東京ディズニーリゾートにはいろんな魅力がありますが、幻想的な夜景もそのひとつ。
ただ、三脚が使えないパーク内での夜景撮影に苦手意識を持っておられる方も少なくないはず。でも、いくつかのポイントを押さえて設定すれば全然難しくないんです。
というわけで!今回はディズニーでの夜景撮影のポイントについてまとめてみたいと思います(*’▽’)
ディズニーで綺麗な夜景を撮るためのポイント全部まとめてみた!
ディズニーでの夜景撮影設定はコレ!
早速ですが、設定の紹介に入りましょう!どん!
- 撮影モード:マニュアル
- シャッタースピード:1/焦点距離秒
- F値:一番小さく
- ISO感度:許容範囲まで上げる
『なんか難しそう…』と思われるかもしれないのですが、今から説明するポイントを押さえれば、上の設定がすごくシンプルなことが分かるので、ぜひ一読していただければと思います。
もしかしたら『この設定にしてシャッターを押せば綺麗に撮れる!』というのを探している方もいらっしゃるかもしれないんですが、本来夜景は三脚を使って撮影するものなので、手持ちで綺麗に撮るには設定にちょっと一工夫必要です。
今回の記事では作例と共に実際の設定も載せていますので、それと合わせて参考にしていただれば幸いです。
STEP1.設定を組み立てよう!
というわけで、具体的に設定の手順を見ていきながら解説していきましょう。私がパークで夜景を撮る時の設定手順はこんな感じです。
- シャッタースピードを1/焦点距離秒にする
- F値は一番小さい数字にする
- 夜景の明るさに応じてISO1000-1600もしくはISO2000-3200程度に設定
1.シャッタースピードを『1/焦点距離秒』に設定する
突然ですが、みなさん綺麗な夜景写真の条件ってなんだと思いますか?人によって答えは様々だと思うんですが、私は
- 手ブレしていない
- 明るい
- ノイズが少ない
の3つだと思っています。
そして、この中で手持ち夜景で一番大切だと思っているのが手ブレしないこと。どれだけノイズが少なく明るく撮れていても、手ブレしてしまっていてはせっかくの写真が台無しになってしまうんです。
一般的な夜景撮影では三脚を使って手ブレを防ぐんですが、三脚の使用が禁止されているパークにおいてはシャッタースピードで手ブレを防ぐ必要があります。
じゃあ具体的にどんなシャッタースピードにすればいいのかというと、次のような基準があります。
例えば、50mmで撮りたい場合は1/50秒だと手ブレしにくい。これよりも遅くなると手ブレのリスクが高くなります。パーク夜景に限らず使える知識なので、この際覚えちゃいましょう。
ということで、撮りたい構図が決まったら、
- 何mmで撮ろうとしているのか確認
- その後にシャッタースピードを1/焦点距離秒にセット
します。
2.F値は一番小さな数字に
『F値=ボケをコントロールするもの』というイメージだけお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんし、私もその一人だったのですが、F値を小さくするとより多くの光を取り込むことができます。
F値とは、簡単に言うと絞りの開き具合を数値化したもの。小さくすると絞りが開き、レンズを通る光の量が多くなります。
先程説明した通り、シャッタースピードは遅くするのに限界があるので、ディズニーの夜景撮影では、まずF値を小さくしてカメラが一度に沢山の光を集められるようにする必要があるんです。
なお、カメラの設定についてもっと詳しく知りたくなった方は、よければ下の記事も覗いてみてください(*’▽’)
よって、シャッタースピードを『1/焦点距離秒』に設定した後は、F値を一番小さな数字にしましょう。
余談ですが、『絞った方が描写力が上がる』と聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
F1.8やF2.8などの明るいレンズをお使いの場合は、多少絞ってもいいかと思いますが、そうでない場合は絞ることよりもまず明るく写すことが先決だと考えています。
3.夜景の明るさに応じてISO感度を設定
ISO感度を上げることで、手持ち撮影でもブレず撮ることができるんですが、上げすぎるとノイズでザラザラとした画質の悪い写真になってしまいます。
なので、手持ちで綺麗にパーク夜景を撮るためには、カメラのISO感度上限と実用できる上限は別物であることを念頭に置く必要があります。
このあたりは個人の好みもあるのですが、私のノイズが気にならない『実用的な上限』はISO3200。なので、
- 撮りたい景色が肉眼で見ると明るい→ISO1000-1600
- 撮りたい景色が肉眼で見ても暗い→ISO2000-3200
にセット。パーク内もエリアによって明るさが異なるので、上の基準で必要最低限のISO感度に設定しましょう。これで設定の組み立て基礎はバッチリです(*’▽’)
STEP2.明るさの調整をしよう!
