはじめてのカメラ選び。
メーカーやボディ選びも悩ましいですが、キットレンズも選択肢がいくつもあったり『いらない』という意見もあったりと、迷ってしまうポイントだと思います。
というわけで!今回はキットレンズ選びについて私の考えをまとめてみたいと思います(*’▽’)
初心者のキットレンズ選び、どれがおすすめ?
キットレンズは主にこの3タイプ
メーカーやモデルによって多少異なりますが、多くの場合選択肢は次の3つだと思います。
- 標準ズームのみ
- 標準ズームと望遠レンズの2本(ダブルズームキット)
- 高倍率ズームのみ
そして、今まで頂いた『キットレンズどれを選べばいいですか?』という質問でよくあるお悩みポイントが次の3つ。
- 標準ズームだけでズームが足りるのか
- 望遠レンズを買ったとしても使うのか
- ダブルズームキットを買ったとしてレンズ交換は面倒にならないか
そもそもカメラを使うことすら初めてなのに、自分がどれくらいズームして撮るかなんてわからないですよね。
私のおすすめは標準レンズキットかダブルズームキット
早速このブログお得意の『いきなり結論』なんですが、私のおすすめは標準レンズキットもしくはダブルズームキット。
まずは、高倍率ズームキットを候補から外した理由から説明していきたいと思います。
高倍率ズームは大きくて重い
広角から望遠まで1本でカバーできてすごく便利な高倍率ズーム。ただ、それだけのことをこなせるように作られている分、大きく重くなりがちです。
例えば、Nikonの一眼レフのエントリーモデルで考えると、キット標準ズーム・18-55mm f/3.5-5.6が190gなのに対し、キット高倍率レンズ・18-140mm f/3.5-5.6Gは490g。
実際に経験があるのですが、小さく軽いボディに、大きく重いレンズを装着すると、首から提げたときにカメラおよびレンズが前のめりになるので、首への負担が大きくなるのがネックなんです。首(ネック)だけに。
個人的には、ボディとレンズの重さがほぼ同じくらいになると、重さがアンバランスになりがちだと感じるので、目安や参考にしてもらえればと思います。
小型軽量の標準ズームは持っておいて絶対に損がない
また、高倍率ズームキットで一眼を買うと、どこに持っていくにしても高倍率ズームレンズを持っていくことになりますよね。
何当たり前のこと言ってんの?と思われるかもなんですが、いつでもどこでも大きさと重さのある高倍率ズームを持っていくのは結構わずらわしいです。
一眼を買ったら色んなところに持ち出したいはず。高倍率ズーム1本のみだと『カメラを持ち出すことの気軽さ』が失われてしまう可能性が高いので、小さくて軽い標準ズームレンズは絶対に持っておいて損がないと思います。
標準ズームで足りる?
こういった話をすると自然と出てくるのが、標準ズームレンズでズーム域が足りるのかという疑問。
私は国内海外問わず、旅先での撮り歩きが好きなのですが、標準ズームで足りないと思ったことは無いに等しいです。意外とキットレンズの標準ズームって意外とズーム長いんですよね。
勿論人によって撮りたいものは異なりますし、標準だと足りないという方もいらっしゃるかもしれません。
とはいえ、18-55mmあれば大体のモノは撮れることは間違いないので、『ズームが足りなくなる』という心配はそこまで考えなくても問題ないというのが私の考えです。
標準キットとダブルズームキット、どっちを選べばいい?
