『写真を趣味にするぞ!』とカメラを買ったものの、なんだか飽きてきた。
最初はカメラを構えることそのものが新鮮だったけれど、しばらくするとそれもなくなって、せっかく高いカメラ買ったのになーとモヤモヤしている方もいらっしゃると思います。私も実はそうでした。
というわけで、今回は写真に飽きたかもと感じたら試してみたいことを私なりの視点でまとめてみたいと思います(*’▽’)
『写真に飽きてきたかも…』と思ったら試してみたい5つのこと
『写真に飽きた』には3つのタイプがある
『写真に飽きた』と感じる理由はそれぞれだと思うんですが、個人的には大きく分けて
- 撮るものがなくなって飽きた
- 思っているような写真が撮れなくて飽きた
- カメラを持ち出すことが億劫になって飽きた
という3つのタイプがあると考えています。
①②の人には『写真ってやっぱり面白いかも?』と思ってもらえるような、③の人には『もう一度カメラ持ち出してみようかな』と思ってもらえるようなアイディアを紹介してみます。
1.レンズを変えてみる
憶測ですが、写真に飽きた理由で一番多いのは『せっかく良いカメラを買ったのにスマホで撮る写真とあまり差が感じられなかったから』だと思っていて。なぜなら私がそうだったからです。
以前スマホと一眼でどれくらい写真に違いがあるのか比べたことがあったのですが、スマホカメラの優秀さは想像以上で。スマホでこれだけ綺麗に撮れると『別にスマホでいいじゃん』と一眼を持ち出す機会が減るのも無理はありません。
ということは、スマホには撮れない写真を一眼で撮れれば『一眼ってやっぱりいいじゃん』『一眼持ち出そうかな』と思えるはず。そのための一番手っ取り早い方法がレンズを変えることです。
例えば、背景を思いっきりボカせる単焦点レンズ。
キットレンズだけを使って撮っている初心者さんにとっては、使えるF値の最小値がF3.5からF1.8になると写真が劇的に変わるのを感じられると思います。
私自身はじめてカメラを買ったとき、思ったよりもボケなくて正直期待外れ感があったのですが、思い切って単焦点レンズを買ってみたところボケ方が異次元で。そこから一眼で撮る楽しさに一気に惹き込まれた記憶があります。
ただ、背景をボカすだけになってしまって飽きてしまったという方もいることでしょう。そんな時は超広角レンズや魚眼レンズですね。
『使いどころがなさそう』『使いこなせなさそう』と思われがちですが、意外とそんなことなかったり。撮れる焦点距離の幅が広がると、自分の視野も広がるので、撮りたいと思う写真のバリエーションも一気に増えたりします。経験者は語る。
『スマホには撮れない写真』がどんどん少なくなっている今、一眼への感動を常に感じて飽きないためにはレンズ交換は必須だと思います。ただ、飽きてきてるのに最低でも数万円するレンズを買うというのは現実的でないのが悩ましいところです。
2.構図を変えてみる
自分の写真がイマイチパッとしなくて飽きてきた・撮るものがなくなったという方は、構図の考え方を変えるという選択肢も。これならお金はかかりませんね。
『なんとなく見たまま撮ってみた』『とりあえず他の人が撮っていたのと同じように撮ってみた』という感じだと、独自性がないので自分の写真に愛着も湧きにくいですし、写真のバリエーションを生み出せないので、当然撮れるものが少なくなります。
構図の基礎をあまりインプットせずに撮ってきたのであれば、まずはそこから。すでに『自分の構図の型』があって、それがマンネリ化してきたという方は、他の人の構図を真似してみると思いの外新たな発見があったりします。
また『なんかこうやって撮ったらいい感じになるかも?』という飛び道具的な構図・被写体の引き出しを仕入れておくのもいいと思います。
私が紹介できるなんかちょっと変わった撮り方といえば、例えばスマートフォン越しに撮る構図。Twitterで多くの方から反響をいただいた写真です。
画面越し写真はまさに『スマホで撮れない写真』なので、なんかこれ普通に撮ってもスマホと変わらないな〜と思った時によくやる撮り方だったりします。
小道具を使うというのも選択肢のひとつ。メジャーなものだとダンボーですね。
漫画『よつばと!』に登場するキャラクターで、無表情ながら愛くるしい佇まいが写真をちょっとエモくしてくれるフィギュアです。
ちなみに、私が『第一回写真飽きたかも期』のときに最初に手を出したのがダンボーでした。それがきっかけで今や原作漫画の大ファンです。
また、普段横構図でばかり撮っているという方は、縦構図も使えるようになるとマンネリ解消になるかもしれません。
最近のスマホはどんどん画面が大きくなっているので、縦で撮るだけで『なんだかすごい写真』に見えることが結構ありまして。写真を初めて2年くらいは9割方横構図で撮っていたのですが、今は4割くらい縦構図で撮っている気がします。