私自身数年パークで撮り続けていますが『思ってたよりちょっと暗かった』ということもよくあります。
というわけで、ここからは設定を簡単に手直しする方法を解説していきます。
ここまでの設定がクリアできているなら簡単にできますし、この一手間で格段に綺麗になるので、せっかくなら100点満点の写真を撮って帰りましょう(*’▽’)
1.シャッタースピードを少し遅くする
あれ?さっきの基準は?と思われたかもしれませんが、『1/焦点距離秒』はひとつの基準なので、これより遅くても手ブレしないことも多いです。
1/30秒→1/20秒、1/20秒→1/15秒…と『気持ち遅く』するイメージ。
なお、手ブレ補正搭載のボディ・レンズをお使いの場合は、1/30秒→1/15秒のようにガッツリ下げても大丈夫です。
綺麗に撮るためのポイントは、シャッタースピードを変えた後に必ず液晶画面で拡大してブレてないか確認すること。私はそれを怠ってたまに泣いてます。
なお、最初F値を絞って撮った場合は、シャッタースピードを少し遅くしても暗ければ、F値をさらに小さくしましょう。
2.ISO感度を上げる
シャッタースピードを遅くしてもまだ暗い場合は、ISO感度を2000→2500→3200と段階的に上げていきます。
自分の写真を見返していると、ISOを結構高くしている写真も多いので、手直しが面倒な方は最初からISO2000-3200くらいで設定しておいても良いと思います。
なお、写真が思っていたよりも明るすぎた場合はISO感度を下げるだけでOKです(*’▽’)
ディズニーでの夜景撮影のコツ・注意点
途中分かりにくいところもあったかもしれないんですが、実際に撮ってみると理解できると思うので、作例の設定もヒントにしながらぜひぜひ試してみてください(*’▽’)
ということで、最後に私が考えるディズニーでの夜景撮影のコツ・注意点を5つ挙げたいと思います。
1.絞り優先は使わない
普段は絞り優先で撮っているという方も多いはず。私もそうです。
ただ、F値を撮影者が決めてシャッタースピードはカメラ任せにする撮影モードなので、手持ちの夜景撮影には絞り優先は適していません。
ここまで述べたように、パーク夜景はシャッタースピードのコントロールが最重要なので、絞り優先は使わないようにしましょう。
2.レンズに頼ろう!
手持ちで夜景を撮影する際、強い味方となるのが明るいレンズと手ブレ補正。
F値をより小さくできた方が、ISO感度を上げずとも綺麗に撮影できますし、上のようなボケを活かした1枚もおしゃれです。
また、もしかしたら今まで手ブレ補正を意識したことがない方もいらっしゃるかもしれないんですが、できる限りシャッタースピードを遅くしたいパーク夜景撮影ではものすごく有利。
エントリー一眼レフのキットレンズにも手ブレ補正搭載のものも多いので、レンズの力には全力で頼っていきましょう(*’▽’)
3.手すりなどを補助に使う
ここまで『完全に手持ちで撮る』ことを前提にお話ししてきたんですが、パーク内にある手すりや柵を支えにするとより綺麗に撮れることも。
上の写真はケープコッドの手すりでカメラを支えて撮ったものですが、0.8秒までシャッタースピードを落とすことができました。なお、撮影の際は、他のゲストの邪魔になっていないか確認しましょうね。
4.気持ち明るめで撮る
周囲が暗いとモニターの画面がすごく明るく感じられるので明るく撮れているように見えるんですが、次の日普通の明るさの部屋で見たらめちゃくちゃ暗い…。
これ、ディズニーに限らず夜景を撮っていると非常によくあります。
経験上、パークで撮っている段階で『暗いかも』と思う写真は実際はめちゃくちゃ暗いので、ちょっと明るいかな?くらいで撮るのがおすすめです。
5.RAW現像する
最後に紹介するのがRAW現像。左がシャッターを押しただけの写真・右がRAW現像した写真です。白いバーが動かして見比べてみてください。
ディズニー夜景に限らず、カメラの設定だけで完璧に撮るのは不可能と言ってもいいので、一眼で写真を趣味にされている方は、この機会にRAW現像にもチャレンジしてみてください(*’▽’)
おわりに
今読み返したら作例が見事にTDSに偏りまくっていることに気付いたんですが、気にせず記事を締めたいと思います。
難しいと思われがちなディズニーでの夜景撮影ですが、押さえるべきポイントさえマスターしておけば簡単なので、この記事をヒントにいろんな写真を楽しんで貰えればと思います。
この記事がみなさんの夢の国でのひとときに少しでもお役に立てば幸いです(*’▽’)
最後まで読んでいただきありがとうございました!