というわけで、ここからは『標準レンズキットかダブルズームキットのどちらを選ぶか』について。
これまた結論から言うと、『望遠レンズで撮りたいものが既に明確な場合はダブルズームキットを、そうでない場合は標準キット』というのが私のおすすめです。もう少し掘り下げていきましょう。
望遠レンズで撮りたいものがあるなら迷わずダブルズームキット
OLYMPUS PEN Lite E-PL6から写真の世界に足を踏み入れ、その後Nikon D5500で一眼レフデビューを果たして写真の沼に浸かり、現在Nikon D750で沼に沈んだ私。
OLYMPUSのミラーレスとNikon D5500はどちらもダブルズームキットで購入しました。
その理由は、望遠レンズで撮りたいものが頭の中にあったからです。
というのも、私は年パス片手に通い詰める程ディズニーが好きなのですが、ショーパレードでキャラクターを綺麗にかっこよく撮りたいと思ったことが、一眼を買うことに決めた理由のひとつでして。
鑑賞エリアからステージやパレードルートまでは距離があるので、望遠レンズは必須アイテム。むしろダブルズームキットを選ばない理由がありませんでした。
キット望遠レンズは単体で購入するよりかなり安いので、望遠で撮りたいものが既に決まっているのであれば、ダブルズーム一択で良いと思います。
望遠レンズは『遠くのものを写す』だけじゃない
『これといって望遠で撮りたいものがあるわけではないけれど、せっかくならダブルズームキット買っちゃおうかな、でも使うかな…』と悩んでいる方も少なくないはず。
でも実は望遠レンズって遠くのものを大きく写すためだけのものではなくて、他にもいろんな使いどころがあるんです。
例えば上の写真。画面下の菜の花ってすごく密度たっぷりに咲いているように見えますよね。実際はこんなにぎっしり咲いていなくて、望遠レンズならではの圧縮効果を活かして黄色の絨毯のように写しています。
他にも、望遠レンズがあれば上のような大きな玉ボケを写すこともできたり。
こんな感じで望遠レンズはいろんな使い方ができて、持っていると写真の世界がグッと広がるので、予算に余裕がある場合はダブルズームキットを選んでも良いかなと思います。
キットレンズ選びはそんなに悩まなくて良い!
ここまで色々書いてきましたが、この記事で伝えたいのはキットレンズ選びってそんなに悩まなくていいということ。
なので、特に望遠で撮りたいものはないし、予算に余裕があるというわけでもない場合は、とりあえず標準キットレンズを選んでおけば間違いないと思います。
文字にするとなんだか適当なこと言ってるようにも見えるのですが、ちゃんと理由があって。というのも、キットレンズ以外のレンズでしか撮れない写真があるからです。
キットレンズ以外のレンズでしか撮れない写真って?
例えば、上の写真は単焦点レンズという背景がボカしやすいレンズで撮影したもの。
詳しい説明は省略しますが、実はキットレンズではここまで思いっきり背景をボカすことは難しいんです。
他にも、肉眼よりも広い視野を写すことができる超広角レンズや魚眼レンズもあったり。
写真はレンズで変わるので、まずは標準レンズで撮りたい1枚を探ってから、自分の理想の写真にとって本当に必要なレンズを買い足す方が無駄がないと思います。
ちなみに『レンズを買い足すなんて、そんな高い買い物これ以上無理…!』と思われるかもしれないのですが、レンズは中古市場がボディに比べてかなり潤沢なので、そのあたりはそんなに心配しなくて大丈夫です。
それならレンズキットいらないんじゃない?
『レンズキット 必要』みたいなワードで検索すると、『キットレンズは買うな!』という意見もちらほら見かけるのですが、私は初めてカメラを買うならキットレンズから選ぶ方が良いと考えています。
というのも、まだカメラを手にしたことがない状態で、世の中にある全てのレンズの中から最初の1本を選ぶのは現実的ではないのがひとつ。
『キットレンズは写りが悪い』なんて言われることもありますが、レンズの良し悪しは描写力だけで決まるものではありません。何でも良いので、まずはひとつのレンズを使い倒して初めて『良いレンズ』を見つけられるものです。経験者は語る。
そもそもキットレンズは、メーカーが『使い勝手が良い』と自信を持って発売できるレンズが選ばれているので、失敗しにくいです。
繰り返しになりますが、私が伝えたいのはキットレンズにこだわりすぎる必要は全くないということ。
キットレンズはあくまで写真のスタートラインであって、ゴールではありませんし、実際に撮ってみて初めて気付く自分の好みとかってたくさんあります。
ここまで紹介してきたように、写りの面でもお値段の面でも、本当にいろんな種類のレンズがあるので、まず一番手の伸ばしやすい標準キットを選んで、撮りながら本当に自分にあったレンズを選んでいくのが一番賢いアプローチだと思います(*’▽’)
おわりに
今まで受けた質問の中で一、二を争うくらいよく相談されるテーマでして。
はじめてのレンズ選びはかなり迷うと思いますが、どれにしようかな~と迷ってる時間が案外一番楽しかったりするので、この記事が少しでも何かのヒントになれば幸いです(*’▽’)
最後まで読んでいただきありがとうございました!