3.三脚を使ってみる
iPhoneのナイトモードはじめ、スマホでも随分綺麗な夜景が撮れるようになってきましたが、三脚を使うと一眼での夜景とスマホでの夜景にはまだまだ差があります。よって、『スマホでは撮れない写真』と言えますね。
写真を始めるまでは夜景撮影=難しいというイメージが強かったのですが、今は夜景ほど簡単に綺麗な写真が撮れるジャンルはないと思っているほど。
ただ、どんどん三脚禁止の場所が増えていますし、なんとなく三脚を立てるのに抵抗がある方も少なくないと思います。私もどちらかというとそのタイプです。
とはいえ、三脚で一度も撮らずに『一眼は大したことない』と決めつけてしてしまうのはちょっと勿体無い。安いものであれば2000円くらいで手に入るので、一眼にまだ全然感動できていないという方は試してみても良いと思います。
4.RAW現像
せっかく一眼を買ったのに、思うような写真が撮れない。私にはきっとセンスがない。撮っても仕方ない。こういった流れで、写真に飽き始めている方も少なくないと思います。
私自身、自分のセンスのなさにかなり悩んできたタイプなのですが、写真を始めたての頃の『思い通りに撮れない』には別の理由があって。それが写真の仕上げをしていなかったからです。
私たちがカメラで撮っている時、①設定を決める②構図を決める③画像処理をするという流れで写真が出来上がっています。③はカメラが勝手にやってくれているのですが、これを撮影者自身で思い通りに処理することができる。これをRAW現像と言います。
詳しく説明しすぎると話が逸れるので、実例だけお見せするとこんな感じで写真が変わります。左がビフォー・右がアフターなので白いバーを動かして見比べてみてください。
『RAW現像をやったことがなくて、思い通りの写真が撮れなくて飽き始めている』という方には、結構な確率で飽き解消に効くのではないかと思います。経験者は語る。
また、既にRAW現像しているが上手くいかない・マンネリ化しているという方も、意外と使っている現像ソフトを100%使いこなせているかと言われると、自信を持って『はい!』と言える人の方が少ないと思います。
私はLightroomを使っているのですが、数年使っていても新しい発見が色々あって。どんどんアップデートされてできることも機能も増えているので、ソフトを全部使いこなすというアプローチでRAW現像してみると、写真のテイストが変わってマンネリ打破になるかと思います。
5.一旦カメラを置いて、ひたすら写真を見る
ここまで4つほどアイディアを紹介してきましたが、正直『飽きたな』と感じたら一回カメラを置いてもいいと思っていて。
でも、せっかく高いお金を払って買ったから、そのまま眠らせるのは勿体無い。きっとここまで読んでくださっている方は『写真を撮りたいのに飽きてしまった』というタイプが多いと思います。
そういった場合は、カメラを置いて写真を見る時間を増やしてみる。これが遠回りなようで一番近道なのではないかと思っていたりします。
飽きたり上手く撮れなかったり色んな時期を経て、今私が軸としているのが『写真のことは写真に学ぶ』ということ。
上手く撮ろう・撮るものを増やそうと、闇雲にテクニックや知識を仕入れても、それらをただ知っているだけだと、どの場面でどの被写体でそれらを活用したら良いか分からないことがよくあって。
『こういうのが撮りたい!』という具体的な憧れ・目標のような写真があると、それに近づけるための具体的な知識やアイディアを仕入れることができる。写真から学ぶことはどれも実践的なので、気付いた頃には自然と腕が上がっていたりします。
今はSNSで色んな写真が気軽に見れる時代。何気なく流し見しているだけでも、新しい撮影スポットを見つけたり、魅力的な構図や色味に出会えたりします。
好きな写真をたくさん見つけることが一番の『撮りたい!』の原動力になるので、たまにはカメラを置いてゆっくりじっくり写真を見る期間を作るのも飽き解消には効果的だと思います。
ちなみに原動力にはならないかもしれない私のInstagramのアカウントはこちらです。
おわりに
私がはじめて飽きをと感じたのは、カメラを買った3ヶ月後くらいで。今振り返ってみると、あの頃はずっとスルーしていた知識の壁にぶつかっただけだったように思います。
でも、この『飽きたかも』があったことで、レンズを変える楽しさ・RAW現像のことなど、たくさんの知識を得ることができました。そう考えると、『写真に飽きたかも』は写真が一気に楽しくなる・上達する中間地点なのかもしれませんね。
この記事が皆さんのカメラライフにとって、少しでもヒントになれば幸いです(*’▽’)
最後まで読んでいただきありがとうございました!